月曜マガジン ボクのガタタンゴトトン
気動車が音をたてて鉄橋を渡る城下町大洲の風景
加藤家が13代にわたって藩政時代を治めた六万石の大洲城下。
大洲市の南側に位置し高原盆地でもある宇和町に端を発した全長103kmの一級河川肱川が、最後の20kmを私たちの町から北西方向へ舵を切って伊予灘へと向かう。
晩秋から冬は冷え込む。宇和町ほどではないが我が家でも朝の気温はいつも氷点下4度前後。真夜中に張り始めたモヤは明け方には大洲盆地を埋め尽くし、神南山と冨士山を吹き抜ける南風に乗って河口の長浜町へと流れ始める。ピーンと張り詰めた空気感が漂う中、午前5時半頃には気動車が「ガタタンゴトトン」と耳慣れた音を立てて鉄橋を渡る。1日の始まりだ。
※最後に二度と見ることのできないシーンの写真を掲載しています。
ホントにたまにこんなことがあります。それくらい珍しいレアもの編成です。車両点検の際に松山へ向かう時に鉄橋を渡りますが、この車両が1両だけでこの鉄橋を渡ったのは最初の試走の時だけだったと記憶しています。
2016年6月17日撮影
以下、もう二度と見ることのできないシーンの記録です。
アンパンマン列車8両編成フルバージョン
年末年始やGW、夏休みなどの繁忙期にはアンパンマン8両編成フルバージョンが走っていました。2016年3月のダイヤ改正でこの編成は消滅、その後3両から現在の2両へとアンパンマン車両は減っていきました。
2015年5月6日撮影
かつては四国を巡っていたこの車両を皆さんはご存じだろうか。
「旧IslandExpress」で現在の2代目伊予灘ものがたりとして走っているキハ185の鉄橋を渡るシーン。この写真は現職時代に大手ツアー会社との連携で城下町大洲散策を組み込んだ際の記録撮影で、もう二度と見ることはできない貴重な写真となっている。
2017年4月撮影
この車両は現在は高知県を走っている観光列車に使用されていると記憶している。これも二度と見ることのできない貴重なシーンだ。
2018年6月撮影
お読みいただきありがとうございました。
街づくり写真家 河野達郎
daisukioozu.com/