見出し画像

【Studio No.9マガジン vol.8】NAVER「音源付WEBTOON」特許登録/武侠・アジアンファンタジーに流行の兆し/「足」を魅せるためのヒント

こんにちは!
WEBTOON制作スタジオ「Studio No.9」で編集アシスタントをしている刀根です。

Studio No.9は現在、WEBTOON作品(フルカラー縦読み漫画)を鋭意制作中です。
この「Studio No.9マガジン」では、毎回国内外のWEBTOON関連ニュースや作家さん向けの制作tipsを紹介していきます。
これまでの「Studio No.9マガジン」記事は下記にまとまっていますので、こちらも参考にしてみてください。

vol.8では、本場韓国でのホットな業界ニュースに加えて、新たに流行の兆しを見せる「アジアンファンタジー・武侠」ジャンルについての情報をピックアップしています。

作家さん向けのtipsでは、作画のヒントやクリスタの便利機能についてご紹介していますので、ぜひ最後までお付き合いください!


■業界ニュース

・NAVER、「WEBTOONに合う音楽を自動的に提供するシステム」の特許登録成功

【記事概要】
NAVERはアメリカや日本等の主要市場で「WEBTOON」という商標権を取得していますが、この度さらに「音源付WEBTOON」に関しても特許登録を行いました。
かつての韓国では、作家さんが独自に「作品に合う楽曲」をBGMとして紹介することがありましたが、最近ではドラマやアニメのように公式的にOSTが販売されるようになりましたね。
さらに、この「音源付WEBTOON」の特許が取得されたことによって、これからは「WEBTOONを読みながらOSTが自動的に再生される」日がやってくるのではないか、と予想されてます。
また、単純に作品の雰囲気に合ったOSTが選ばれるのではなく、「誰が」「いつ」「どの場面を」読むのかによってもこの音源は変化するようです。
残念ながらまだ商用化の予定はないため、すぐにこの機能が日本で楽しめる、というわけではありませんが、音楽が付くとなるとさらに高次元でWEBTOONを楽しむことができそうで、非常にワクワクしますね!

・「武侠」WEBTOONが人気の理由とは?アジアンファンタジーに流行の兆し

※韓国語記事です

【記事概要】
韓国WEBTOON作品『父無双』が総計3億4千万ビューを記録し、WEBTOON業界で「武侠」ジャンルに注目が集まっていると話題になっています。『父無双』以外にも、『華山転生』や『武士万里行』、『史上最強』など、日本でも人気の武侠ジャンル作品は多くありますね。
こういった武侠ジャンルの人気の背景には、読者層が30代・40代男性を中心としていることが大きく影響しています。また、この30代・40代男性読者の閲覧数は、プロモーションやセール等のイベントにほとんど左右されません。学生などの若年層に比べて、「気に入ったら待たずに買う」ことができるためでしょうか?
また、最近では『武侠小説の中で私が一番強いのですが何か?』や『悪党の愛娘になりました』などを代表とした「武侠×ロマンスファンタジー」の新しいジャンルの作品も登場しています。今後も動向を追っていきたい注目のジャンルですね!

■作家さん向けの制作tips

・アクション・バトルジャンルでは必須!?「足」を魅せるためのヒント

【記事概要】
1日に何度も目にしているはずなのに、なかなか思ったように描くことができない「足」。特に、全身の動きが重要になってくるアクション・バトルジャンルのWEBTOONでは、足先まで描写されているのか、途中でカットされているのかで大きく印象が異なると思います。
さまざまな角度から足を描くためのヒントは、「足の基本構造を理解する」「足を単純な形に変換する」「写真や3Dモデルを活用する」の3つです。中でも「足の基本構造を理解する」ことで、それぞれのパーツがどう見えるのかを頭の中で整理しやすくなります。
記事内では各セクションについて画像や動画でわかりやすく解説されているので、気になる方はぜひご確認ください!

・クリスタの万能な調整機能!「ゆがみサブツール」とは

【記事概要】
CLIP STUDIOには「ゆがみサブツール」という調整ツールがあるのをご存じですか?ゆがみサブツールと一言にいってもさまざまな種類があり、イラストのあらゆる調整を行うことが可能です。未完成のイラストや原稿の場合、ちょっとした変更は作業内で済ませることも可能ですが、下塗りを終えた状態のデータを調整するのはかなり骨の折れる作業です。
そんな時に頼りになるのが「ゆがみサブツール」です!イラストの一部分を膨張・収縮させられるほか、回転させてニュアンスだけを変更することも可能な機能になっています。
効果が強すぎる、弱すぎると感じた場合には、ペンツール等と同様に[ツールプロパティ]から効果の強弱や硬さを変えることもできます。
描き直すほどではないけど少しだけイラストを調整したい、ニュアンスを変えたい、という際には、ぜひ「ゆがみサブツール」を活用してみてください!


最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は、「音源付きWEBTOON」に関するニュースと、新たに注目が集まっている「武侠」「アジアンファンタジー」ジャンルについての情報をピックアップしました。個人的に、「武侠×ロマンスファンタジー」はとても面白い題材だと感じるので、今後も動向を追っていきたいと思います。

作家さん向けtipsでは、作画のヒントとクリスタの調整ツールについてご紹介しました。特に「ゆがみサブツール」は、これまでメッシュ変形などで調整を行ってきた方にとっては非常に便利な機能になっていますので、ぜひ使ってみてください!

今後もnoteやTwitterを通じて、WEBTOON関連の情報発信を行っていきます。
ぜひStudio No.9メンバーのTwitterのフォローもお願いします!

・遠藤(@PAGSSIORIO)
・福田(@fishblueman)
・井田(@ida_pei)
・車塚(@kuruma_21)

【アシスタント】
・刀根(@no9_tone)

●採用情報

現在、ナンバーナインではWEBTOON編集者を募集しています。
ますます盛り上がりを見せているWEBTOON業界。
日本発のWEBTOONヒット作を作りたい!という方のご応募をお待ちしております!

▼ご応募はこちら

WEBTOONの制作に興味のある作家さんも大募集中です!

全員の方と面談させていただいておりますので、
「WEBTOON制作について聞いてみたい」「得意な工程だけ挑戦してみたい!」という方はぜひ下記Googleフォームよりご応募ください!

▼ご応募はこちら
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScxOooNJEWe87HR4n8Rwqv7uSQGS5ool4jwYXxS2e1B4_HnGA/viewform

※制作の詳細の条件については弊社代表小林のnoteをご覧ください