ALMAの「人」vol.1
こんにちは!
studio ALMAの平山泉です。
前回は「舞踊劇」って何?というところをちょこっと話しただけで失礼しましたが、もっとALMAのことがわかるような話をしていきますね。
わたくしがよく尋ねられる
「なんで劇団に入ったの?」
の答えは
「この人たちの仲間に入りたい!と思ったから」
というもので、つまり、第一に「人」です。
というわけで、これから1人ずつ紹介していきます。
まずは、小泉憲央(こいずみ・のりお)主宰。
ダンサーです。
むちゃむちゃすてきなダンサーです。
バレエをはじめ、さまざまな踊りの素養を生かして舞踊劇の踊りを創作しています。
毎週の稽古で基礎からさまざまな振り付けまで指導してくれていて、最初は舞踊劇の「踊り担当」と思っていました。
それだけではなかった……。
ALMAの舞踊劇は憲央さんが脚本を書き、振り付けをし、演出もしています。
憲央さんの世界観をストーリーにし、そして、演者一人一人に心を寄せながらキャラクターを生み出し、動きと言葉に広げるのです。
そのすべてが一体となり、繰り広げられてこその「舞踊劇」なのだと、わたくしは初めて知りました。
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1年余り前……。
東京某所、近所というだけの理由でALMAの稽古場をのぞいて、初めて会いました。
踊り初体験、演劇も経験なし、体は硬いし相当の不器用、そして50代という年齢……。
見学するわたくしにちょっと踊りの指導をしただけでも「この人には無理」とわかるはずで、入団を拒否していいはず。
それなのに、憲央さんは熱く話し出しました。
仕事をしながらで大変なのは当然、できる範囲でやってほしい。
そんな、さまざまな背景を持つ人が演じることに意味がある。
足手まといになるのでは……なんて、言っちゃいけない。
一緒に、やりませんか。
……
舞踊も劇も何も知らずに、右も左もわからないまま、ひょこっと来てしまった
わたくし。
憲央さん自身の舞踊劇への思いも、このときは、まだよくわからなかったけれど、
でも、こんなふうに熱い思いの人なら、この劇団になら、
飛び込んでしまおうかな……。
いや、仲間に入れてほしい。
そう、
思ったのでした。
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