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フランス生活スタート

銀行口座開設

フランスで生活するにはまず銀行口座を開設しなければなりません。そして、「カルト・ブルー」と呼ばれるカードを発行してもらいます。カルト・ブルーはキャッシュカード、デビットカード、クレジットカードが一緒になっているカードで、フランスのスーパーマーケット、レストラン、カフェ、パン屋さん、駅など、普段の生活で支払うものはほとんどの場所で使うことができます。

また、今では以前ほど一般的ではなくなりましたが、まだ一部では「小切手」が使われています。銀行に小切手帳を発行してもらい、一枚ずつ金額、支払い先、日付などを記入して使用します。学校の費用などでは今でも小切手を使用することがあるそうです。

私は「LCL銀行」ピラミッド支店のジャパンデスクで口座を開設しました。日本語が通じます!ちなみに、日本では銀行口座の維持は無料ですが、フランスではほとんど”口座維持費”がかかります。月7〜8ユーロです。高い‥。ネット銀行などではもっと安いはずです。

ピアノを借りる

ピアノは、”ピアノ ハーモニー”といって、小川さんという日本人の方がやっているアトリエに訪問して弾き比べをし、お借りすることにしました。

ドイツの「ザウター」、フランスの「プレイエル」日本の「ヤマハ」、「カワイ」、色々なグランドピアノやアップライトピアノが所狭しと置いてありました。みんな試弾してみましたが、カワイの小さなアップライトピアノをお借りすることにしました。

家に搬入してみると建物の材質なのか、よく響いて音質も柔らかく、気持ちが安らぐ音がしました。素朴な音の出るアップライトピアノの良さがよくわかります。

ピアノをアパートに入れるということは、やはり気になるのは隣近所との騒音の問題。フランスでは、日本のように楽器演奏可の物件などはありません。だいたい常識程度に土日の午前中は弾かない、夜は7時くらいまで、と自分の判断で音を出してみて、あとは何か問題があればご近所と直接やりとりします。このことについてはまた別の記事にしたいと思います。

中学校初日

フランスでは9月から新学年がスタートします。息子は音楽院と普通の中学校の両方に通うシステムを利用するのですが、その中学校の初日。フランスでは入学式はありません。親が建物に入ることもできませんのでまだ言葉がわからない息子が心配で心配で、まるで幼稚園に送り出す初日のような気持ちでした。

門を開けてくださった先生に「大丈夫だから心配しないで」と言われ、少し安心しながらも、ドキドキしながら息子の帰りを待ちました。初日は教科書を渡され、色々な説明があったそうですが、案の定よくわからないまま帰宅しました。教科書はお借りしたものを使い回します。

フランスの学校では”プロノット”と呼ばれるオンラインのプラットフォームがあり、学生個人のアカウントを作成すると、そこで授業内容、時間割、宿題、連絡事項やテストの成績など、あらゆることを確認できるようになっています。便利!特にうちの息子は先生からの通達が聞き取れないので、家で宿題や次の授業の準備などをみることができて、とても助かります。

困ったのは給食に関すること。うちの場合は午前中にみっちり中学校の授業が入り、そのあと音楽院に移動するなり帰宅することになっているので、あまり学校で食べることはないとは思いますが、それでも一応登録をして給食カードを受け取っておこうと手続きをしました。

フランスの給食のシステムもなかなか便利にできています。給食カードが発行され、お金をチャージしておき、使用すると料金が発生する仕組みです。そして、一食分の料金は各家庭の収入によって違います。しかし私は昨年度(そしてこれからも)はフランスに税金を納めていないので、日本の課税証明書しかありません。

それをフランス語に翻訳し、ユーロに換算したものを持参したのですが、これでは課税所得なのか、月の収入はいくらなのかなどがよくわからないので、大使館で文書にしたものをもらって来て、と言われました。それまでは、カードも発行するし使用もできるけど、一番高い(一食7ユーロ)設定になっているとのこと。高いよ…。なかなか手強いです。しばらくは食べようと思っても食べられませんね。

音楽院もスタート

音楽院にはメトロで移動します。中学校から直接向かうこともあれば、自宅から向かうこともあります。音楽院ではピアノのレッスン、ソルフェージュ、合唱があります。息子は希望通りのピアノのクラスを取ることができました。先生は一度東京でお会いしたことのある、とても良い先生です。

これからのレッスンがとても楽しみです。また次回からのお話。

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