現れる自分「K-ACTING」
私に日本人俳優に韓国式(的)演技(K-Acting)が必要な理由
スタジオ共作所でチェさんや皆さんとワークを始めて1年が経ちました。
私はスタニスラフスキーシステムをベースとしたペペデ、一人エチュード、二人エチュード、動物 観察、ガラスの動物園の公演を体験しました。
その中でチェさんは「相手・役を通して自ずと現れる自分という存在」について繰り返し言っていたことを思い出しました。
私はその「現れる自分」を極端に恐れています。
自分を曝け出すことが怖いし、見られたく無いし、けど、見て欲しい、知って欲しい。という矛盾と常に戦っている気がします。
これが私が今までずっとぶつかっている壁でもあります。
駒込での存在ワークで少し感じることができた
ということを、演技を通しても行うことができるようになり、その壁を乗り越えたいです。 その為には意識を通して無意識に到達する「スタニスラフスキーシステム」を知ることが必要だし、 同じ目的を持つ仲間たちとワークをすることが重要だと思っています。
これまで日本でも様々なワークショップを受講し、様々な講師が各々の持つ演技方法論を教えてくれました。それは樹に例えると枝の様なものだったと思います。
「K-acting」では演技のもっともっと根本的な部分(人間の有機的な自然)を学べると思っています。 それは樹でいう幹、根の部分だと思います。 枝の部分だけでは、時折花が咲いても枯れてしまったり、折れてしまって修復できない。これまで私の演技人生はそのような繰り返しだったと思います。 だから「K-acting」で演技を根本から学び直し、根っこから太い幹を育てて様々な花を咲かせられる ように、揺るぎのない自分の演技メソッドを確立したいです。
2023/06/12 金沢沙耶