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アキラとあきら

父親の経営する町工場が倒産し、幼くして過酷な運命に翻弄されてきた山崎瑛<アキラ>。

大企業の御曹司ながら次期社長の椅子を拒絶し、血縁のしがらみに抗い続ける階堂彬<あきら>。

運命に導かれるかのごとく、日本有数のメガバンクに同期入社にした二人は、お互いの信念の違いから反目し合いながらも、ライバルとしてしのぎを削っていたが、それぞれの前に<現実>という壁が立ちはだかる。

<アキラ>は自分の信念を貫いた結果、左遷され、<あきら>も目を背け続けていた階堂家の親族同士の骨肉の争いに巻き込まれていく。

そして持ち上がった階堂グループの倒産の危機を前に、<アキラ>と<あきら>の運命は再び交差する———

池井戸さんの作品は大好きでこの作品も池井戸ワールド全開で最高でした。既存感は拭えませんが、ファンなので結果が読めようが何だろうが直ぐにのめり込めました。

半沢直樹よりもグッと若い世代が叔父様たちに立ち向かう姿は、半沢とは違う勢いと迫力が描かれていて、その熱量は本当に素晴らしかった。またもや池井戸さんのバンカー応援作品なのですが、またかよと言うよりは見る側もどんどん知識が付いてきているので理解度が上がっているから凄く観やすいことに気が付く自分がいる。

いつものようにキャラが各々しっかりと立っているのでワクワクが止まらず、最後に来るであろう巨大などんでん返しの波を待ち構えながら、主人公と一緒に歯を食いしばるのです。

今回も良いもの観たって気持ちです。

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