見出し画像

フランス ビザ発給!

前回までのあらすじ

フランス留学を目指す私たち親子。
在日フランス大使館にて、ビザ申請書類を提出しました。
さて、結果は…?

ビザ発給

ドキドキの書類提出から1週間、領事館のサイトのビザ申請進捗状況画面が「審査終了」に変わりました。

近日中にパスポートの入ったレターパックが届くはずです。と思ったら、翌日すぐに届きました。中身を確認。

パスポートにはビザが貼り付けられています。ビザが発給されました!

なになに、但し書きが色々。「有効なビザはフランス入国を保障するものではありません。フランス入国の権限は国境警察のみにあります。」

なるほど、入国審査官ということでしょう。ということは、入国審査をしているのは警察の方なのでしょうか。ちょっと調べてみましょう。

入国審査官と入国警備官

日本の場合について見てみます。

入国審査官というのは、日本からの出入国の手続きや、外国人の入国審査を主に行っています。出入国審査だけでなく、在留資格の審査や難民認定、外国人の受け入れの整備なども行います。

一方、入国警備官は、法律に違反した外国人に対処するのが主な仕事です。
中には不法就労や不法滞在によって日本の利益や安全性を脅かす外国人もいるためです。

入国審査官は国家公務員試験に合格して、出入国在留管理庁の職員になることが必要です。初めは法務事務官として働きます。なので、警察ではありませんね。

入国警備官にしても、出入国在留管理庁所属の国家公務員で、入国警備官採用試験に合格する必要があります。採用後は法律知識や外国語、逮捕術、拳銃捜査訓練などを勉強、習得します。

なるほど、警察官ではありませんが、おそらく警察との連携も欠かせないことでしょう。私たちの国が水際でこの人たちに守られることが考えられるとしたら、逆の立場だとしても、警戒されてもおかしくはありません。

移民局

何度か「出入国在留管理庁」という言葉が出てきました。以前は「入国管理局」と呼ばれていた機関です。外国人の受け入れなどを総合的にコントロールします。

海外でもこのような機関があり、フランスにはOFII   (Office Français de l'Immigration et de l'Intégration) 、フランス移民局と呼ばれています。

フランス大使館で無事に長期滞在ビザを取得できたとしても、渡仏後3ヶ月以内にこの移民局で手続きをしなければ、無効になってしまいます。つまり、不法滞在とみなされてしまいます。OFII申告手続きをすることでビザを最終的に確定させるのです。手続きはオンラインですることが可能です。

この手続きが必要なのは、ワーキングホリデービザ以外の長期ビザで、長期学生ビザやビジタービザなど、現地での滞在延長申請が可能なビザを取得した人です。

滞在期間の延長

ビジタービザの有効期限は、3ヶ月から1年間ですが、ビザ有効期間失効の2ヶ月前より、滞在許可証を申請して滞在期間を延長することができます。

入手した情報によると、私たちがビザを申請した今年(2024年)はビジタービザの発給はされても、なぜか現地での更新ができないタイプのものが多いそうで、私たちも、もしそういうタイプのビザが発給されたのなら1年後に帰国、さらに延長したければもう一度申請をし直すことが必要でした。

でも今回、私に発給されたのは、現地で更新できるタイプのビザでした。息子のビザは1年間の期限のものだったのですが、おそらく現地滞在の外国人未成年者が申請して取得する「DCEMカード」というものを持っていれば、更新できるのではないか、ということです。

滞在許可証とDCEMカード

フランスに3ヶ月以上滞在する場合は、長期滞在ビザか、または滞在許可証を持っている必要があります。

今回私たちは長期滞在ビザを取得したのですが、期間延長を希望する場合はフランス県庁にて、滞在許可証の申請が必要です。

滞在許可証(Titre de séjour)とは、フランスでの就労や滞在を許可するもので、外国人の身分証明書となります。有効期限は多くの場合1年間ですが、県庁や条件によって異なります。

未成年の場合、原則として滞在許可証を取得することはできません。ただし、フランスから他の国に旅行するときにはDCEM (Document de Circulation pour Etranger Mineur)という身分証明書を取得することができます。

DCEMはフランス入出国時や乗り継ぎ地で提示を求められることがあるので、取得した方が良いものです。両親の滞在許可証取得後に申請することができます。

ちなみに、滞在許可証受け取りには225ユーロから250ユーロのお金がかかります。


フランスでの手続きは行ってみないと何もわからないので、恐怖と不安でいっぱいです。でも今何を言っても仕方がないので、とにかく今度は出発まで荷物の準備をすることにしましょう。

いいなと思ったら応援しよう!