DECAYED METAL(朽ちた金属感):カッコいい立体ロゴの作り方
タイトルにあるように時間が経ち朽ちてしまった金属感のあるタイトルやロゴを作ります。
ボクがとても気に入っている演出なので、もしよろしければ作ってみてください。
①メインコンポジションの作成(最終的に書き出すコンポジション)
新規コンポジションを作成します。
設定は1920×1080、29.97fps、デュレーション5秒としました。
名前は『decayed_metal_main』(朽ちた金属)としますが、お好みで分かりやすい名前を付けてください。
このコンポジションの中の映像を最終的に書き出すこととなります。
②logo_editの作成(ロゴやテキストの作成)
このコンポジションの中に好きなテキストや数字、ロゴなどのレイヤーを作成します。
ボクはAstrolabというフォントを使い数字の8を作成しました。
フォントに関しましては別の記事、またはYouTubeにて紹介しているのでよろしければご確認ください。
また、ここから作成するコンポジションに関しては、分かりやすいように番号をふっていますのでご了承ください。
このテキストや数字を中央配置にし、プリコンポーズをします。
その際の設定は、"すべての属性を新規コンポジションに移動"にチェックを入れてください。
ボクは名前を『1_logo_edit』(ロゴの編集)としました。
③edge&pattern_editの作成(エッジや模様の作成)
先ほど作った『1_logo_edit』に対し、レイヤー→レイヤースタイルから光彩(内側)を適用します。
-光彩(内側)の設定-
描画モード:通常
不透明度:100%
カラー:黒(後から手を加えますが一旦黒で大丈夫です)
テクニック:精細
サイズ:6(この値がエッジの立体感を形成します)
こちらのコンポジションをさらにプリコンポーズします。
先ほど同様、"すべての属性を新規コンポジションに移動"にチェックを入れます。
名前を『2_edge&pattern_edit』(角と模様の編集)としました。
④look_editの作成(ロゴの見た目の編集)
次に背景を一枚作成し、1番上へ配置します。(⌘+Y)
カラーはグレー(7F7F7F)で、名前を『glass』とします。
『glass』に対し、エフェクト→スタイライズ→CC Glassを適用します。
-設定-
Bump Map:2_edge&pattern_edit
Softness:0.0
『glass』を『2_edge&pattern_edit』の下に持ってきて、
トラックマット→2_edge&pattern_editに指定し、アルファマットを選択します。
『glass』に適用したCC Glassの設定の中のLightを開き、
Effect Light→AE Lightへ切り替えます。
このコンポジションに対し、今度はライトを追加します。(ライトのレイヤーは1番上で大丈夫です)
新規ライトを追加し、
ライトの種類:ポイントライト(左上のエッジを際立たせるため設置)
カラー:白
強度:300
とします。
ライトの位置を調整します。
大体の目安はP:450.0,50.0,-700.0 くらいで大丈夫です。(なるべくライトが当たっているエッジがカッコよく照らされるように調整してください)
もう一つライトを追加します。
ライトの種類:ポイントライト(右下のエッジを際立たせるため設置)
カラー:白
強度:200
P:1500.0,1100.0,450.0くらいにします。(こちらも先程のライトの設定同様、エッジがカッコよく照らされるように調整してください)
コンポジション『2_edge&pattern_edit』に対し、新規平面を追加します。
名前はhexagon(ヘキサゴン)とし、
エフェクト→スタイライズ→CC HexTileと、
エフェクト→チャンネル→反転 を適用します。
反転のチャンネル→アルファにし、タイムライン上でレイヤーhexagonの不透明度のスイッチT(下の透明部分を保持)をオンにします。
-CC HexTileの設定-
Radius:5.0〜10.0くらいとし、
レイヤーhexagonの不透明度を5〜15%ほどに下げておきます。
『2_edge&pattern_edit』の中の『1_logo_edit』に対し適用したレイヤースタイル光彩(内側)の値をお好みでですが若干調整します。
カラーの調整:グラデーション
グラデーションを編集:パラメータの左が黒:カラー分岐点70%の位置が白:右がグレー(Bが65%くらい)
『2_edge&pattern_edit』の一番上にセメント系やグランジ系のテクスチャを配置する。(色はあまり派手でないものが好ましいです)
そのテクスチャに対し、エフェクトのトーンカーブを適用し、まずはタイムライン上のモード→乗算にし、右隣の不透明度スイッチをオンにします。
トーンカーブのRGBをお好みで調整し(角度をきつめにつけると腐食感が増し、平らにするほどソリッドな金属感となります)不透明度を20〜30%くらいに調整します。
メインコンプの『decayed_metal_main』の一番上に対し,先ほど使用したテクスチャを配置します。
タイムライン上にてモードをオーバーレイに変更し、右隣の不透明度スイッチをオンにします。
テクスチャの色によってはエフェクトの色かぶり補正を追加したり(色味を抑える)、不透明度を変えて見た目を調整します。
その後、『decayed_metal_main』内のレイヤー全てを選択しプリコンポーズします。
名前は『3_look_edit』(見た目の編集)としました。
⑤3d_editの作成(立体感の作成)
次に『3_look_edit』を複製し奥行きを演出したいと思います。
『3_look_edit』を⌘+Dで複製し、下の『3_look_edit』(後で分かりやすいように名前を3_look_edit→3_depthに変えます)に対し
エフェクト→ブラー&シャープ→CC Radial Blur を適用します。
-CC Radial Blur-
Type:Fading Zoom
Amount:-20.0〜-25.0くらい(この値で奥行き感を追加します)
次にエフェクト→ノイズ&グレイン→フラクタルノイズ を追加し、奥行きに若干のくすみ感を追加します。
-フラクタルノイズ-(数値はお好みで調整してみてください)
フラクタルの種類:岩肌
コントラスト:500
明るさ:-50.0
トランスフォーム:スケールを3.0〜5.0くらい
不透明度:30.0%
描画モード:オーバーレイ
さらにエフェクト→カラー補正→トーンカーブ を追加します。
-トーンカーブ-
チャンネル:アルファ
グラフの右上をつかみ、そのまま左上へスライドさせることでアルファ部分(透明な箇所)を消すことができます。
チャンネルをRGBに戻し、明るさを少し下げ(右上のポイントをつかみ下げる)奥行き感+影を演出します。
『decayed_matal_main』にあるレイヤーを全て選択しプリコンポーズします。
名前は『4_3d』としました。
とりあえずこれで完成となります。
最後に
お疲れ様でした。
後はタイトルやロゴを入れ替えてみたり、各種項目をそれぞれ調整することにより様々な見た目を楽しめると思います。
また、記事内で使ったテクスチャはボクのYouTubeチャンネルの動画概要欄からダウンロードできるよう準備しますので(全て自作です)よろしければお使いください。
ボク自身、海外のチュートリアルなどを見るのが好きで、それを自分なりにアレンジし日々制作しています。
またステキな演出など作成できた際はご紹介させてください。
それではお付き合いいただきありがとうございました。