巳苺 花の名は。Vol.13
2025年は巳年、ヘビ年ってことで。ヘビに因む植物名を。なじみ深いところでは、ヘビイチゴがあります。過去に写真を撮ったはず、と、探したら出てきました。でもこの時しか撮っておらず。しかも最近はあまり見かけることすらない、ヘビイチゴ。どこへいったのか? 子どもの頃は近所に普通に、たくさん生えて、赤い実がなっていた記憶があります。
毒ではないようですが、美味しくないです。ほぼ無味で、外側はザラザラ、内側はフカフカしてるだけ。あ。はい。食べてみた記憶はあります。昔々、子どもの頃です。見た目はイチゴまたはキイチゴなのに。名の由来ですが、ヘビとは関係がなさそうです。ヘビイチゴがあった所にヘビがいた、という記憶はありません。ヘビがいそうな所に生えるとか、ヘビが食べそうなイチゴだからって。酷い偏見ですよ。ヘビにも失礼です。
ヘビイチゴ。時々、園芸植物として扱われることがあります。英国式庭園の下草に好まれそうな姿ではあります。それがまた、スネークベリーの呼び名で。ヘビに失礼です。それから最近知った有用性があります。ヘビイチゴの実がたくさん取れたら、アルコールか、ホワイトリカーなどに漬けておくと、成分が外用薬になるらしいです。ヘビに噛まれた傷に効く・・かどうかは未確認。使うなら自己責任でお願いします。
最近、近所でヘビイチゴ、ほとんど見かけないのはなぜでしょう。絶滅危惧種ということもなさそうです。ヘビが住みにくい世の中なのでしょうか。謎
名前にヘビ、がつく植物。確かヘビウリの写真もどこかの植物園で撮った記憶があります。ヘビのように細長いヘチマのようなウリです。見た目のインパクト、蛇感は一番です。それはまたの機会に、画像引っ張り出しましょう。とぐろを巻き長くなりそうなので。違
さて、巳年ということでヘビがつく植物名、まだいくつか、あります。ヘビノボラズ、ジャノヒゲ、マムシグサ、ウワバミソウ。あとのふたつ、インパクト強い名前です。特にウワバミソウ。ウワバミ。とは。底無しの大酒呑み、という意味と、大蛇という意味があります。ということは!
ウワバミソウ。つる植物で、そのツルは太く長く、強大な牙をもち、あらゆるものを絡み取り、呑み込んで、
絶対違います。
これがまた。ヘビイチゴと似た名の由来なんです。ウワバミ、すなわち大蛇が、いそうな場所に生えているとな。酷い言いがかりですよ。大蛇がいそうな場所って、どんな場所ですか。しかもこのウワバミソウ、春の新芽は山菜として、とっても美味しいそうです。ミズナ、水菜という、野菜みたいな別名まであります。山菜取りに夢中になるあまり、大蛇に噛まれた、という話でもあるまいに。