時間がなくて、やりたいことができない人へ
「前進する秘訣は始めることだ。始める秘訣は、複雑で膨大な作業を扱いやすい小さな作業に分けて、最初のものから始めることだ。」 byマーク•トウェイン(小説家)
”時間の使い方”や”タイムマネジメント”の仕方など、私には講釈することなど、到底できません。何しろ、日本で「ヒマジン」5本指に入るような人ですから。参考になんてなりません。
でも、自分の時間を自分のためにふんだんに使っている私だからこそ、皆さんにお伝えできることがあるかもしれないと思い立ちました。時間軸が”長期”、”短期”でお話しすることが若干変わってくるのですが、今日は短期のお話し。
ある1日、私は日常業務(仕事や絶対に拘束される時間も含む)に加えて、かなりの量のピアノの楽譜を今日中に譜読みしなくてはいけないとします。やろうと思っていることが10個あるとして、それに優先順位をつけていきます。
私の場合は①最優先事項は明らかに譜読みです。それは、最もやりたいことだからです。その後に続くのは、②優先事項。仕事や絶対にしたいこと。睡眠や食事も絶対に削りません。そして徐々に③優先度の低いものと続きます。
そして、④”やらないこと”を決めます。その日やろうと思っていたことからいくつかを捨てるのです。①〜④の箱にやること10個を振り分けて放り込んでいく感覚です。ここで今日することが決定しました。
そうしたら、①最優先事項以外は時間で区切ります。きっちり時間制限するので、終わらないかもしれません。でもいいんです。最優先ではないからです。私の場合は優先度の低いものは朝5時から6時半の間に詰め込みます。
さて、確保した時間に優先順位1位の譜読み開始です。ざっくりとしか説明できませんが、まずは分ける作業から始めます。曲がたくさんある場合は分類し、曲の中でいくつかの部分に分け、その部分をさらに練習番号をつけて分けます。
練習番号の中でフレーズやモチーフに細分化します。左手の和音などにコード記号を書くなどして分解していきます。ここまで細かく分けると、一つ終わらせるのはあっという間!それを今度は逆に組み立てていきます。
私がたまたま音楽家なので譜読みの話になりましたが、マーク・トウェインが言うように、きっと他のことにも通じる話なのかもしれません。分ける作業に手をつけ始めると、ランナーズハイのようにノンストップになります。
自分にとって一番重要でやりたいことなので、苦になりません。仕事をしているという感覚もありません。完璧にいかない時もあるかもしれませんが、頭の中で「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」とモヤモヤ考えて1日を終えるよりはずっと多くのことをやり遂げられます。
こうしてやりたいことしかやっていないヒマジンの私の1日が終わります。「この仕事を完璧に片付けて、終わったら自分の好きなことをやろう」と思う方がたくさんいらっしゃると思いますが、それとは真逆の発想です。
「ヒマジン オー ザ ピーポー〜♪」
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