画家と大学院生の日本酒バー・まわりみち #1
週末の夜、いつもよりほんのちょこっとまわりみち。お酒とか、アートとか、人とか、それぞれのその時々にとって、素敵な出会いのきかっけになるように。
STOAにて、日本酒好きの画家(イノウエさん)と大学院生(ウスイ)がセレクトした日本酒バー企画がはじまりました。
実は2,3年前からずっと、いつかスタジオメガネで夜にお酒を飲める場をつくれたら良いなと話していました。ようやくコロナも落ち着きつつあり、昨年10月からはSTOAとして設計事務所をまちに開いていく取り組みもスタートし、長らく構想止まりだった企画をついに形にすることができました。
STOAとしてオープンしている金土(たまに日)に飲めます。日本酒はお酒のワンダーランド、多摩市の小山商店に2人で選びに行っています。ラインナップは一升瓶が空くとどんどん変わっていきます。
月に1度くらいは何かイベント的に企画しても良いのではないか、簡単なおつまみも揃えていきたい、ワインなんかも出したい、飲みながら本を読めるスペースがあっても良いよね……なんて、始めてみるとやりたいことが次々湧き上がってきます。あまり焦らずそのうちに、ですね。
初日となった6月30日の夜には、仕事を終えた商店街のお仲間、近所に住んでいるSTOA常連の方々、大学院の同期などいろんな方が飲みに来てくださり、とても盛り上がりました。特に商店街の方が飲みに来てくれるのは、個人的にとても嬉しく楽しいことだなと思っています。仕事終わりの1杯まで完結できちゃう商店街。
記念すべき1本目には秋田県・雪の茅舎の「美酒の設計」を。小山商店を3周も4周もして結局「スタジオメガネは設計事務所だし、美酒の設計美味しいしね。」と、とても安直な感じに。飲んでくださった方と「もしかして設計事務所だから設計なんですか?」なんて会話がパラパラ生まれたので、よかったのかなと。
3軒お隣のまち中華「郷林」のテイクアウトを楽しみ、カウンターで日本酒を飲み比べ、ミウラノの古本を読み漁り、美大生の作品に参加する。子どもたちは踊って走りまわる。建築学生に3DCADを教えてもらっている小学生もいる。小学生がRhinocerosを習得している風景なんてなかなか見られるものではない。そこに設計事務所っぽさもあって、とても良いなと。設計事務所メンバーはみんな心の中で「そこの小学生、うちで働いてくれ~」と思っていたことでしょう。
杉並区から来ていた友人からは「絶対渋谷より楽しいよ~」と嬉しい言葉をいただいて、多摩ニュータウンの好きな風景がぎゅぎゅっと詰まったいい夜でした。
(文章:ウスイ)
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