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#18 祇園SILVER WINGS 平井ボスにインタビューしてみた(2)

こんにちは。あっき~です。

このnoteでは身のまわりの音楽をやっている人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。

祇園SILVER WINGS 平井ボスにインタビューしてみた(1)の続きです。

キャプチャ1

キャプチャ2

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アニソンイベントのはじまり

平井ボス(以下ボス)
ライブに出てくれる人が徐々に増えていってね。
イベントを持ち込んでくれる人がいたりとか。
のせ君なんかもまさにそうで。

あっき~
のせさんはSILVER WINGSのスタッフの人が知り合いで、「イベントをやりませんか?」と声をかけてもらったと言っていました。

ボス
2009年にダッシュ!っていうイベントが最初にやってくれたイベントやったかな。

あっき~
そうですね。
ダッシュ!の最後の回は2Daysで開催した、と聞きました。

ボス
そうそう。
俺もアニメは好きやけど、詳しいレベルで好きではなくて、自分が好きなアニメを見る程度に好きやったくらいなんで。
俺らが若いときって、オタクっていうのは今みたいに地位を築いてなくて、逆にオタクって気持ち悪い存在みたいに思われてた世代やったんでね。
だから最初にアニソンイベントをやるってなったときは、ちょっと怖かったんですよ。
スタッフから「大阪でアニソンのライブイベントをやってた知り合いがいるんで」って話を聞いたときは、イベントにどんな人たちが来るんかな?って思ったら、めっちゃ良い人たちばっかりが来てくれて。
それで、純粋にアニソンイベントをみんなが楽しんで観てくれている感じが、まさにライブハウスの理想系やん、って思えて。
特に、自分が出入りしてた京都のライブハウスではそういう場面があまり見られなかったんで。
みんな座ってライブ観てるし、あまり乗ったりもしないみたいな感じやったんで、そこらのロックイベントよりもロックなイベントやという印象すら持ちました。
ダッシュ!で回を重ねるうちに、のせ君とも仲良くなって、そうやってやってるうちに、段々自分もアニソンバンドをやりたくなってね。

あっき~
マッスルランズオーケストラですよね。

画像2

ボス
ダッシュ!が終わって、二次子二次雄でのせ君が戻ってきてくれたタイミングで、自分でアニソンバンドを組みたくなって。
幸い、ライブハウスに出てくれてる知り合いはたくさんいたから。
それで、セッションのホストをやってる人とか、うちに出てくれてる人で仲良くなった人に声をかけたら、みんなわーって集まってくれて。
念願のアニソンイベントに自分で出ることができたんですよ。

あっき~
そうなんですね。
マッスルランズオーケストラのメンバーはアニソンイベントに出たことがあった人たちですか?

ボス
むしろ、アニソンバンドをやったことのなかった人たちを集めて。
で、やってみたらめちゃ楽しかったみたいでね、みんな。
最初は一回限りのつもりやったんですけど、俺が一回だけでも良いから出たかったんで(笑)
でも、やってみたら、アニソンイベントならではの「一体感」がすごい楽しかったみたいで、「またやりましょうよ!」って話になって、誰かが辞めたら別の人が入れ替わりで加入して続いてます。

あっき~
昨年末の二次子二次雄で観て、すごく楽しいライブでした。

ボス
せやけど、アニソンイベントの主催となると、俺もちょっとハードルが高いな、と思って。

あっき~
ブッキングが大変ですよね。

ボス
普通のイベントもブッキングしてるんやけど、やっぱりアニソンっていうテーマが決まってるだけに、難しいなぁ。
普通のイベントだったら誘えるバンドの数も多いけど、アニソンイベントのブッキングとなると難しい・・・
俺が勝手に苦手意識を持ってしまってるだけかもしれんけど。

あっき~
確かに、アニメやアニソンのことを知ってないと分からないことも多いですしね。

ボス
二次子二次雄でのせ君が主催に帰って来てくれて、めちゃ助かってる。

あっき~
「このときのイベントが印象的やったなー」ってイベントはありますか?

ボス
そうやなぁ。
なんか、自分が参加してしまったから、はじめて自分が参加したときは衝撃というか、楽しかったね。
自分がやる曲は特に俺らの世代のアニソンやから、それこそマジンガーZとか。
こんなアニソンでもウケるんやろうか?とか思ってたけど、みんな流石に全然知ってるんやな、と思って。
アニソンイベント自体は、他のイベントとは自分自身の楽しみ方もちょっと違ってて。
自分が出てなくても、雰囲気がすごく盛り上がるから、他のイベントよりも印象に残ってるかな。

あっき~
アニメとかアニソンっていう共通項があるから、一体感というか、盛り上がりやすいんですかね。

ボス
そうやね。
出演するバンドは意図のあるセットリストを組んでて、観てる側としてもその意図をわかった上で、「その曲を持ってくるのか!」っていうところで盛り上がってるのを見てると、面白いなぁって思います。
ライブ毎にテーマを持ってるバンドとか、バンド自体にアニソンを自分たちの色にアレンジして発信するバンドとか色々とやり方がみんな違ってて、面白いね。
特に印象に残ったイベントは、ダッシュ!の一回目かな。
壁にアニメのポスターを張ったり、カウンターにフィギュアをずらーっと並べてね。
で、コスプレ割引っていうのがあって、お客さんがコスプレしてきたらチケットを割引くっていう。
そしたら、結構な確率でコスプレしてくる人がいて。
俺が一番感動したのは、ルパン三世の次元のコスプレしてる人がいたことやな。

あっき~
へぇー!
でもまだコスプレしてても違和感なさそう。

ボス
髪も地毛で、髭も生やして。
お店に入るときにわざわざ、おもちゃの拳銃をかざしながら入ってくるっていう。

あっき~
ダッシュ!の1回目から盛況だったんですね。

ボス
そうそう。
こんなに人が来るんやっていうのと、こんなに乗るんやみたいな感じやったね。
打上げで酔っ払ってグダグダになる人を見たりするのも面白かったな。

SILVER WINGSの現状と今後

ボス
ブッキングしてるから色んなバンドに声をかけるけど、ほとんどのバンドが活動してないかな。

あっき~
そうですよね。
でもスタジオは営業してるし、集まってる人は集まってる印象ですけどね。

ボス
俺がオリジナルでやってるバンドは、月に1、2回集まってスタジオに入るんやけど、スタジオはガラガラに空いてるらしい。

あっき~
個人的には「本当に今やっても良いんだろうか?」みたいな後ろめたさを感じながら演奏するのもどうなんやろう、って思います。

ボス
みんな、それは気にするよね。

あっき~
でも、ライブハウスとしてはこの状況が続くと大変ですしね。

ボス
そうやね。
ブッキングもしてるけどライブの一か月前にキャンセルになったりとか、元々ブッキングしてた形ではライブができない状態になることがほとんどなんで。
それかイベント自体が中止になることもあるし。
だから、バー営業とか、飛び入り参加できるようなイベントやセッションとか。
来れる人がその日に思いついて参加できるようなイベントがあると良いけどね。
何かテーマだけを決めて、受け入れ体制を作っておいて、それに興味を持った人が集まって演奏するみたいな。
そういうことができるかなぁ、と漠然と考えてるところやね。
なんとか生き残る術を見つけないと思っています。

あっき~
最後に一言ありますか。

ボス
やっぱり、落ち着いたらまたみんなに来てほしいなぁ。
今はとにかく、乗り切ることに専念してる感じで、どういうふうに乗り切るかなっていうところやね。
行政や国の補助を受けながらではあるけど、それだけではやっていけないんでね。

あっき~
今は配信という形でしかライブができないっていうような状況ではありますけど、落ち着いてきた頃には配信は配信として一つの形として残ると良いですよね。

ボス
そうやね。
配信は並行して残っていくやろうなぁ、と思う。
だから、配信が残っていくときにどんなふうに残っていくのかを見据えて、今からそれに向けて動いていくっていう感じやな。
常に設置しておけるカメラだったり、一時的じゃなくてきちんとした配信用のスペースを作ったり。
なおかつ、人手がかからないようなやり方をできればな、と。
配信専用に人がついていなくても、他の作業と兼任して配信の操作ができるように動かしていく感じかな。

あっき~
配信でしかできないコンテンツが生まれると良いですよね。
今日はお時間いただき、ありがとうございました。

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以上で平井ボスへのインタビューは終了となります。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回のインタビューに続きますので、今後ともよろしくお願いします。

記事を更新するモチベーションにつながるので、もしよければ感想をいただけると嬉しいです。





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