演じることの楽しさ
はじめまして、桜木洋平と言います。
私は約1年前からstudio共作所で演技の勉強をしています。
皆さんは、俳優が「お芝居をする楽しさ」って何だと思いますか?
答えは俳優の数だけあって正解は存在しないかもしれませんが、
1年前の私はこの答えが分からないまま俳優の仕事と向き合ってました。
俺はどうして俳優をやりたいんだろう。と悩んでいた時にインターネットで主催の韓国人俳優チェ・ギュファンさんの演技動画を見て、かっこいいと感じ、この人の話を聞きたいと思ったのがきっかけで、studio共作所と出会いました。
studio共作所ではスタニスラフスキーの俳優の仕事の第一部・二部を読み進めながら演技の勉強をしました。(毎週一章ずつ宿題として各々が自宅で読んできて、その感想をディスカッション形式で話し合うスタイルです。書かれていることの中には身体を使って実践できるものもあり、実際に稽古場でやってみたりもしました。)
また、エチュード、ペペデ、歌手観察、動物観察、等の練習を繰り返し、
これまでに6回発表会という形で共有してきました。
それらの学びを通して、私が見つけた「演じることの楽しさ。」
それは目の前の相手役とでしか創れない瞬間、シーンを生み出すことです。
とっても当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、
以前の私はそのことが今以上にできておりませんでした。
studio共作所に通う前の私のお芝居は極端に言えば、相手役が誰でも自分の台詞のテンポ、読み方がほとんど変わってなかったと思います。家で練習したことをそのまま再現して、相手が何を考えているか、自分にどう働きかけてくれているかをキャッチすることが出来てなかったからです。今は演じる時は自分が練習してきたことを忘れて、目の前の相手を大切にすることを心がけてます。
現在、studio共作所では今年の2月に上演予定のテネシーウィリアムズの戯曲『ガラスの動物園』に向けて日々稽古を重ねています。
私たちの活動にご興味を持っていただけましたら、
是非公演を観に来てください。
桜木洋平