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怪奇蒐集者 憑読怪談 和泉茉那

怪談、その多彩さは捲るページの数ほどに…ジワリと迫る怖い話、身近に起こり得る奇妙な話、切なくも温かい話、心に留めておきたい話…怪談の奥深さと可能性を追求する和泉茉那が一話、一話慈しみ語る珠玉の怪談集!

SNSを通じて知り合い、とても良くしてくださっている和泉茉那さんのDVDがついに!と言う事で自分の事の様に嬉しくなって早速視聴。
流石の茉那さん、落ち着いた口調から畳み込むようなギアチェンジ、と同時に強く、そして高くなってゆく声。煽られるような恐怖感、そこから一気に落ちる速度、聴いている方は感情をコントロールされるような感覚を覚えます。

特に上手いのは間の取り方で、これが絶妙なんです。怪談朗読と言うよりは読み聞かせと言うべきか、例えるならちょっとしたミュージカル。独りで語っているのに画面を観なければ数人で語っているかのような声色の使い分けがわざとらしくなくてとても聴きやすい。

茉那さんはゼロから一気に100へ、そして一気にゼロへ、この言わば茉那さんをエンジンとするならアクセルワークが本当に心地よく嫌味が無い。このDVDで語られている怪談は身の毛もよだつようなものよりも、不思議な話が多くて、絵画の作業しながら聴くには本当に心地よかった。

SNSで知り合ったので姿を見たことが無い私にとっては怪談よりも不思議な感覚でした、話している茉那さんがモニターの中に居る、これは本当に妙な気持ちで、失礼な話ですが話している内容よりも茉那さんにお会いできたようで嬉しさの方が勝ってしまいました。

ちなみに私の作品『アヤカシバナシ』から朗読をしていただきましたので是非お楽しみください。


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