エッセイが、書きたい。
書けばいいだけの話である。
ギターをかき鳴らしてミュージシャンをやっていた私は、気づけばアクセサリーを作っていて、いまやほぼあみぐるみ作家である。
ハンドメイドのジャンルの中でも自分が最も苦手な「編み物」で仕事をしてるとは十年前の私は思いもしなかっただろう。
叶えたかった夢はたくさんあった。小説家にもなりたかったし、合気道の先生にもなりたかったし、クラリネット奏者にもなりたかった。気移りの激しい青春時代。
世に出せない小説は何編もあるし書きかけが何編も引き出しの奥底にしまわれ、合気道は道場を変えてから相性が合わずにやめ、クラリネットは部活で止まった。
なぜ唐突にエッセイなのか。別に唐突なわけでもなかったりする。
実は何回もチャレンジしては筆を粉砕しているだけである。そりゃもう粉々だ。
このnoteのページも何度再構築したことか。前回の更新が半年前になっていて驚愕したのは言うまでもない。
随分前に小説家をやってる友人に「小説書いてみたいんだよ」と話したら「書いたらいいじゃん」と一蹴され確かにと頷くしかなかったことがあった。これも前に書いたエッセイもどきに書いた気もする。記憶力がないのだ。
諦めては挑戦して気づいたら仕事になってたあみぐるみのように、エッセイだって、気づいたら書けるようになってるんじゃないかなんて期待しながら、何度も書いては消している。
これもまた練習で学びなのだ。
やってみれば案外すんなり出来たりするものである。
ちなみに小説は今もなお挑戦中である。