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Kの向くままにおススメ映画『ヴィレッジ』ネタバレあらすじ感想日記
こんにちは。結構純真なKです。今回は『ヴィレッジ』。一言で表すと「悲しみを乗り越える映画」です。
こんな人におススメ
◎映画を観て人生を考える事が好きな人
◎御伽話のようだ
◎家族で観ても良いと思います
要注意点まとめ
▲注意点は特になし!楽しめました
こんな映画です
1897年 アメリカ。森に囲まれた田舎の村。そこで暮らす数十人の自給自足の生活。村を囲む森には怪物が住んでいる為、森に入る事(村を出る事)は禁忌。なのだが、村の青年の命を救う為に抗生剤が必要となる。神に祈って死を待つか、それとも掟を侵して町に薬を取りに行くか。
もう少し詳しく
当然の如くこの村は単なる普通の集落ではないのです。シャマラン監督だし。これがどういうコミュニティなのか、ていう事がお話の中心。鋭い人は割と序盤で気付くはず。
オーガスト :「我々のように逃げても、悲しみはどこまでも追ってくる。」
そう、この村は心に傷を負った者たちが悲しみから逃れる為に作った理想郷だったのです。が、、そこでも悲しみは起こります。
映画冒頭でのオーガストの息子の病死、ヒロイン アイヴィの盲目などは、町の薬があれば回避できたというような描写があります。
アイヴィが好意を寄せているルシアスもまた、町の薬がないと助からない重傷を負います。そこでアイヴィは村の掟を破り、森を抜けて薬を調達する役を志願するのでした。
森を抜けると……ん、そうか!アイヴィの盲目は、ストーリー上必要な設定だったんですねー。
観た後はこんな気分になりました
最終盤まで悪の巣窟のように言われていた《町》ですが、そんな事はありませんでした。アイヴィが薬を手に戻って来れたのは町の人の良心と親切心によるものです(勿論、アイヴィの純真により信じてもらえたのですが)。
薬が貰えないとか、アイヴィが帰って来ないとかありがちなバッドエンドにはならず、ラストは温かい気持ちになれたのが本作の良かったポイント。なので家族で観れますよ。
批評家の間では「このオチは使い古されている」といった意見があるようですが、Kはオチよりもむしろこのコミュニティの成り立ちと未来について興味を惹かれました。『シックス センス』みたいなラストの衝撃を期待して観てると案外肩透かしかもです…。
という事で、Kが受け取ったメッセージは、、
「悲しみからは決して逃げられない。乗り越えよう。そしてその原動力は愛と勇気と純真だ!」
ア〇パ〇マ〇か!?
心に残ったセリフ
エドワード :「アイヴィ、おじいさんの事を知っているか?金儲けの天才だった。この村に金はないからお前は知らない。邪悪な物だ。善人の心も悪に染める。おじいさんにはそれが見抜けなかった。多くの事を見抜く才能があったのに、人を疑う事はしなかったんだ。
おじいさんは明るい人で家では笑いが絶えなかった。私の手を取り、愛や勇敢さについて教えてくれた。そして何より、人を導く事を教えてくれた。
お前の祖父、ジェイムズは、睡眠中に頭を銃で撃たれ殺された。」
そんなジェイムズの遺産に依って実現したクローズドコミュニティ。奇しくも、その閉鎖性の破壊に至った理由は外界からの侵略ではなく、内部の事情からでした。「薬が必要」という。
しかし、幸か不幸かラストで村の閉鎖性は再度保たれます。今後も薬が必要になると思われるのだが、、どうするんでしょうね。
現実的な事を考えてみると、このエドワード村長は大富豪である父のジェイムズ ウォーカー財団と繋がっているべきでは…?本来なら薬やライフラインも容易に手に入るはずだけど、無一文とはどーいう事??…まあ、俗物とは一切の縁を切りたかったんでしょうね。気持ちは解りますが…、素直に楽しむ為には御伽話として観ましょう。Kもいつかお金が存在しない村に住みたいです。
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