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フランス タバコ事情

タバコ大国フランス

フランスの人たちは、よくタバコを吸います。歩きタバコ、カフェのテラスでタバコ、公園でタバコ。どれだけタバコが好きなのかと思います。みんながみんな吸うわけではないでしょうが、絶対に日本より喫煙率は高いと思います。

何十年も前になりますが、パリのシャルル・ドゴール空港で乗り継ぎをした時に、床に吸い殻がよく落ちていて、喫煙に関しての寛容さは同じヨーロッパでも他国とは一線を画す雰囲気を感じていました。今回はフランスのタバコ事情についてお話しします。

喫煙場所

フランスでは喫煙者によく出くわすと言いましたが、あちこちタバコ臭いかというと、そうでもありません。それもそのはず、フランスでは屋内では全面禁煙。外で吸うことになっているからです。カフェなどでも、店内は禁煙、テラス席はOKというのが一般的です。歩きタバコが多いのはそのためだったんですね。

最近では屋外であっても、公園、緑地、子供の遊び場などでの喫煙に規制をかける取り組みも、地域によっては行われているようです。守られているかどうかは謎。でもフランスにも非喫煙者はいるわけなので、日本のように少しずつ喫煙ルールは浸透していくかもしれませんね。

日本も、私たちが子供の頃は酷かった!電車や建物の床には吸い殻がたくさん落ちていましたし、学校の職員室は煙が充満していました。家の天井はヤニで真っ黒。私が小児喘息だった(今は完治しています)のはタバコのせいじゃないのかと疑うほどでした。

歩きタバコが多いということは、気になるのは吸い殻のポイ捨て。一応タバコのポイ捨てに対しては罰金68ユーロが課せられます。ただ、誰がどんな状況で課せられているのかはよくわかりません。現行犯なんでしょうかね。それから、パリの街中はよく清掃員さんがお掃除してくれています。私たちにはよくわからないけれども、清掃員さんはどれだけポイ捨てがあるのか一番よく知っていることでしょうね。朝も暗いうちから、お掃除ありがとうございます!感謝です!

ビックリ!子供の喫煙!

ウチの息子が通う中学校は、リセ(高校)と一緒の校舎になっていて、だいたい11歳〜18歳くらいの子供たちが出入りしています。まず初日から衝撃だったのは、子供達が校舎に入る前に校舎前でタバコを吸う!帰りに校舎からタバコに火をつけながら出てくる!なんと…。

リセの生徒だとしても15、16歳だったりするわけです。フランスでは何歳から喫煙できるのか。どうやら、タバコの購入は18歳からとい年齢制限があります。が、喫煙自体には年齢が法律で決められていないようです。なるほど。吸いたくて吸っているのでしょうかねえ。

日本ではお酒もタバコも20歳になってから。なぜ大人はいいのに子供はダメなのか、大人が勝手に決めている単なるきまりなんじゃないか、という声が聞こえてきそうですが、20歳になってからと定めているのはそういう理由があるからなんです。

お酒やタバコは、よく健康への悪影響が謳われますので周知の事実でしょう。でも若年層ではその悪影響も大きくなるのです。最近ではきっと学校の授業などでもきちんと説明しているとは思いますが、伝え方も一工夫必要かもしれませんね。

電子タバコ

近頃はどこでも電子タバコが増えてきました。フランスでも同じです。煙やタバコの匂いが苦手な私は、電子タバコのフルーティーな香りで”あ〜、良い時代になった”などと呑気に思っていましたが、どうも電子タバコは世界的に反対派がいて、禁止になる国も続出してきたとのこと。

私はタバコには詳しくないので、どのようなわけなのかは分からないのですが、ポップな見た目と甘い香りで若者に喫煙を促すリスクがあるということです。確かに、電子タバコにもニコチンは含まれていますからね。安価なのも手軽に利用できる要因だそうです。

また、容器には重金属が含まれていて、廃棄物から土壌汚染を引き起こすとの理由で環境への悪影響も懸念されているために、各国で禁止が相次いでいるようです。やっぱりダメなんですね。

何か若者に持たせられる、タバコの代わりになるものはないでしょうか。以前、イスラエルレストランで”水たばこ”を見ましたが、あれもフルーティーな良い香りでした。でもあんなでっかいもの、持ち歩けないですね。しかも、水タバコにもニコチンは含まれているんでした。

ん?調べていると、「携帯用シーシャ(水タバコ)」というものが出てきました。『タバコ葉を使用しておらずノンニコチン・ノンタールである』ですって?成分は植物性グリセリン。火も使わないので副流煙や受動喫煙もない?!

どうなんでしょう、喫煙者の皆さん、子供達。ダメですか?もしよければ、喫煙者の気持ちが全く分からない私に、コメント欄から皆さんの見解を教えてください!よろしくお願いします!


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