#13 にっしーにインタビューしてみた(3)
こんにちは。あっき~です。
このnoteでは身のまわりの音楽をやっている人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。
にっしーにインタビューしてみた(2) の続きです。
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機材トーク②
あっき~
スティックはどんなの使ってるの?
にっしー
VIC FIRTHの5Bを使ってます。
色々使ったんですけど、今はこれに落ち着きました。
あっき~
スティックもね、こだわり出すとキリがないよね。
にっしー
Pro-MarkとかVATERのスティックを使ってたこともあります。
あっき~
AHEADみたいな木じゃないスティックは使ったりしないの?
にっしー
使わないですね。
メタルを演奏する人が使ったりするやつですよね。
僕は特にこだわりはないんですけど、スティックは木が良いです(笑)
あっき~
ほとんどのスティックがその基準に当てはまると思うけど(笑)
にっしー
後、色がついてるスティックはあんまり好みじゃないです。
あっき~
色付きのスティックってヘッド(皮)に色がついたりするよね。
にっしー
ドラマーが演奏してるのを見るときに、やっぱり木のスティックを振りかぶってる感じがカッコイイと思います。
あっき~
なるほど。
木っていっても、ラッカーのあるやつとないやつはどっちが好き?
にっしー
僕、めっちゃ手汗かくからラッカーなしは一時期使ってたんですけど、めっちゃマメができたことがあって。
ワンマンライブで使ったとき、曲数が多いんで、手汗で指がふやけた状態で使ってたらマメだらけになってしまって、それからラッカーなしは使うのをやめました。
あっき~
自分もラッカーなしはカサカサしてあんまり好きじゃないかな。
にっしー
それからはVIC FIRTHの5B以外のを使うことがないですね。
同じスティックを使い続けるメリットって、セットピースがばらけないことだと思ってて。
スティックを2セット買ったとして、1本折れたとしても同じスティックで交換できるんで。
スティックケースからぱって取ったとしても、同じスティックだと取り間違いがないから。
あっき~
確かに、右はVIC FIRTHの5Bで左で5Aみたいな、左右で違うスティックみたいなことにはならないよね。
にっしー
演奏する上の精神衛生上、左右で同じスティックを使うようにしています。
あっき~
かといって、ダースで(12セット)まとめ買いはしないんや?
にっしー
しないですね。
やっぱり、スティックの個体差があるから、そこは自分で選んで買いますね。
あっき~
そっかそっか。
ドラムの皮はどうなの?
最近はアサプラが流行ってるけど。
にっしー
アサプラめっちゃ興味ありますね。
僕はREMOのヘッドを使ってて、一時期エバンスを使ってましたけど、またREMOに戻ってみたいな感じなんで、結構試行錯誤してるんですけど。
アサプラはめちゃめちゃ気になってますね。
周りのドラマーとか有名なドラマーが使ってますし、最近King Gnuにハマってて、King Gnuがアサプラ使ってるのもあって気になってます。
あっき~
そうなんや。
にっしー
King Gnuはほんとにヤバイですよ。
今のドラムヒーローじゃないですか。
時代ごとに目立ってるドラムヒーローっていると思うんですけど、今はやっぱり勢喜遊さんじゃないですかね。
僕も一瞬で虜になりましたし。
King Gnuはライブを観に行く予定だったんですけど、中止になっちゃって。
残念ながら。
あっき~
結構ライブ観に行ったりするの?
にっしー
凛として時雨はめっちゃ観に行きました。
やっぱりピエール中野は凛として時雨で演奏してるときが一番カッコイイです。
上手っていうことでいうと、海外のドラマーとかの方がすごい人もいっぱいいると思うんですけど、凛として時雨で演奏してるピエール中野は音のとがり方とか、フレーズのとがり方は時雨ならではだし、やっぱり最強ですね。結構衝撃を受けたのはPeople In The Boxの山口大吾さん。
めちゃくちゃ上手いです。
フレーズも独特で吹奏楽出身だから音の粒が揃ってるし、チューニングもすごくこだわって音も良いです。
ライブでもEQがいらないくらいじっくりチューニングしてるみたいです。
マンツーマンでレッスンを受けたこともあるんですけど、ショットスピードがめちゃ速くて、小さい振りでも爆音で「ウマ、、、」ってなりましたね。
あっき~
そうなんや。
にっしー
最近良く聞いてるのはKing Gnuですね。
僕が惹かれたのはめっちゃPOPな部分と悪そうな部分のバランスが絶妙やなと思って。
歌はすごくキャッチ―な感じだけど、曲の雰囲気は悪そうな感じだったり。
元々レッチリとかミクスチャーのジャンルが好きなんで、King Gnuの曲も色んな要素が入ってるからミクスチャーとして好きですね。
あっき~
ドラムの音作りも今っぽいし、さらっと聞いてカッコイイけど、実際難しいことやってるよね。
にっしー
そうですね。
フレーズの新しさもあるし、後、サンプラーの使い方がマジで上手いです。
同期音源も使ってると思うんですけど、ドラムをリアルタイムで演奏しながらサンプラーでシンセの音を出したりしてるんですよね。
本当に最先端というか、現在のドラマーって感じがします。
あっき~
自分のライブでパッド使ったりすることはないの?
にっしー
パッドは持ってないんですけど、King Gnuのライブを見てめっちゃ使ってみたいと思いました。
かなり前向きに購入を検討してます。
あっき~
なるほど。
にっしー
今後は打ち込みの音をリアルタイムで演奏するみたいなことを求められることもあるかなと思うんで。
今の現場ではそこまで求められたりはしないですけど。
演奏で心掛けていること
あっき~
何かありますか?
例えば、テンポキープとか。
にっしー
今サポートしてるバンドはほとんど同期音源があるんですよ。
だから同期音源にずれないのは当たり前なんですけど、クリックに引っ張られないように演奏することを気にしますね。
あっき~
同期音源に対してクリックを聞きながら演奏するっていうのはやっぱり慣れが大事?
にっしー
そうですね。
今はクリックを聞きながら演奏するの慣れすぎて、クリックを聞かずに演奏する方が怖いですね(笑)
あっき~
確かに、クリックに合わせられるようになるとテンポのガイドになるから楽に演奏できる部分はあるよね。
でも慣れないうちはクリックに合わせるのが精一杯で大変だったりするよね。
にっしー
一番気にするのはクリックに引っ張られないようにすることですね。
クリックと自分のビートのずれが出たとき、クリックに合わせるように修正しようとするとノリに歪みができてしまって聞いてて違和感が出るから。
そこは多少クリックに対して、前とか後ろにずれたりすることがあっても一定の範囲内に抑えるようにしています。
あっき~
そっかー。
それは同期音源で演奏するドラマーならではの気づきかもね。
サポートのときはそもそも曲はどんな形でもらえるの?
にっしー
音源でもらいますね。
バンドのサポートが多いんで、既にドラムが演奏されてるのをコピーします。
レコーディングの場合はデモ音源に対してフレーズをどうするかは相談しつつ、それでレコーディング前にプリプロとしてレコーディングのときのフレーズを決めるって感じです。
あっき~
なるほど。
にっしー
サポートっていうことでいうと、やっぱり信頼関係があってこそなので、
待ち合わせの時間に間に合わせるように行動したり、連絡をなるべく早く返すっていうのは心掛けていますね。
当たり前のことかもしれないですけど、仕事としてサポートするようになってからは意識しています。
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次回に続きます。