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【ひろゆき切り抜き】全く論理的ではなく主観で話し続けるひろゆき

【ひろゆき】あなた達は騙されています。実はあのドリンク●●だから売れるんですよね。ひろゆきがレッドブル・モンスターエナジーが売れる理由を分析する【切り抜き/論破】
https://www.youtube.com/watch?v=FYPCv73Dfks

レッドブルの原価って20円くらいだと思うんですよ

動画の中でひろゆきが話していた言葉。これは正しいと言えなくもないが、現実的に間違いである。どういうことかというと、原価の中でも製造原価(工場で物を作るのにどれくらいかかるか)という観点からすれば正しい。ただし、これが20円で作っているものを200円でありがたがって飲んでいるのは頭が悪い、ブランド戦略に騙されている、とは直接的には繋がらない。ひろゆきはIT畑で実際の物を作るメーカーの経験がないためこのような感覚になってしまったのではないか。これが成立するのは、直接工場に行ってレッドブルを買う場合のみである。

飲料メーカーはそこまで儲かっていない

レッドブルに限らず量産されている飲料は基本的に製造原価は安い。ひろゆきのいう通り10円〜30円くらいであろう。ただ、20円くらいで作れるというだけで、販売できるわけではない。20円では工場において置いておく事しかできないのである。その証拠に大手飲料メーカーの営業利益率(本業でどれくらい利益を稼いでるかという指標)は5~10%である。もし20円で作ったものが200円で売られているからという単純な理論でいけば200円の売上で原価が20円、利益が180円であるため、利益率は単純計算で90%になる。まぁ飲料以外の事業もあるし間接経費がかかってくるので90%はありえないが、それを考慮しても営業利益率が10%まで落ち込むことはない。

販管費がそれなりにでかい

ではなぜ飲料メーカーはそこまで儲けていないのか?答えはできた製品を売るためにそれなりにお金をかけているからだ。販管費とはその製品を販売するためにかかる費用であり、ひろゆきが動画の中で話している広告費であったり、倉庫の保管費用、営業にかかる経費などである。

飲料の売上原価に占める一番の費用は運賃である

売上原価とは製造原価とは異なり、200円のレッドブルを売るためにかかった費用まで含めてかかった費用の合計である。実は売上原価の中で一番費用がかかっているのは運賃である。元々通販の発達やドライバー不足によって運賃は高騰しているが、それにも増して飲料は運賃が高いのだ。理由は密度が高いからである。水は密度が高いため、例えば10tトラックを飲料だけで一杯にしようとすると、重量制限で荷台の7割くらいが空いてしまうのだ(ぎゅうぎゅうまで詰めると重量オーバーになる)。もっと重そうなものがあるように思えるが同じ体積にしたら洗濯機や冷蔵庫よりも水は重い。つまり水は重いので体積的に多く積めないため、トラック一台分の費用がその少ない水にかかってくるので水の運賃は高いのだ。静岡で作った水を東京に送るだけで水1本あたり60円くらいはかかってしまう。もちろん独自の配送網を持っている飲料メーカーであればもっと安く抑えられているだろうが、あなたが飲んでいる飲料の原価の大半は運賃なのだ。だからひろゆきの言っている「20円で作れるレッドブルを200円で買うのは馬鹿らしい」は間違いなのだ。おそらく20円で作られたレッドブルはあなたの手元に運ばれるまでに安くとも60〜100円くらいにはなっている。ただ、他の飲料と比べてレッドブルをはじめとするエナジードリンクは売価が高めに設定されているのは事実である。

ひろゆきの言いたいことはわからなくはない

例えばタピオカの話はまぁ言いたい事はわからなくない。これも販管費の考えが抜け落ちており、実際は店舗の償却費や販売するために人件費がかかっているため数十円で作れる事はないだろう(多分200円弱くらいが販売原価)。それでもこれを600円近くで売っているわけだからかなりの利益が出ているはずで、人工的に広告をかけてタピオカブームを作り出し、安いものを高くうる戦略にはまってしまっている。ただこれが悪いという事はないのではないか?ひろゆきの住んでいるフランスが得意の高級ブランド品はそれこそ売価に対する原価はめちゃくちゃ低いのだ。

主観すぎるひろゆき(笑) 味がわからない人

コーラが美味しいと思う人は味がわからない。キットカットが美味しいと思う人は味がわからない。牛丼は美味しい笑

めちゃくちゃすぎるこの意見をもっともらしく話せるのがひろゆきの恐ろしいところだ。

牛丼はそこそこ食べる人がいるのは美味しいから、というのなら牛丼の売り上げよりもコカコーラの売り上げの方が何倍も大きい。この理論であれば牛丼よりもコカコーラの方が美味しいことになる。ひろゆきは牛丼が美味しいと思っている味のわからない人、という事である。

もっとも何を美味しいと思うかはその人の主観であり、絶対的に美味しいものというものは存在しない。


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