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小豆島滞在日記(その3):台風前夜

【6月1日】

07:00
起床 朝パン

ハチの生き残りを殺し、
チカコさんが巣も取った。

08:00-09:00
周辺まちあるき

カタツムリを見た。耕作放棄地多し。茂みがカサカサ動くたびに驚く。所々にイチジクが植わっており、まちなかにもスズメバチ。上がっていくと、上から見た坂手は狭い。船着場は巨大。下りていく。崩れた家の元屋根で猫が昼寝。細い道、空間に工夫と、年代様々の増改築。

「小豆島滞在日記」
カタツムリと海を見た。

木材、瓦の模様、石垣、瓦、石垣から生える草花。壁の素材、焼杉や木と、木っぽいトタン。形はトタンで、見た目は木。

「小豆島滞在日記」
石垣と草花

09:00-12:00
ウスイはオンラインでゼミ。
チカコさん掃除と洗濯機設置。
(100Vの電源に洗濯機は200Vで、つかない。)

洗濯機設置作業を眺めながら何気に視線を上にあげると、再びハチの巣を見つける。

急キョ作戦会議。業者探し。
生活の110番→詐欺みたいな業者。
島外からきて5万円!
町役場に聞いてまともなとこ。
13:30に来てくれる。

「小豆島滞在日記」

昼食はなだ万のおでん、出汁がうまい。
あとでうどんにしようと保管した。

「小豆島滞在日記」
おでん

業者さんを待つ間、ふと勝手口から中庭を見てみたら、猫がのんきにお昼寝をしていた。

蔵前の橋で猫が寝ている。ニャーン。自由だ。左手で耳をかいている。
運を引き寄せる招き猫のよう。

「小豆島滞在日記」
おひるね猫

13:30
業者さん到着。ハチ駆除。しばらく開けていた家で、どこに巣があるのかもわからないのでとりあえず1回対策の相談もしつつ見てもらおうということで。去年の巣も取ってもらって、土間全体確認してもらえて、ひと安心。

根本的な対策はなし。都度対処。強そうな手袋にゆるゆるガードで捕獲していた。ハチやムカデのほか、猫やイタチ。疲れる。

「小豆島滞在日記」

東京の事務所からはハチのスタンプとかが
送られてきている。

「私たちがたくましくてよかったねー!」

「小豆島滞在日記」

14:30
チカコさん マルナカ買い出し
ウスイ オリーブナビ→道の駅、情報収集。

初めてオリーブの花を見た。
星屑のようで、上を歩くとザクザクした。

オリーブの花
オリーブの花
オリーブの花

オリーブナビ~ZAGZAG 30minほどかけて歩く。車やバスと異なる風景の見え方。動く度に島のみえるところが変わる。思っているより広い島だけど、意外と長く見えても歩けたりする。

「小豆島滞在日記」
オリーブ公園とオリーブソフト
436号線沿い
436号線沿い

17:00-19:30
キッチンくいしんぼ。料理が大皿に並べられていて、それを見ながら店内で食べるのも、お持ち帰りもできちゃう楽しいお店。

ゲタ唐揚げ、タコ唐揚げ、じゃこおろし、
スーパードライ小、日本酒、手羽元、
軽い炙り明太子

「小豆島滞在日記」
キッチンくいしんぼ
美味しいビール
タコの唐揚げは本当においしい。
ゲタ(舌平目)はばらしてくれました
手羽元

17:24
東京の事務所から図面と実測の確認電話が来ていた。気付かなかったのでかけなおし。翌日以降の作業も確認。

その流れでチカコさんと、飲みながら、我々のおうちで大事にすべきことは何なのか、どんなことに使っていけそうかということを話し続けた。

「風土」というのが絶対的な制約になっているよねという話にはじまり、家中にある神棚や御札にはどんな意味があるのか、お供えはどうしたらよいのか、あの空気の流れみたいなものはどう捉えたらよいのかなんてことを一通り話していた。

くいしんぼを出て、毎度おなじみ「きたの」で御神酒を買って帰ることにした。御神酒を買ったことがないので何を買うべきかわからず、お店の方にご相談をした。こんぴらさんの御神酒「金陵」をおすすめいただいて、買って帰る。

金陵

台風が接近しており、徐々に雨脚が強くなる。バスに乗り、坂手港近くで降りるとさらに雨脚は強まっていた。真っ暗な中、細い道の側溝に落ちないように気を付けつつ足早におうちに帰る。家に入ると自然と「ただいま」と声が出て、我々のおうちになったのだという気持ちになった。

大雨

雨でだいぶ濡れたのでシャワーを浴びてしまおうとお風呂場をあけたところ、小さなムカデ。台風が近づき、色々な生き物が家の中に避難してきている気がする。なぜかダンゴムシやワラジムシも室内を歩いている。

シャワーを浴びてから、晩酌をしつつまたいろいろな話をした。静かで、飲みながら話をし始めると、すぐに何時間も経ってしまう。


「小豆島滞在日記」
「小豆島滞在日記」

(文章:ウスイ)

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