「K-ACTING」を通して우리(ウリ)を体験したい!
こんにちは、私はスタジオ共作所でスタニスラフスキーシステムを中心に演技方法論を模索している大月利貴と申します。日本人であり俳優をしています。
スタジオ共作所は韓国俳優であるチェ・ギュファンさんが主宰として立ち上げた団体です。私は共作所で2年ほど演技訓練をしています。
なぜ、日本人俳優である私が韓国的演技に興味を持っているのか?
その理由は、韓国のドラマや映画を観るたびに私はロマンを感じます。ロマンとは大富豪になることや、夢の国にいきファンタジーな生活をすることではありません。
それは、人と人がわかち合っている姿です。食べ物に例えるならビビンバのように俳優達がその場に混ざり、そして溶け合う事で自分の予想をしてなかった感動に出会う。その瞬間が私にとってはロマンです。
なぜこのような事がロマンなのか?
私はスタジオ共作所で訓練をしたり、チェさんやその他の韓国人の方と接する中で自分は他者に線を引きながら生活してきたんだと気づきました。
簡単に言えば孤独に生きてきました。それも、自らが勝手に孤独の道を選び勝手に苦しむ、見方を変えれば沢山の解決方法があるのにそれに気づけませんでした。だからこそ、人と人が融合しながら共に歩んでいく韓国のドラマや映画を観るたびに沢山の感動をもらえます。
そして私自身ビビンバのように他者と混ざり合う演技がしたいと思うようになりました。
その鍵となるのが우리という言葉だと思います。中でも우리나라(ウリナラ:私の国)という言葉は私にとっては感覚がない言葉です。
なぜなら、日本という国を私の国だと思った事はないからです。国という言葉は私にとってどこか自分には関係のない遠い存在にみえます。
우리という言葉を身体で感じる事は私が感じる事は難しいかもしれませんが、ですが、できるできないは関係なくただ新しい自分と出会うために私は挑戦するだけです。
- 大月利貴
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