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おはなし

現在公開しているミュージックビデオ(限定公開含む)全作品を、
'22年4月10日いっぱいで公開終了したいとおもいます。
突然ですが、しばらく考えてきたことでした。



17歳の頃、自作の曲とともに映像を投稿しはじめ、今日にいたるまで大勢の方が見つけてくださいました。



世に放てたものは未だに多くは無いものの、ものづくりという軸をとおしてさまざまな素養を蓄え、見聞を広げ、狭いながらに世間の動向を見つめていろいろと学んでいくなか、認識しておくきべき点で至らなかった考えや、自分がやっていることの発展性に対する不足もしだいに判然とし、これまでの映像作品においてこの先インターネット上で変わらず発信していくことに抵抗を感じはじめました。



当時は当時なりに、納得のいくまで完成させることができたこと、それでも完璧ではないと思うからこその"味"があること、どの作品をとっても、各曲にそぐう映像はあれら以外なかったと感じます。
ただ一方で、アンダーグラウンドではないところまで拡がるにつれ、変わっていく意識のもと、不特定多数に向けて共有するということが自ずから然りむずかしくなりました。



さらけ出しきれない事実や、どうにも言葉にできないまま譲れない気持ちもあるので、上手く理解はされないだろうとおもうのですが、これから自分自身がより健やかに生きていくためにも、軽やかに変化していくためにも、芸術文化を真摯に応援していくためにも、今はこういう選択が適していると考えました。
前向きな判断であるという思いだけでも、幾ばくか拾っていただけたら幸いです。



どうでもいい人にとっては本当にどうでもいい話であるものの、どうでもよくないであろう人が割といることを知っています。
おそらく本気で"残してほしい"と思ってくれてる方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
しかしながら僕は自分の身動きを悪辣に制限してまで献身的には成れません。
自分自身に内包される健康や美学、失敗や本心、それらを情にほだされてないがしろにしたくないという思いも、こうして作品群の顛末をとおして伝えられたらと思います。



「救われました」というメッセージをありがたいことに沢山いただいてきましたが、僕も僕の作品も、元来べつに誰かを救いに来たわけではなくて、折よくただそこにいただけです。
だからこそ僕からも感謝をしています。
今度はぜひ、あなたの作品も覗かせてください。



引っ込み思案ですが、贅沢な思い出をいただき、本当にどうもありがとうございました。
制作活動をやめるわけではありませんし、新作も最近できました。(公開は予定よりちょっと先延ばしになりました)
季節の変わり目、疫病諸々、どうぞお体にお気を付けくださいませ。