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Kの向くままにおススメ映画『アラビアのロレンス』ネタバレあらすじ感想日記

こんにちは。詩人で変人なKです。今回は『アラビアのロレンス』。一言で表すと「歴史的英雄譚の映画」です。



こんな人におススメ 

歴史が好きな人
ラクダが好きな人
英雄譚が好きな人


要注意点まとめ 

▲長いぞ、227分!
▲主人公目線ではバッドエンドです
▲女性はモブ以外出ない。セリフも一切ない。白黒映画ではないけど色が好きな人は要注意だ!


こんな映画です 

アラブ独立闘争(1916年~1918年)を描いた歴史・戦争映画。
この戦い、表向きはイギリスの同盟であるアラブ諸部族にアラブを与える聖戦なのですが…、その本性は第一次世界大戦の最中イギリスの敵対国の一部をアラブに釘付けにする陽動作戦でした。
そしてそのアラブ軍を率いた実在のイギリス人将校ロレンスの心の葛藤を描いたヒューマンドラマでもあります。
大体は史実に基づいていますが、脚色も加えられているようです。


もう少し詳しく 

アラブ軍と敵対するオスマン帝国軍の戦略的要所であるアカバ陥落 ⇒ ダマスカス解放 までをロレンスの目線で。
最初は争いを好まなかったロレンスですが、次第に身も心も戦争に染まっていきます。

ダマスカス解放までは英雄のように称えられていたロレンスですが、それ以降はイギリス軍からもアラブ軍からも煙たい存在となり、結局アラビアから追放される、という悲しいお話。
要するに、どちらからもいいように利用されていたんですね、英雄として。で、戦いが終われば英雄なんて邪魔者ですから、政治家にとっては。


観た後はこんな気分になりました 

映画の公開時期はちょうど中東の情勢が非常に緊迫しており(いつでも緊迫してますが)、争いの真っ最中だったとの事。そんな時によく公開できたな、ていう内容です、Kは生まれてませんでしたけど。。
実在の人物、条約、協定なんかが当然出てきます。それらはパレスチナ問題の禍根の原因だったり、アルカイーダやイスラム国にも関係していたり、とにかく色々な中東の問題の起源を含んでいる、らしいです。歴史が好きな人必観。

とは言いつつKは歴史に疎いので、その分ロレンスの人物像についての所感を少し。
軍師か軍神か、大義か大量虐殺か。
平和主義者であり正義感が強いが、調子に乗りやすく運命を信じない。博識だが軽率で目的を忘れる事もある。大胆だが臆病、詩人で変人…。
要するに、彼は一般的な民衆と同じような性格も備えており、特別な人間とは思えません。戦い方からも判りますが軍師でも軍神でもなく、大義も怪しく戦争には不向きなのでは?どちらかと言わずとも芸術家気質です。
逆にそれら戦いの全てを備えるのがロレンスの側近的役割を果たしていたアリです。彼のお陰でロレンスの人間味が際立って見えるのでしょうね。(勿論、史実ではなく映画でのロレンスの人物像について語っていますよ)


心に残ったセリフ 

ロレンス :「皆殺しだ!捕虜など要らぬ、皆殺しにせよ!!」

コレが英雄たる所以。ベントリー曰く「汚れた英雄」。長時間映画ですがその中で個人的に一番熱い場面。アリのように軍師の素養があれば一時の感情に流されず迂回ルートを取るでしょう。最小限の犠牲でダマスカスに到着する事が目的ですから。
しかし、Kの感覚からするとココは皆殺しルートでお願い!英雄とは弱者の味方だ!…そんな事だから王子や政治家に付け込まれるのだが。。
アリみたく信念を持ち常に冷静で格好良くはなれないですね。
まあ、ロレンスと違ってアリは架空の人物なんですけど。
え、、そんなのアリー?………


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