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Kの向くままにおススメ映画『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』ネタバレあらすじ感想日記

こんばんは。愛国心はないKです(愛球心はある)。今回は『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』。一言で表すと「生命エッセンスを守る映画」です。



こんな人におススメ 

ブラック(過ぎる)コメディがOkayな人
シュールなジョークを回収できる人
家族で観ても大丈夫!


要注意点まとめ 

▲白黒です。けどそれが何か?ていうパワーがある!


こんな映画です 

アメリカ空軍のジャック リッパー将軍はソ連付近を警戒飛行中のB-52爆撃機34機に核攻撃《R作戦》を実行するよう命令した。
《R作戦》とはアメリカが核による先制攻撃を受けた場合にのみ実行できる報復作戦であったが、精神に異常をきたしていたリッパー将軍は《R作戦》を先制核攻撃作戦として悪用し、B-52への通信も受け付けないようにしてしまった為、引き返す命令もできなくなった。


もう少し詳しく 

そこでアメリカのマフリー大統領はソ連のディミトリ首相に電話で先制謝罪をするのだが……ソ連に核攻撃を行うと、ドゥームズデイデバイス(人類滅亡装置)が自動起爆する事が発覚!!どうすれば……。


観た後はこんな気分になりました 

タイトル長いよ!原題も長いが邦題も長過ぎ。ただしこの邦題、中学生時分のKが訳したの?ていう和訳が非常に素晴らしく、本作の的を得ている!
『Dr. Strangelove』→『博士の異常な愛情』。。
本当は《ストレンジラヴ博士》ていう単なる人名なんですけどね。

そのストレンジラヴ博士(もの凄い強烈キャラ)が言うには、人類滅亡装置の影響がなくなるまで約100年、地下で暮らせば人類は生き延びる事ができると。その地下生存組一握りの人選は、政府高官と生殖能力に秀でた女性…。あ、そーですか、Kは選出されない模様。。
しかし、別の問題が…。100年後、アメリカ国民が地上に出た際に、同じようにして生き延びるであろうソ連の勢力を上回っていないとアメリカは報復を受け滅ぼされる……。
この期に及んでまで、愛国心とか民族の対立とかいつまで経ってもそういう下らない競争心で優位に立ちたいと思うから人類は平和にならないんだよね。。

ブラックコメディとして、また風刺映画、反戦映画としても秀逸。キューブリック監督のセンス(ナンセンス)や作風・技術・メッセージなどが炸裂した本作。そして、人類滅亡装置も炸裂した本作!更に、ピーター セラーズ(3役!!!)の変態的魅力なども併せて非常に良質な、、いや、悪質極まりない不謹慎過ぎるジョーク満載です。


心に残ったセリフ 

リッパー将軍 :「共産主義の奴らが水を飲むのを見た事があるか?奴らはウオツカだけだ、決して水を飲まん。どんな場合も水は飲まん。理由があるのだ。水はあらゆる生命の根源であり人間にも新鮮な真水が必要なのだ、尊い体液を補給する為に。解ってきたか?水だよ、水の話をしているんだ。」

いや、チョット解らん…。やっぱり頭おかしいね、この人。独断でソ連に核攻撃を仕掛けるのも納得。
そして、シーンが変わって………まだ水の話かよ!

リッパー将軍 :「私は蒸留水か雨水しか飲まん。水道水にフッ素化合物を入れとるだろ、何故かな?アレは共産主義者どもが考え出した最も危険な謀略だ。20年も前からだ。アメリカ国民は何も気付かず水道水を飲む、そして異物が我々の尊いエッセンスに混入する。私がその事に気付いたのは性愛行為を実践中の時だった。異常な疲労に襲われ虚無感を味わった。エッセンスの喪失だよ。私から生命エッセンスを奪おうとしても無駄だ!エッセンスは与えない!!」

え、何?エッセンスの喪失?そうなんです、纏めると…、自分たちの生命エッセンスを守る為に敵国に攻撃を仕掛けた結果、敵は勿論 人類が滅亡する、、、という寓話でもあるんですねー。

『未知への飛行』とほぼ同じ内容だけど、Kはこっち派。ジョークかシリアスかの違いです。冷戦とかさ、そういう睨めっこをするエネルギーをもっと人類の幸せの為に使えたらいいのに。コレがただのブラックジョークだと、いつまでも笑っていられますように!


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