蜷川実花展行ってきた
みなさんこんにちは。野村です。
今回は名古屋の松坂屋美術館で開催されている蜷川実花展に行ってきましたので、それを書いてみたいと思います。ちなみに、開催期間は今日4/4(日)までなので、行ける人は是非行ってみてください。
蜷川実花さんとは
詳しくはwikiなど見てもらえればいいので、僕の印象に残っている感覚で説明します。まず東京の写真学校出身の僕からすると、若手写真家の登竜門のコンテスト「ひとつぼ展」と「キャノン写真新世紀」をダブルで受賞してる時点で、若い頃から普通ではないです。このどちらかでも取れたら、若手のカメラマンとして、とてつもなく名誉なことですが、ダブルで取るなんて尋常じゃない程すごいことです。
その後も、日本の写真集で最も名誉のある「木村伊兵衛賞」を受賞していたり、映画の分野にも進出して「さくらん」を撮ったり、とにかく常に新しいことにチャレンジしている方だと思います。
また、蜷川実花さんといえば、花や金魚や、カラフルな色彩の写真が有名で、蜷川実花さんの名前までは知らなくても、写真は知っている人もいると思うので、やはりそういう意味でも、普通のカメラマンとは一線を画します。
僕が蜷川実花さんを好きな理由
元々僕は、東京の写真専門学校に通っていました。ちょうどその頃くらいから写真ブームで、まだ時代はギリギリフィルムカメラでしたが、カメラ=オタクではなく、カメラ=オシャレという認識が広がってきていました。そんな中、オシャレなイメージのカメラマンとして、僕が学生時代に、まだ若手カメラマン(といっても僕より年上でプロとして活躍されていましたが)として、活動されていたのが蜷川実花さんでした。
そんな学生時代、僕の通っていた学校の、一学年上の生徒が対象で、希望者だけ蜷川実花さんの講義を受けられるという日があって、一年生の僕は学年を偽って、二年生のふりをして参加したのを思い出します。そこで蜷川実花さんが言っていたことは今でも覚えています。
「私はここにいる全ての学生より毎日写真を撮っている。私がこんなに撮っているのに、学生のあなた達が私より写真撮ってなくてどうするの?」
一見、結構きつい言葉に感じるかもしれませんけど、めちゃくちゃ愛のある言葉ですし、これが真理だと思います。なんでもそうですが、技術や感性で劣っている若手がベテランよりやってなかったら、そりゃ追いつくなんて無理だよねっていう。若手が成長するスピードより、ベテランの方が早く成長してしまいますので。
そんな学生時代には写真集を3冊買って、結果今まで5冊買っているので、なんだかんだ僕が1番写真集を買っているカメラマンです。すごくキャッチーで、家に置いておきたくなる写真集達なんだと思います。映画はさくらん以外は見ていないので、話題になってるのは知っていますが、内容はわかりません。
そして今はというと、キングコングの西野さんと一緒にプペルの主題歌のMVを作ったり、色々作品を作ったりされていて、昔から第一線で常に活躍されている方です。
蜷川実花展
そんな蜷川実花さんの展覧会が、名古屋の松坂屋美術館で開催されていたので、開催期間終了でしたけどなんとか予定をつけて行けました。そもそもの話、東京にいた頃は毎週のように、どこかの美術館で作品を見てましたが、やはりその環境が特殊で、名古屋に帰ってきたら、第一線の写真家の作品なんて、滅多に見ることができません。そういうのもあって、とにかく有名な方の展覧会は行こうと決めていました。
展示されていた作品はというと、「桜」「永遠の花」「うつくしい日々」「PLANT A TREE」「Self-image」「trans-kyoto」「Portraits of the Time」「INFO FICTION/REALITY」となっており、もう部屋に入ったところから圧巻!部屋の壁が蜷川実花さんの花の写真で埋め尽くされており、額に入れられて飾られている写真を見るとかいうスケールではなく、その空間そのものを写真を通して体験するといった感じでした。
しかし、一般的に知られるカラフルな花の作品「永遠の花」も、実は墓地に供えられてる造花を見て発想を得ており、ただのキレイなだけじゃないところにメッセージ性が見えてきます。
他にもタレントや、スポーツ選手のポートレートなどのわかりやすい人気の写真もあれば、モノクロのセルフポートレートがあったり、すごく引き込まれる動画があったり、かなり満足度の高い展覧会でした!
入り口に直筆のサイン発見
一面花の部屋
圧巻の作品数
色々な作品と世界観が広がる
ずっと見ていたい引き込まれる動画
これからも面白そうな展覧会に行ったらレポートを書いていこうと思います。
野村牧人