月曜マガジン 絶景大洲城撮影
立春を過ぎました。
少しずつ春めいてきていますが、肱川流域大洲盆地では連日寒い朝が続いています。それだけに「絶景写真」が期待できそうなのですが、どっこい朝は曇っていることが多く撮影に至らず少々ストレス溜め込んでいます。
今週の月曜マガジンでは、昨年撮影した大洲城の写真から普段あまりご覧になることのない「絶景」に値する写真をいくつかご覧ください。「作品」としてリストアップしている写真のなかからですが、いつでも見れる風景ではなく特別の条件が整わないと撮影できないシーンです。
最近宿泊だけが取り上げられて目立っている大洲城ですが、こういう素晴らしい風景を舞台にした天守閣であるということを多くの方々に知っていただきたいというのは、写真家である私の思いでもあります。
写真①
可動堰が下がる9月20日を過ぎて二週間ほどすれば撮影のタイミングを迎える。ポイントは天守閣をセンターに配置すること。本丸の地面は少し斜傾ぎみなのでこれに惑わされずカメラの垂直水平を正確に合わせること。
この写真で使用しているレンズはSONY純正のSEL2470GM2。絞りは標準の「F8」で水流から「せせらぎの音」を連想させるような雰囲気を出せるよう撮影することが大切。従って絞りすぎには注意してください。「泡」が写し出せるかどうかも重要です。ピンを合わせる位置は写真全体がシャープになるようレンズ特性と被写界深度を考えて探すこと。
写真②
真夏の蒸し暑い朝、とにかく湿気の多い朝発生するモヤです。空気中の水蒸気が朝陽で焼けるようなそんな現象ではないかと思っています。特にカメラ側で設定などの工夫をすることなくホワイトバランスは「AWB」でよいです。天守閣の撮影ですから手持ちではなくて三脚をしっかり固定して、ここでも垂直水平に注意しピントを合わせて撮影しましょう。レンズはSONY純正のSEL70300Gを使用しています。この場合の絞り値は「F18」です。
写真③
私が一番苦手なお月様と大洲城の撮影です。お月様が現れる時間にもよるのですが、天守閣のライトアップが19時頃からですのでその時にお月様が出ているかそうでないか等、ハードルがあります。
この写真は結果オーライで撮影できていますが、むしろお月様の撮影は皆様方の方が長けてらっしゃるのではないかと思います。レンズは②と同じです。このときの撮影では微妙なおぼろ月夜が良い感じでした。
今回の月曜マガジンでは大洲城の絶景写真をご紹介しました。
皆さんも大洲城の絶景場面を探しに大洲へ来られる際には、是非お声がけください。
街づくり写真家 河野達郎