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#17 SHINさんにインタビューしてみた(3)

こんにちは。あっき~です。

このnoteでは身のまわりの音楽をやっている人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。

SHINさんにインタビューしてみた(2)の続きです。

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キーボードに触れる

アニソンバンドに参加しはじめたころは「バンド初心者」だったので、周りも気を遣ってくれて、ピアノの曲が多い曲を演奏していたんですよね。

「君の知らない物語」とか、「ギミー!レボリューション」とか、ピアノがメインの曲を選んでくれていました。

キーボードはプリセットの音で何とか弾いたりしてたんですけど、ブラスもストリングスの音にしても、やっぱり音がショボいんですよね。

それで、「どうしたらいいか分からん!」ってなって。

アニソンバンドでキーボードの需要はあると思ってたし、僕も電波ソングとかをやりたかったので、習いに行ったんですよね。

そこでシンセの音作りを一通り教わって、基本的な音の作り方を理解しました。

キーボードとピアノのタッチの違いはもちろん、あります。

タッチの軽い鍵盤ではピアノは弾けないですね。

ピアノだと、鍵盤の戻ってくる力を利用して勢いをつけたりするので、指が回らないんですよ。

最初はFA-08っていう88鍵のタッチが重いキーボードを使ってたんですけど、シンセとピアノをMIDIケーブルで接続すると、ピアノをコントローラーにしてシンセの音が鳴らせるっていうのを教わって。

それからはFA-06で音作りをして、演奏はピアノでするようになりました。

シンセの音作りで難しいなと思うのは、シンセで鳴らす音のことを知らないといけないというか。

例えば、ブラスの音の鳴らし方を知らないとブラスの音作りができないんですよ。

他にも「この音、何の楽器の音やろう?」って思うこともありますしね。

色んな音を作って、詳しくなってもまだ作ったことのない音色も出てきたりしますし。

一度作ってしまえばなんとかなるんですけど、最初は時間がかかりますね。

サンプラーも、イントロのシンセが確実に人の手で弾けないようなときに使います。

後は事前に録音しておいたフレーズをワンタッチで鳴らしたりとか。

アニソン自体、演奏が難しい曲が多いですけど、アニソンのイントロは難しい曲が多いですね。

キーボードが2人のバンドをやることが多いのは、キーボードが2人いないとできない曲を演奏するからです。

元々、電波ソングとかが好きなので、どうしても1人では手が回らないことが多いので。

シンセ同士のパート割はそこまで困ったことはないですね。

曲のAメロ、Bメロ、サビ、間奏とパート毎に使われてる音と、使われていない音があるので、音色を割り振っていきます。

基本的に、シンセが2人いたとしても、2人が同時にピアノの音を鳴らすことってないんですよね。

だから、音色でどの音を演奏するかが分かれるので、分担の苦労はあまり感じたことがないです。

やっぱり、シンセの悩ましいところは1人で全部の音を弾ききれないところですね。

ピアノとブラスとストリングスが同時に鳴ってたら、どれかを削らないと弾けないですし。

かといって、シンセを2人すると曲によっては2人も必要ない場合があるので、1人でなんとかすることもあります。

ギターを含め、そういう音のバランス感みたいのはだいぶ理解できるようになりました。

ただ、自分が組んだバンドについては、曲やコンテンツを好きな人が集まっていたので、音のバランスを調整するのにかかる労力を惜しむ人はあまりいなかったですね。

最終的にはコンテンツに対する"愛"でカバーするっていう感じですかね。

目指したいイベント

最近はロックバンド出身の人がアニソンをやってる人たちが多いと思っていて、それはそれで良いんですけど、ちょっと別のコンセプトでイベントを考えたいなと思ったんですよね。

僕がやりたいのはアニメ文化にハマって、楽器をやってますって人たちの演奏が観たいんですよ。

そういう人たちにイベントに出てもらいたいな、と思ってイベントの主催をするようになりました。

個人的には、ただ上手な演奏を観に行きたいという気持ちはあんまりなくて。

もちろん、上手な演奏を観てすごいなーと思うことはあるんですけど、"愛"のある演奏に惹かれるというか。

コンテンツ"愛"のある人の演奏って下手かもしれないけど、コンテンツが好きで、頑張って練習したんやろうな、というのが見てわかると思うんですよね。

イベントに出るにあたって楽器をはじめましたって人もいて、そういう人たちの演奏はめっちゃ頑張ったんやろうな、っていう努力の跡が見えますし。

なので、演奏が上手だったり、再現度が高いような演奏をするイベントの一方で、コンテンツ"愛"のある人が頑張って演奏するようなイベントがしたいです。

アニソンって特殊だと思うんですよね。

アニメ本編に寄り添った曲になってるので、その曲だけで成立しないというか。

作品を観てないと、曲の理解度が十分じゃないなと感じることもあるので。

僕自身は、曲を演奏するときはその曲が使われているアニメを観るようにしたり、アニメを観ることで、曲を演奏するモチベーションがあがるっていうのもありますね。

アニメを見る本数はだいぶ減りましたよ。

それでも、週に5、6本は見てます。

基本はそのクールのアニメを楽しんで、好きだったアニメは見返したりしますね。

見返したアニメは最近だと、「宇宙よりも遠い場所」とか「ゾンビランドサガ」とか。

今後の活動

主催は来年やりたいなと思っています。

クラウドファンディングでライブハウスを押さえていたりもするので、自分も出演するし、自分も出演者もお客さんにも楽しんでもらえるイベントにしたいですね。

どちらかというと、演奏よりもアニメ見る方が好きなので、そこまでライブしたい欲はないかもしれないですね。

しばらくはラジオ配信だったり、自分のやれる範囲でやりたいと思います。
ありがとうございました。

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(OVERDRIVEのライブイベントに参加したときの1枚)

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以上でSHINさんへのインタビューは終了となります。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回のインタビューに続きますので、今後ともよろしくお願いします。

記事を更新するモチベーションにつながるので、もしよければ感想をいただけると嬉しいです。


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