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漫画『星に願いを』イメージ 2006
✏️玉川重機(旧ブログより転載 2008年8月の記事です)
星に願いを
玉川には、油彩絵画家の先輩がいまして、個展に招待してもらったんです。
そこの画廊のオーナーさんは、とてもいい人でした。
歳の頃なら60後半でしょうか。
漫画家の東海林さだお先生と俳句や野球をされるとの事で、漫画も大好きとおっしゃられたので拙著『ハヤ子サケ道を行く』を読んでいただいたのです。
すると、ひと月ほどしてから、ありがたい事にキチンとした手紙を送って来てくださったのでした。
その手紙には
「何を持って、玉川重機の漫画は玉川重機の漫画と言うのか。」
と書かれていました。
何を持って自分の漫画は玉川重機の漫画というのか。
長く漫画を描いて来たのですが、この言葉と正面から本気でぶつかるという事を自分はやったことがあっただろうか。
世の中の流れや流行り、編集との打ち合わせ、担当さんの助言、そういったものから完全に切り離された時、自分はどんな漫画を描くのか。
そして描けるのか。
そこから目をそらしてはいけないし、今やらなくてはいけない事だと思って描いた漫画が、『星に願いを』です。
36ページで一話完結の星を題にした話が9話入ったオムニバス形式。
1話ずつキャラが違うのですが、最後に全員が星をめぐってつながるというストーリーでした。
いろいろあって、ペン入れ直前の下書きまでで止まっていますが、いつか完成原稿にしたい。
2006年頃の漫画です。
©️玉川重機/スタジオたとる 2006
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