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#16 のせさんにインタビューしてみた(1)
こんにちは。あっき~です。
このnoteでは身のまわりの音楽をやっている人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。
今回はのせさんにインタビューさせてもらいました。
アニソンバンド以前からライブハウスでスポットライトをあびるロックスターとして活躍しているのせさんに話を聞かせてもらいました。
+ + +
あっき~
よろしくお願いします。
ポートフォリオの作成もありがとうございます。
のせ
こちらこそ、よろしくお願いします。
芸歴が長いので、僕自身、いつ、どんな活動してたかを整理するためにまとめてみました。
あっき~
本当にマメで、ありがたい限りです。
のせ
案外、色々やりすぎてて、返って取っ散らかってるなー、と思って。
あっき~
なかなか濃い活動内容ですよね。
のせさん ポートフォリオ
今回のインタビューはのせさんに作成いただいたポートフォリオを元に話を聞かせてもらいました。
※記憶を頼りにしているので、記憶と記録が食い違っている可能性をご了承ください
■アニソンバンド以前
・仲間内でバンドを結成し、ライブや作曲、編曲等を行う
・パンクバンド「酔拳666」のドラマーとして活動する
■2006年
・Anisonic Maniaというイベントにベーシストとして出演する
・「VIPでオタクバンドやろうぜ」の大阪初開催セッションに参加する
・映画音楽「電撃BOPのセクシーマザーファッカーズに!!」の音楽監督を担当する
■2007年
・毎週金曜日に日本橋オタロードで路上弾き語りを行う
・Anisonic Mania Vol.3から中心主催者となる
・当イベントに男オンリースリーピースのUNDER17コピーバンド「違法電波」のギタボとして出演する
■2008年
・アコースティック活動をソロ、ユニットで発展させていく
・単発ライブイベントを多数企画する
■2009年
・Anisonic Mania Vol.6で主催を降りる
・祇園SILVER WINGSでアニソンライブイベント「ダッシュ!」を開催する
・映画音楽「Destroy Vicious」の音楽監督を担当する
■2010年
・男オンリースリーピースのドラえもんオンリーカバーバンド「ジャイアンズ」のドラマーとして出演する
■2011年
・「ダッシュ!」を閉幕する
■2013年
・祇園SILVER WINGSでアニソンライブイベント「二次子二次雄」を開催する
・男オンリースリーピースのラブライブ!コピーバンド「ノセライブ!」を始動する
■2014年
・南堀江Knaveにてアニソンライブイベント「鳥獣ギガ」を開催する
・映画音楽「死殺カオス 猿の帝国」の音楽監督を担当する
■2015年
・「ノセライブ!」を解散させる
・鳥獣ギガと二次子二次雄の主催を降りる
・破れタイツ監督作品 映画「すとーかー」に楽曲提供
■2016年
・オリジナルバンド「コドモロジック」を始動する
■2018年
・声が出なくなり、コドモロジックのギタボをやめてギターに専念する
・きゃべさん主催V系コピバンイベント「Back to the Nightmare」に出演するために、Zi:Kill コピーバンド「De÷Kill」結成する
・アイドルユニット オタフクガールズ「先祖になろうよ」に楽曲を提供する
■2019年
・「Back to the Nightmare」に出演し「De÷Kill」予定通り解散する
・二次子二次雄の主催に復帰する
■2020年
・フリー素材写真サイト「ぱくたそ」のモデルとして、フリー素材デビューする
音楽の原体験
僕がオタクになったきっかけは、パソコンなんですよ。
当時でいうマイコンですね。
漫画「ゲームセンターあらし」の作者、すがやみつる先生が「こんにちはマイコン」というマイコンの入門漫画を描いてらっしゃって。
その本に出てくるマイコンがNECのPC-6001なんですけども。
このPC-6001にPSG音源が搭載されていまして。
PSG音源はファミコンに使われてた音源で、ファミコンは同時発生音数が3音だったんですけど、PC-6001は6音同時に出せたんですよ。
それで、小学校の低学年の頃に、音楽の教科書に載ってる楽譜をPC-6001に打ち込んで遊んでたのが音楽に触れるきっかけですね。
PC-6001は所有してたわけじゃなくてですね、当時でも珍しかったんですけど、マイコンショップっていうのが近所にあったんですよ。
当時はマイコンが家にあるご家庭ってないので、マイコンショップでマイコンを時間貸しするサービスがありまして。
お店にPC-6001が置いてあったのを見かけて、「漫画で見たマイコンと同じだ!」というので、マイコンショップで触らせてもらっていました。
一週間のお小遣いを貯めて、マイコンショップで30分だけ自由に使う、という小学生でしたね。
音楽を聞くようになったのは、テレビの歌番組がきっかけです。
チェッカーズとかC-C-Bを見ながら「バンドってカッコイイなー」と思っていましたね。
中学に入ると、部活の説明会でブラスバンド部があったんですよ。
いわゆる、吹奏楽部なんですけども。
僕、ブラスバンドが何なのか良く知らずに「バンドができる!」と思って入部しまして。
それで、入ったんですけど当然ながら、全然ロックバンドと違ってて(笑)
半年くらいで辞めるんですけど、一応パーカッションを担当していました。
アニソンバンド以前
高校は入学した当初は落語研究会に入部するんですけど、これも半年で辞めて。
それからは部活もやらず、学校も面白くなくて行ったり行かなかったりしてたんですけど、ある時、軽音楽部に所属している同級生に声をかけられて。
一つ下の学年のバンドでドラムがいなくて困ってるらしい、と。
それで、パーカッションをやってた流れからドラムを演奏することになるんですよ。
はじめて組んだバンドはBOØWYのコピーバンドで、ドラマーでした。
ただ、ドラマーっていっても、グルービーな感じでは全くなくて、どれだけ力いっぱいたたけるかだったり、ひたすら大きな音を出すことを目指してましたね。
高校卒業間際、Blankey Jet Cityにだだハマりしまして。
ただ、カッコ良すぎて「僕はああいう風にはなれないな」と思いましたけどね。
ブランキーを知ったのは雑誌で取り上げられてです。
で、実際に曲を聴いたらベンジーのあの声じゃないですか。
聴いてるだけでゾクゾクするような。
すごく衝撃を受けましたね。
回顧録ですけど、当時聴いてたバンドは1バンド、1バンドの出会いが大きかったように思います。
ブランキーもだけど、LUNA SEAやGLAYも大々的に取り上げられていましたし。
今ほど色んな音楽の選択肢はないんですけど、プロモーションや情報の大きさがバンド毎に集中してたので、衝撃を受けることは多かったですね。
高校を卒業してからは、高校のときの友人とオリジナルバンドをやってました。
オリジナルバンドといっても、明確な音楽の方向性はなかったですけども。
そういえば、このオリジナルバンドの前身となるバンドでアニソンをコピーしていましたね。
僕、映画の専門学校に通ってたんですけども、別の学科に音楽を専門にする学科もあったんですね。
で、学園祭でライブに出られるというので、高校の友人をバンドに誘ったんですよ。
そのときにどんな曲をコピーするのか聞かれて、アニメの曲をやろうって声をかけてバンドを組みました。
なんでアニソンをやろうと思ったのか、ですか。
バンドでコピーをやってるときって、みんなが知ってる曲の方が盛り上がるじゃないですか。
「みんなが知ってる曲」を拡大解釈したらアニソンも含まれるだろうっていう戦略ですね。
アニソンっていっても、当時はメジャーなアニメもないし、深夜アニメもない頃なので、ルパンの曲(LUPIN THE THIRD)とかハクション大魔王の曲とか。
母を訪ねて三千里、ペガサス幻想、TOUGH BOY(北斗の拳2OP)を演奏した記憶があります。
お客さんの反応は、めっちゃ盛り上がりました。
やっぱり、音楽科の人たちもライブに出てて、自分の好きな音楽をコピーしてたり、オリジナル曲を演奏してたんですけど初見のお客さんに知ってもらうには全然時間が足りないんですよね。
後は、ジャンルの好みってあるじゃないですか。
特定のジャンルが好きではないから、ライブを観る対象から外されるということになって欲しくなかったので、なるべくみんなが知ってそうな曲を演奏しようという考えでアニソンを選曲しました。
話が前後しましたけど、アニソンをやってたバンドがそのままオリジナルバンドに変わっていった感じです。
学祭のライブが終わって、楽しかったし、もう少しバンドを続けてみようか、という話になって、何をしようかと考えた結果、オリジナルをやろうという話になりました。
それぞれの好きな音楽を持ち寄って、作曲して、編曲してやってましたね。
ビートロックっぽい曲を作ったり、レゲエの出来損ないみたいな曲を作ったり、ハードロック好きなメンバーは、ギターリフを持ってきたりとか。
ギターが2人いたんですけど、そのうちの1人はほぼ楽器をやったことがなかった人で。
当時、グランジが流行りはじめのころだったんですけども、どうやら影響を受けたみたいで、「一曲作ってきたんやけど」って言うんですよ。
楽器もできないのに、作曲してきたってすごいなと思って聴いてみたら、ぐっちゃぐっちゃのギターだけどカッコイイグランジの曲になってて、みんなでビックリしたり。
まぁ、オリジナルバンドでやってたジャンルはバラバラでしたね。
音楽性がどうというよりも、仲の良いメンバーと週に一回集まって音を出してるのが楽しかったですね。
そのときのメンバーは一緒にバンドをやらなくなった今でも付き合いがあります。
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次回に続きます。