CHILI・Vina Del Mar チリのビーニャデルマルで過ごした3週間
2007年3月。南半球の夏が終わりかけた頃、チリのビーニャデルマルで過ごした日々の話。
小さな町は、首都サンティアゴからバスに揺られて到着した。
今では鉄道が繋がっているらしいです。
日本人宿の「汐見荘」。
片言のスペイン語でタクシーに乗りたどり着くまでに苦労したが、外観も普通の家で、その家が日本人宿であることは、周りの人も知らない様子でした。
しかも、掲載されている電話番号に電話しても使われていなかった。
どうやら、隣り合った2つの区画に同じ名前の住所があるらしいのです。
持ってる情報は全て見せてるのでそれ以上のことは分かりません。
人に聞きながらドライバーが探し出してくれました。かなり多く取られましたが。
ドミトリー4人部屋がいくつかあったのですが、ちょうどその時滞在していた人数と部屋数がピッタリ同じ!
1人1部屋ずつゆっくり使わせてもらえました。
時間調整をする人が多く、特に毎日何をするわけでもなく、日々の買い物と食事作りが日課でした。
水・土曜市
ビーニャデルマルの中心部は、割と発展していて、大きなショッピングモールもあります。
路線バスもキレイで安心して乗れます。
ドアも閉まるし、きちんとバス停で停まります。
ありがたいことに、日本の食材も手に入りやすいので、時々買い出しに出かけていました。
市場の向かいに、水曜と土曜に市が立つ。
ここは市場より更に安くフルーツが手に入るんですよ。
その代わり、1kgからでないと売ってくれないのです。
1人分なので500gにして欲しいと頼んでも、それなら向かいの市場に行ってくれ、と言われてしまう。
なかでもハマったのが桃。甘くてほっぺたが落ちそうなくらい美味しい桃が1kg、$3程度で買えました!
行きは30分ほど、テクテク海沿いを歩くのですが、買いすぎて帰りは4kg、5kgの荷物となってしまい、電車に乗って帰りました。
海沿いを走る電車は、景色も最高です!
とれたての魚介類
市場と反対側、バルパライソの方に向かうと、ウエットマーケットがあります。
朝が早い市なので、9時過ぎると品薄になってしまうのですが、ここでサーモンやアサリが手に入るのです。
朝が遅い私は、いつも滑り込み。
こちらも30分ほど海沿いを歩き、サーモンとアサリを購入。
酒蒸し、バター炒め、サーモンクリームパスタと、日々何を作るか考えるのが日課という至福の日々でした。
世界遺産のバルパライソ
チリの世界遺産、「天国の谷」バルパライソ。
海湊の都市と、歴史的街並みが世界遺産として登録されています。
急な斜面に建築物や家が立ち並んでいるのです。
バルパライソの丘に登には、アンセソールと呼ばれるゴンドラのような乗り物で行けます。
19世紀からある乗り物で、急な斜面を重力のみで動くのだそうです。
そのため、2台が並行して動くので、かなり待たされたような記憶も、、、
本当に地元の人の足で、乗り合わせた人はバルパライソの住人でした。
急な場所では50度の傾斜のところも。
この手の乗り物は若干不安ですが、そこから見える景色もすごいものでした。
登ったところにローカルのカフェがあり、景色をみながらのんびりできますよ。
人々の生活を覗き見ながら、斜面を歩く。カラフルな家々と、あまり見ない斜面での生活はなかなか面白い。
観光地でもあるので、地元の人も観光客に慣れています。
世界遺産と調和しながら生活が営まれているのを肌で感じます。
周りの国々と比べると地味な印象ですが、インフラ、レストラン、食、ショッピングモール、交通は全く不便は感じません。
ブラジルやアルゼンチンのようにはっちゃけた感じはないせど、地味に堅実に歩んでいる印象です。
チリは首都のサンティアゴ、メンドーサ、そしてアコンガグアを超えてアルゼンチンに入りました。
その中でも一番印象深いのがビーニャデルマルです。