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この夏よんだ絵本


みなさま、こんにちは。


秋の気配はするけれど、まだ夏を感じるこの頃。

・・・


この夏(2024)は、気もそぞろで、ばたばたと過ぎました。


そんなときでも手に取れて、心を潤してくれた大好きな絵本たちを、今日はご紹介します。



ウエズレーの国
(ポール・フライシュマン作 あすなろ書房)

仲間はずれにされていた少年が、夏休みの自由研究に「自分だけの文明」をつくりだすという壮大な物語。

自分だけの作物を育て、自分だけの服をつくり、「遊び」を考えだし、「文字」まで発明する。

表紙の紹介文より


夏といえばこれです!

わが道を行くウエズレーに、いじめっ子たちが付いていく光景は圧巻です。ウエズレーと友だちになりたい気もちがむくむく湧いてきます。


見たことのない植物を、ウエズレーが「サルーシュ」と呼ぶ場面があって、「風にそよぐ、はっぱの音からとった名前だ」という文に、一瞬時が止まったかのような感覚になりました。



ふくろうくん
(アーノルド・ローベル作 三木卓訳 文化出版局)


あの、『ふたりはともだち』(がまくんとかえるくんシリーズ)の作者さんです。小学校の教科書にありましたよね。懐かしい😊


どこかふしぎでお茶目なふくろうくん。5つの短編からなり、ぜんぶ好きなお話ですが、3番目の「なみだの おちゃ」をご紹介。
(訳者さんの翻訳がとてもすてきです♡)


「ぼく こんばん なみだで おちゃを いれようっと。」


すごい発想。そして、なんというかわいさ!
悲しいことを思い出し、たくさん泣いて、ポットに溜めた涙を沸かしてお茶をいれます。

「ちょっと しょっぱい あじだよ。」

「でも なみだの おちゃは いつでも いいもんだよ。」


残暑がつづきます🌞
冷たい飲み物と一緒に、くつろぎ時間のお供にいかがでしょうか。




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