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最近はやりのピラティス。どんなもの?

こんにちは。今日は久しぶりにピラティスの記事を書きます。

実は最近わたくし、ここ2か月くらいピラティス漬けの日々を送っております。
詳細は後日またnoteで報告しますが、年末くらいからピラティススタジオのスタッフとして週数日入ることになりました。

これまではパーソナルのみ募集しておりましたが、フリーでインストラクターをしている立場上、利用できるスタジオの用意などなかなか壁もあったもので、今後しばらくはピラティスについてはスタジオスタッフとして動くということに集約することにしたわけです。
(個人でのセッションも継続はします)

そのため今、新しいスタジオの方針などを研修してもらい、再度ピラティスの知識もブラッシュアップ中。
そういうわけでちょっと自分の中でピラティスがホットな状況です。

ってことで自分の話はまた続きは今度にして
タイトルの話題に移りたいと思います。

ピラティスってどこからきたの?

ピラティスって私が約10年前に資格を取った頃、すでに割と知られた存在だと思っていたのですが、実際にはまだまだ「ティラミス?」とか言われていました。

そんなピラティスが、今まさに「流行っている」という状態になったのをここ2~3年でホントに思うようになりましたねっ

スタジオが、
特に大手のチェーンやフランチャイズのスタジオが一気に増えました!

これまでは小さな個人スタジオがメインでしたが、大手参入で広告も増え、これにより一気に認知度がアップ。

実際、ある町には歩いて行ける範囲だけで5~6つのピラティススタジオが軒を連ねる激戦区まで出現!(゚Д゚;)

これだけスタジオが登場したら、今までは興味なくても、そろそろ気になってくる方がおられることでしょう。

でも体験したことないものはわからないものです。
たぶん、最近のピラティスの広告イメージから言えば「専用マシンを使っておこなうエクササイズ」って感じではないかなあ?

もしも私がピラティスを今初めてやってみようかなと思い始める人だったら、そうなると思うんです。

マシンを使うかどうかは、やり方の問題なので、あたりでもはずれでもないのですが、ピラティスの正しい説明とはちょっと異なるでしょう。

ピラティスは、本来このエクササイズを考案した人の名前。
ピラティスさんは、100年ほど前にお生まれになった方で、従軍看護師という経歴を持ち、傷ついた兵士のリハビリのためにエクササイズを考案したとされています。

もともとドイツ人だったのですが、アメリカへ渡ってアメリカでエクササイズを広げ、それがダンサーの目に留まり、ダンサーを中心に広がったのがこのエクササイズの成り立ち。

当時ご本人は「コントロロジー」と呼んでいたのですが、なぜかピラティスで定着し今に至ったと。

もし私が何かエクササイズ考案して広まったら
「カタヤマ」になるのか・・(゚Д゚;)

今流行りの「カタヤマ」
会社帰りに「カタヤマ」
「最近カタヤマに通ってます!」

なんつって・・・・違和感(笑)


その後日本には30年くらい前には存在がじわりと一部で知られてたようですが実際に入ってきて知られはじめたのは20年前でしょうかね。

それでもまだまだ一部のアスリートやダンサー、フィットネスに敏感な人、くらいしかやってないような感じだったかと思います。

地方レベルでもスタジオが普通にあるようになってきたのが15~10年まえくらい。
その数がじわじわとこの10年くらいで増えてきて、3年ほど前から大手が進出してきたという段階です。アメリカの会社まで入ってきてます。


なんでこんなに増えてきたのでしょうね。なんだかいろんな説があるのですが、聞いた話では

  • KPOPアイドルがピラティスをやって若い子たちがやり始めた

  • 元々のアメリカのほうでもう飽和状態なのでビジネスの矛先が日本にきた

というのがありました。

一時の流行で終わるようなエクササイズではないというのは自分もやっていて感じるところなので、やはりピラティスは本当に結果が出せるからこそ定着していると思います。

実際大手の広告のチカラも大きいし、またピラティス人口が増えてきたおかげで、ウェアなどのアパレルも充実してきました。
一時マラソンランナーが増えたときもそうですが、ビジュアル面でかっこいいと思えるようになるとやり始める人が増えるのかなと思います。


ピラティスはドM向き


ピラティスの大きな特徴は、姿勢を理想的なポジションに保った状態でエクササイズを行うこと。
今となってはピラティスさん自身の考案したエクササイズ以外にも新たに生み出されているようですが、根幹はこの特徴を持ったものとなっていますね。

「姿勢を保つ」というのは、別の側面から説明すると、あるエクササイズをするときに、「やっていい形が限られている」と言ったほうがもう少し伝わるかもしれません。

制限された中で動く。

ここにかなり大きな意義があるんです。

例えば、わかりやすく腕立て伏せで考えると、昔の筋トレでは「〇回やる」というくらいしか腕立て伏せに与えられた課題はなかったと思います。

しかしピラティス的に腕立て伏せをやるとしたら、
肩の位置、足の置き方、腰の高さ、腕を置く位置、頭の位置、向きなどすべて厳密に守ります。

〇回やることが目的なのではなく、この腕立て伏せによって
「どこの筋肉を鍛えるか、実際にその筋肉に効いているか」
ということでエクササイズが正しくできているかが結構重要なわけです。そして、その結果姿勢を改善することが目的です。

どこの筋肉を鍛えるか、は普通の筋トレでも大体そういう目的でやっているのですが、たいていの場合、形だけやっただけになり、ターゲットの筋肉が実際はさぼっていて鍛えられていないということも起きます。

たとえば腰が反った体形の人は、腹筋が弱く背筋が強いという特徴があります。

この反り腰さんには腹筋を鍛える運動をさせ、背筋とのバランスをとることが必要なのですが、反り腰さんは弱い腹筋を使いきれず、別の筋肉に手助けをさせて、似たような運動をしようとしてしまったりします

強い背筋で胸を持ち上げ、ひじを内側に締めて胸筋を使いながら上半身を上げたりなんかがそうですね。

ピラティスではこのような動きをさせないようにインストラクターが横でジーーーっと監視して(笑)
間違った動きになっていたら逐一直させながらエクササイズをしてもらうのです。

なので結構

ドM向き

なエクササイズじゃないかと思ってます(笑)

残念ながら発散系の運動ではないのは間違いないですね・・・

しかし基礎的な身体能力が、年齢やスポーツ経験の有無により異なりますので、いきなり無理なキツいエクササイズをやらせるのではありません。

あくまで、先ほど説明した理想的なポジションをキープできる範囲で、本人が運動負荷がかかって「鍛えてるぅッ・・」と感じられるくらいのエクササイズをさせて、少しずつ慣らしていくような感じです。

といっても、ここらへんはピラティスの流派によって多少異なるでしょう。
また、パーソナルトレーニングでしか個々人の事情を汲んで実施することはできませんので、グループピラティスの場合は「余裕すぎ~」ということもあれば「ついていけまへん・・」ということもあるでしょう。

そんなわけでピラティスを家で一人でやったり、グループピラティスで混ざってやると、どうしても正しい動きになっていないことがあるので、ピラティス本来の効果を得たければパーソナルがおすすめではあります。

マシンピラティスとマットピラティスの違い

さてここでマシンピラティスと、マットピラティスの違いについて述べます。

最近の流行りでいうと圧倒的に「マシンピラティス」が有名になってきた感があります。

マシンピラティスは、文字通り機械を使って行うピラティスです。
それに対してマットの上で行うのがマットピラティス。

それぞれの特徴はこうです。

マットピラティス
すべてのピラティスの基本。
マットの上で行うため多くの集中力を要し、正しく行うにはなかなか根気が必要だが、マットさえあれば家でもできる。
フォームローラーやピラティスリングといった小物を加えて実施することもある。

マシンピラティス
マシンの補助を使うことで、ターゲットにする部位を絞り、エクササイズを容易にし集中しやすくする効果がある。
大がかりなマシンが必要なため家庭に置くことは難しいので、スタジオに出向く必要あり。

最近はスポーツジムなんかでもマシンピラティスを置いているところが増えてきて、プログラムに取り入れているところがじわじわと出てきています。

スポーツジムのマシンというと、バイシクルやランニングマシンのようなものが思い浮かびますし、それらは自分勝手に使用して運動することが多いと思うのですが、ピラティスのマシンは何も知らない人はどう使うのかさっぱりわからないでしょう。

実際これらは勝手にエクササイズをさせるものではなく、インストラクターの指導の下で行うものなので、「自分勝手に一人で黙々とやるピラティス」ではないんですよ。

最近、マシンピラティスはインストラクターは不要だと思っている人が実際にいました。その人はたぶんピラティスそのものをよく知らなかったのかな・・と思いますが(;^ω^)

以前はピラティスといえばマットがメイン。
最近雑誌ターザンがピラティスのムック本出しました。雑誌にとりあげられることも増えたなあ。。
表紙のポーズはピラティスマットエクササイズの「オープンレッグロッカー」という動きです。


今までマットがメインだったのは、マットならグループセッションがやりやすいためだったと思います。マシンは置き場所をとるし、高価なのでこれまではパーソナルトレーニングメインでした。

ところが、最近は「リフォーマー」というベッドのような形をしたマシンを並べてグループピラティスを行っている形態が増えてきました。

 ↓ (ちなみにこんなマシンです)

リフォーマーを使えば、上半身も下半身も矯正できるので、かなり汎用性の高いマシンです。

これを何台も置くとなるとかなり広いスタジオが必要になります。
開業費用もマシンだけで数百万必要になりますねえ・・・

私も、これまではマットピラティスしかやっていなかったのですが、現在はリフォーマーも勉強中。
実際やってみるととてもおもしろいマシンなので、エクササイズの幅の広がりにハマっています。

見ての通りかなり高額なマシンなので、45分~60分の1セッション料金はパーソナルで8000円前後というのが現在の相場観です。
マシンの購入費用、メンテナンス費、スタジオの家賃や人件費を考慮すると・・・妥当なところというか、もう少し高くても不思議はないかもですね。

ちなみに、私も少し前までは本格的な高額なリフォーマーしか知らなかったのですが最近は安価な家庭用の折り畳み式も出ているのを知って驚きました。

こちらはリフォーマーレッスンを受けたことがある方が、家庭でも自主トレしたいとき用、と言った感じでしょう。ただちょっと安すぎかなと感じるので、安定性や耐久性を考えるとこの倍は出したほうがいいかもしれません。。(?)

ピラティスはどんな人がやるべき?


今はこんな人がピラティスをやっている

今、大手スタジオは若い女性をターゲットとしているケースが多いです。
「女性専門」を謳っているところが多いですね。

一方、個人スタジオは30~50代ごろの男女がメイン層。
個人スタジオでも、女性トレーナーがやっているところは女性だけをターゲットにしている場合も。

これはビジネス的に考えると、女性は自分自身に投資することが多いので、女性をターゲットにしたほうがビジネスとして成り立ちやすいからだと思われます。

近年とくに男女問わずボディメイクのためにジムに通う方も多く、ピラティスも同様の目的でヒップアップや引き締めなどの目的で通っている方もおられます。

また、年代的にはピラティスは運動であるというのは事実なので、運動に対して敷居が低く、激しい運動はやりづらいけどこのくらいのエクササイズならできそう、という意識で取り組める30~50代くらいに響きやすいと思います。

20代くらいまでは体がよく動くので、もっとアクティブな運動が好まれやすい。60代以上になると、運動はだんだんと敬遠する人も増えるし、そもそもピラティスを知らない人も多い。

最近、60代の親戚にピラティスの話をしたら何それ?と聞かれました。
やはり知らない人はまだ知らないんですね。

ただ、ここまで書いたことはピラティスをやるべき人ではなくて、どんな人がやっていて、どんな人に向けて用意されているかという話なんです。

まだ、やるべき人にはきちんと届いてない、私は日々そう感じています。

本当にピラティスを届けたい人

ピラティスの姿勢矯正力はかなりお墨付きなので、姿勢の崩れによる不調に悩んでいる方には特におすすめ。

ところがそういう方は、不調があるために動けない、動きたくないという方も多いのが実情。

整体や、鍼灸、マッサージなど行くことはあっても、運動でなんとかしようという認識を持っているかたはまだまだ少ないと思います。

おとなしく寝てすごしたり、安静にしているという人が多いと思います。

私はもともと、身体に不調があれば、積極的にそれを取り除きに行くタイプなのですが、実は最近、私自身が満身創痍状態で・・・以前ほどは積極的な行動がとれずにいました。

特に肩の痛みを現在進行形で抱えています( ;∀;)
もう毎日肩の存在感がスゴイ。

肩よ、そこにいるなんて今までそんなに主張しなかったじゃないか
なのになぜだ・・

そんな中、当然私も「何もやる気にならない」という状態に陥りました。
今までのようにダンスをできるのか?についてもかなり自信をなくしました。

でも冒頭に書いたように、ここしばらくピラティス漬けの日々を送るようになって、実はかなり、かなりマシになったんです!

以前は動ける状態でピラティスをやっていたから私も気づけなかったのですが・・・( ;∀;)

3か月ほど前はピークくらい肩が痛くて、ピラティスができないと感じていました。それがピラティスを密にやるようになって、痛みも半減したんですよね。

あぁ、逆だった、今こんな状態だからこそ、ピラティスをやるべきだった~と気づきました。

今までも「姿勢不良による不調を改善する」という意識はあったのですが、ここまでのものは体験したことがなかった。自分の身をもって知ることができて、今となっては肩の痛みを経験したことが自分の糧になったわけです。

同時に、これまで膝、腰、肩が痛いと言ってダンスをお休みしてきた人にピラティスで何とか出来た部分があったはずだけど、当時の自分はそこまでのスキルがなく、不調で悩む時期を引き延ばさせてしまっただけだったな・・と反省。

だからこそ、今「姿勢がかなり気になる。肩こりや腰痛などで生活に制限がある」という方に向けて特にピラティスをおすすめしたい。

この記事前半でも述べたように、ピラティスさんがこのエクササイズを考案したきっかけは「傷病兵のリハビリ」のためだったのですから。

あなたは体のゆがみからくる不調のせいで何かを我慢したりあきらめたりしていませんか?
または、姿勢不良のせいだとは気づいていないかもしれません。

ピラティスは自分で動く整体みたいなものです。
運動療法という呼び方もあります。

ぜひぜひ取り組んでみてくださいねっ


Riverではピラティス、姿勢とウォーキングのレッスンを行っています。
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