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STUDIO ZOON作品が「タテ読みマンガアワード2024」TOP10入り!原作作家・和泉先生に受賞の心境をインタビュー!
株式会社サイバーエージェントが運営する縦読み漫画のコンテンツスタジオ「STUDIO ZOON」のオリジナル作品『推しの一途すぎる執着を、私はまだ知らない』(通称『推しまだ』)が、コミックナタリーが運営する「タテ読みマンガアワード2024」国内作品部門にて、TOP10入りを果たしました!
そこで、原作を担当されている和泉杏咲先生に受賞のコメントをいただいたので、ご紹介本記事にてご紹介したいと思います!
ー「タテ読みマンガアワード」TOP10入りおめでとうございます。
受賞した今のお気持ちを教えてください。
正直、連載開始からノミネート作品が決まるまでの期間がとても短かったため、まさか本当にこの順位までいけるとは思っておらず、驚いています。
ただ、この作品はコメント欄やSNSを通じて、多くの読者の皆様が「感想を書く」「作品の良さを広める」という形で盛り上げてくださったおかげで、今回の受賞は制作チームだけでなく、この作品に関わった全ての方々と共にいただいた賞だと感じています。
この作品を一緒に作ってくださった夏川リン先生、Aile先生、STUDIO ZOONの皆様、そしてこの作品に出会い、応援してくださった全ての皆様に、心から感謝を申し上げます。
ー現在29話まで進んでいますが、話が進んでみて作品に対しての感じ方や考え方など、何か変化はありましたか?
29話までは、読者の皆様からの反応がない状態でシナリオを作っていたため、「この展開で本当に大丈夫だろうか? 読者の皆様についてきてもらえるだろうか?」という不安と常に向き合っていました。
一方で、この作品は長期連載を目指し、「マンガに課金せずにはいられない」自分自身の経験をヒントに企画したものだったので、「この作品の読者の皆様とはシンパシーを感じ合えるはず」と信じていました。
実際に公開されると、想定以上に多くの方に読んでいただき、予想していた反応だけでなく、思いがけない感想も数多く寄せられました。
「やっぱりそう思うよね」と共感する部分もあれば、「そんな考え方もあるのか」と、読者の皆様から学ばせていただくことも多かったです。
第2シーズン以降は、そういった反応を踏まえながら執筆しており、ストーリーの大筋は変えられないものの、「どのキャラクターのどんな姿を描けば、より推しキャラを好きになってもらえるだろうか?」と工夫を凝らしながら、読者の皆様と一緒に盛り上がれるコンテンツを目指していきたいと考えています。
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ー和泉さんが印象に残っている回はありますか?
個人的に好きな回は23話の「鼻血で推し語り」のシーンです。
夏川先生のネームを初めて見たときに本気で爆笑し、完成原稿を見た瞬間、「こんなに情緒が迷子になるマンガは初めてだ……!」と衝撃を受けたのを今でも覚えています。
ヒロインの「推し語り」については、ネットや動画サイトを駆使してあらゆる「推し」の情報を収集し、細部までこだわって制作したので、実はかなりの時間を費やしました。
「推し活をしている皆様に共感してもらえる流れを作りたい」という思いでセリフを考えたので、公開後のコメント欄で共感の声をいただいたり、ストーリー内のワードを使って推し語りをしてくださる読者がいたときは、「報われた!(笑)」と思いました。
想定外の反響があったのは10話のアレキの語りパートです。
「そろそろアレキの内面を書いておかないと、読者の皆様が彼の行動に納得できないかも」と思って作った回だったのですが、これがきっかけでアレキの人気が一気に上昇。原作執筆時には想像もしなかったほどファンが増えました。
10話のコメント数が増えるたびに、「アレキ……すごい奴だったんだな……」と原作者の私も驚いています。
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ー「推しまだ」は読者の方のエンゲージメントが高い作品だと感じますが、ポイントはどのあたりでしょうか?
「最新話にコメントを書きたくなる作品にしよう」という目標のもとで企画をスタートしました。そのため、シナリオを考える際には、「どうすれば読者の皆様がコメントしたくなるのか?」を常に追求していました。
「面白いシーンを増やせばいいのか?」「ヒロインの行動にツッコミを入れたくなる展開を作るべきか?」「ゲームのスチルのような美麗シーンを用意するべきか?」「恋愛バトル要素を強めるべきか?」……第1シーズンでは、あらゆる可能性を試しました。
とはいえ、シナリオの段階では「こうなるかもしれない」というレベルの予測しかできず、最終的に「エンゲージメントが高い作品になった」のは、夏川先生の躍動感あふれるネーム、Aile先生やアシスタント、着彩担当の皆様が作り上げた「推しまだ」の世界観のおかげだと思っています。
読者の皆様が「この作品のために行動したい」と思ってくださることは本当に貴重であり、それを可能にしてくれた制作チームの皆様には頭が上がりませんし、行動してくださった読者の皆様にも「推しまだのためにお時間を割いていただき、本当にありがとうございます」とどれだけ感謝を伝えても足りないくらいだと思っております。
ー現在は休載期間中ですが、今後はどんな展開が待っているのか、ネタバレしない程度に教えてください!
1:完璧王子が、初恋にぶんぶん振り回されつつも、逆にそれすらもバネにしてヒロインを戦略的に口説こうとする姿
2:生意気年下王子が、初恋をきっかけに一人の人間として成長していく姿
3:犬猿の仲(?)な黒髪王子とピンク髪オタクが、今後仲良くなる日は来るのか!?
4:行動すればするほど愛されて執着されまくる、壁になりたい系オタクの困惑
5:オタクに執着するのは王子達だけじゃないかも
主にこの5つの要素を、第2シーズン以降に楽しんでいただきたいという思いで作っています。
一方で、第1シーズンよりもずっとシリアスな展開も第2シーズンでは待ち受けております。ですが、個性強すぎる登場人物達がその苦難をどう乗り越えるかを、安心して追いかけていただけるようにストーリーを構築していこうと考えております。
オタクと王子達の「執着物語」の終着地点を見守っていただけると嬉しいです。
【STUDIO ZOONよりお知らせ】
STUDIO ZOONでは、編集者・原案者・漫画家・クリエイター・マーケティング担当などを募集しています。2024年4月より作品をリリースし、すでにいくつかのヒットを生み出している本スタジオ。ぜひ、この記事で興味を持った方は、一度以下をチェックしてみてください。
●作家応募フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdbJ2MGpbiOKm8-SN6wMeiesAbHOGK4TjJCdSdJqRtASSh-3Q/viewform
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