漫画『ビタースウィートライブラリー』イメージ 2004
✏️玉川重機(旧ブログより転載 2008年7〜8月の記事です)
筒井 慎吾
週刊少年誌の連載用の企画『ビタースウィートライブラリー』の主人公。
時の権力者達から書物を守るため何世代にも渡り作られて来た巨大な地下書庫。
その真上に建てられた滝山学園に転校してきた日に無理矢理図書部に入れられ、稀覯本探索にかり出されるピュアでお人好しな男の子。
それが筒井慎吾です。
サッカー全日本ユース元代表のMFという設定でした。
連載ネーム2本きって会議にかかって通りませんでした。
3年、つきあった漫画です。
真木 茶
真木茶は『ビタースウィートライブラリー』に出てくる学校司書です。
いわゆるビブリオフィル(書物狂)で、滝山学園の地下にある巨大書庫に入り、まだ発見されてない稀覯本を探すのを生き甲斐にしています。
本を手に入れるためなら手段を選ばない。
ワイヤーアクションなカンフーを使います。
26歳。
↑巨大地下書庫探索時の姿。
滝山 浩子
『ビタースウィートライブラリー』のヒロイン、滝山浩子です。
滝山学園図書部の副部長。
滝山学園創始者・滝山等の孫。小さな頃から祖父・等につれられて巨大地下書庫であそんでいるうちに本が好きになり滝山学園図書室が好きになる。
滝山家悲願の「巨大書庫完全整理」を自分が図書部にいるうちに達成したいと思っているが、図書部の誰も手伝ってくれないのが悩みの種。
感情の起伏が激しくてトラブルメーカーという設定でした。
殿森 和良
殿森は『ビタースウィートライブラリー』に出てくる図書部部長。
中等部の頃からダブり続けて24歳。
デパートのヒーローショーとかでバイトしている。
物事をねじまげるのが好きで全ての人に対して平等に謝らない、「ごめんなさい」を知らない男。謝るくらいなら、戦う事を選ぶ。
「戦う魂こそ美しい。」
親元離れて一人暮らしなので家賃を浮かすために巨大地下書庫を下宿代わりにしています。
『ビター~』は、担当さんと、80年代のノリと熱を今の漫画で出来ないかと話し合って作った漫画でした。
『ビタースウィートライブラリー』の題は思い出のある『オールナイトニッポン』のテーマ、『ビタースウイートサンバ』からもらいました。
『オールナイトニッポン』が青春だった玉川にとってこの曲は80年代のテーマ曲でもある気がしたのです。
↑バイトあがりの殿森。
脇のまた、脇
『ビタースウィートライブラリー』は設定を詳細に決めてて、出るかどうかわからないキャラまで作ってました。
上は主人公のクラスの担任、クラスメイト達。
下は敵対する生徒会役員の下っ端達です。
結局、このキャラたちが出る所までネームはキレなかったけれどこの脇中の脇のキャラ達がなんだか愛おしい。
『ビタースウィートライブラリー』
編集さんとの打ち合わせ用に描いた一枚絵。
図書館を舞台にした恋愛コメディを書こうとしたのですがプロットの時点でボツに。
元の絵は友達の誕生日にあげました。
大事にしてくれてはるやろか。
2004年頃の絵です。
©️玉川重機/スタジオたとる 2004