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ロボットについて
先日、娘が「Ich bin ein Roboter」と言いながらカタカタと家を歩き回っていた。
いつも見ているドイツのアニメ*で覚えたみたいだが、ドイツ語はまだ単語でしか話さないのに「私はロボットだぞー」というフレーズを覚えようとしているのが面白いなと思った。
長女は先日3歳になったばかりだが、はたして「ロボット」という単語の意味がわかるっているのか?
ロボットとは「人の代わりに何等かの作業を自律的に行う装置、もしくは機械のこと。」だそう。(Wikipedia)
実は私は自分の手はロボットだと思っている。
一人の人間の体だから「人の代わり」に作業しているとは言えないけれど、ロクロや特に絵付けしている時は手が自律して動いている気がしている。慣れてきた絵柄を書いている時には完全にオートモード。
仕事中の「手ロボット」は自分で操作しているけど家事育児のロボットは最近0歳と3歳の娘達が動かしている。子供から指示が出るとママの体がカタカタと家を歩き回る…
睡眠不足の私はたまに無意識で動いている気がしているが、育児はもちろんオートモードでできない。オフスイッチもないし。
プライベートが忙しいからこそ仕事のルーチンが好き。
ドイツのウイキペディアには「ロボットは人がやりたくないルーチン作業をする機械」というニュアンスで説明がある。
もちろん人間が流れ作業の歯車にならないようにロボットが代わりにしてくれるのはとてもありがたいことだと思う。
毎日毎日、同じ所に同じネジを入れる作業なんかは人よりロボットの方が得意に違いない。
ただ、全てのルーチン作業を”合理化”という大義名分を盾に「時間の無駄」としてロボットに任せ、人間がクリエイティブな仕事したり趣味を楽しんだりするというようなポストワーク社会には個人的に興味がない。
頭を下げて手を動かしながら器を一つ一つ作っていくのが、私にはなんとなく人間らしい気がしている。
今はもう焼き物の生産工程のほとんどはロボットも出来るようになっているので人間がする必要はない。
ということは私の仕事がロボットに取られたのではなく、私がロボットの仕事をとった?
陶芸はそもそも仕事ではなく趣味なのか?
…訳がわからなくなってきた。
もう考えるのはAIに任せよう。手を動かすのは上手だ。
カタカタカタカタ…
Mirjam
*娘が見ているアニメはPeppa Pig (ドイツ語版:Peppa Wutz)