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#3 ヤマタクさんにインタビューしてみた(2)
こんにちは。あっき~です。
このnoteでは身のまわりの音楽をやっている人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。
ヤマタクさんにインタビューしてみた(1)の続きです。
ヤマタクさんも所属する大阪拠点のサブカル混声合唱団。
+ + +
あっき~
そもそも、ヤマタクさんが編曲できるようになったきっかけとかってあったの?
ヤマタク
編曲するようになったのは楽譜が書けないと選曲の主導権が取れなかったんですよね。
ボイパ(ボイスパーカッション)ができるだけではなんの発言権もなかったっていう修羅の世界でしたから(笑)
あっき~
そんなことないと思うけど(笑)
じゃあ、編曲をするにあたって、何か勉強したりしたの?
ヤマタク
ぼくは完全に聴きまくっただけですね。
もちろん、基礎理論的な本を買って読んだりはしましたけど。
ボイパは自分できたんで、音譜に並べれば良くて。
あっき~
ボイパも譜面があるんや?
ヤマタク
そうですね。
同時発音数の違いだけでドラム譜と一緒です。
ただ、コーラスワークとかに関しては色んなアカペラグループの曲を聴きまくってましたね。
あっき~
じゃあ、色んな曲を聴いて、こんな感じでメロディを分けたら良いんや、って感じ?
ヤマタク
そこまでいけたら良いんですけど。
後はYouTubeの動画とかでどのパートの人がどのメロディを歌ってるか見たりですかね。
あっき~
なるほど。
楽器も耳で聴くより見た方が何をやってるのかわかるっていうのはあるよね。
ヤマタク
当時はコード進行の概念も理解してなかったので。
だから、ピアノの和音とかもある程度当たりをつけてから、地道に一音一音弾いて確認したりしてましたね。
あっき~
ほえー。
ヤマタク
で、最初にアニソンでアレンジした曲がひだまりスケッチの「スケッチスイッチ」と「芽生えドライブ」です。
ただ、当時は周りに知ってる人がいなくてお蔵入りになるっていう(笑)
あっき~
なんか話を聞いてると、アカペラで自分のやりたいアニソンで、編曲して、って相当ハードル高いよねぇ。
ヤマタク
まぁそうなんですけど。
でも、ぼくの好みがアカペラサークルの人たちとずれてたのかな、って気もします。
周りの人たちは色んなグループを組んでたりもしたけど、ぼくはサークルに入部したときに組んだグループだけでしたね。
あっき~
そのグループはどんな曲を歌うグループだったの?
ヤマタク
レゲエの曲を歌うグループでしたね。
ダンスミュージック好きだから、レゲエの曲を歌わないかって誘われてやってました。
あっき~
そうなんやね。
ヤマタク
その後はThe House Jacksって海外のグループの曲を演奏するグループを組んだりしてました。
ボイパの人がめちゃくちゃ上手なんですよ。
あっき~
ボイパの上達方法っていうか、どうやったら上手になるの?
ヤマタク
ぼくの場合は完全に足で稼ぐというか、上手と言われている人のボイパを聞きに行ったりですかね。
音源を聴いたり、動画を見たり。
後はドラムの教則本を読んだりとか。
ドラムというより、リズムのとらえ方とかリズムトレーニングみたいな部分ですけど。
あっき~
なるほどね。
ヤマタク
ボイパってドラムの音に近い=ボイパが上手いって思われがちなんですけど、でも、ドラムの音に近くなくてもめちゃめちゃカッコ良く聞こえる人もいて。
あっき~
あー。
それはわかるかも。
音の良し悪しとノリが作れるかどうかっていうのはまた全然別ものってことやね。
ヤマタク
そこに気づけたのはだいぶ後になってですけどね。
あっき~
大学を出た後は一旦地元に帰ったんよね。
ヤマタク
そのころ、けいおん!にハマって。
で、キーボードでコードを拾って弾いたりしてました。
「ごはんはおかず」、「天使にふれたよ」、「Honey sweet tea time」あたりの曲ですね。
そういうことをやってるうちに、編曲してたときの譜面の理解とつながってくるんですよね。
あのときの譜面にあったメロディだ!って改めて理解できたりしました。
あっき~
へぇー。
今までのことがつながってくるのは楽しいよね。
ヤマタク
でも、地元だとアニソンも聞けないし、アカペラもできなかったんで。
やってたのは採譜と、後はループマシンを使って、地元のダンサーやラッパーとコラボしたりして、なんとか音楽活動はしてました。
あっき~
なるほど。
ヤマタク
なんというか、自分の好きなアニソンをアカペラにしたいって気持ちはずっとあったんですけど、それを実現するためには他人に頼ることはできんな、って半ば諦めてた時期があって。
だから、自分で全部歌ってしまおう、って思うようになったんです。
あっき~
ほう。
ヤマタク
結局ループマシンを使うようになって、多重録音をやっていくうちに全部ひとりで歌えるようになって。
多重録音ができるならCDにして売ってしまえってことで、ここで目標がコミケになるんですよね。
あっき~
なるほどなー。
で、大阪に戻ってくることになるわけだけど、コミケが目標だったら東京に行きそうに思えるけどね。
ヤマタク
実際、東京に行くか大阪に行くかはギリギリまで悩みました。
決め手は大阪に住んでたサークルの先輩が東京に引越すにあたり、誰か代わりに住む人はいないか?っていうので、このタイミングしかないなってことで、手をあげました。
あっき~
地元より大阪の方がアニソンとかアカペラとか、活動の幅が広がって良かったんじゃない?
ヤマタク
そうですね。
音楽をオタク方面にシフトできたのが良かったですね。
まぁ…アニソンでアカペラでっていうことをやりたくてもやれない時期が続いてたので、なんとかしがみついて続けていきたい気持ちはあります。
(アニクラで優勝するヤマタクの後ろ姿)
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次回に続きます。