リミッター「Invisible Limiter」のオススメポイントと使い方 @studioonett
ミックスやマスタリングでお馴染みA.O.M社のInvisble Limter。
「リミッティング感の少ない音圧」が稼ぎたくて導入しました。
オススメポイントや使い方をご紹介していきたいと思います。
マスターチャンネルだけじゃない幅広い使い方
個人的に最近は、ミックスダウンのステム(キック・スネアなどをまとめたトラック)などに使う機会が増えてきました。
ドラムの各キットをバス送りしてステム化→そこにインサート等。
張り付きすぎず、パリっとしてくれるのがお気に入り。
ボーカル単体にかけて、艶やかさを演出することもあります。
遅延も少なく、イージーに使っていける汎用性もポイントですね。
かかり方の違う二種類のモード
L/S M/Sの二種類のモードで、ここでどちらを選ぶかがとても大事になってきます。
原理的な部分ももちろんですが(プラグインに説明がついてきます)、他楽器を聞きつつ感覚的な側面からの選ぶようにしています。
サウンドのキャラクターを変えるオーバーサンプリング
A.O.M社の説明にもある通り上げれば上げるほど良い、というわけではないそうです。
耳で聞いて音色や楽曲にあう、一番しっくりきたサンプリング周波数を選んでいます。
良く使うのはx2の96kHz、x4の192kHz
あまり雰囲気を変えたくない時はデフォルトのはx1、48kHzのまま等。
また、最初にx2の96kHzがいいなと感じたらx8の384kHzもイイ感じだったりするので必ずチェックしています。
サチュートやアナログ感を決定するOVERSHOOT
欲しいリミッティングサウンドのキャラクターで使い分けています。
少しミシっとした質感が欲しい時は「Suppress」
アナログぽい伸びやかさが欲しい時は「THRU」
マスタリングでは私は最終段よりその手前での使用が多く、その場合「TURH」「CLIP」で使っています。
0.05dB単位の繊細な操作が可能
音圧を稼いでいくにつれdBの大小が顕著になっていきます。
その際、レベルやゲインを微調整できるのは心強いです。
最初は「0.05dBでこんなに変わるのか~」と感激しました。
かけすぎ注意? 気を付けていること!
Invisibleには「見えない・隠れた」という意味があり
その名の通り、リミッターがかかっていると思えない綺麗な音圧稼ぎが得意。
しかし、かけすぎてしまうと倍音の飽和などを招く恐れがあります。
対処法としてはいつもより低い音量でチェック、普段聞きの環境(イヤホン等)でチェックなどがあります。
用法用量を守ってカッコ良いサウンドにしていきたいですね。
以上、A.O.M社 Invisible Limiterの紹介でした。
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