Kの向くままにおススメ映画『ドニー ダーコ』ネタバレあらすじ感想日記
こんばんは。ダークヒーローのKです。今回は『ドニー ダーコ』。一言で表すと「生と死の価値を考える青春SF映画」です。
こんな人におススメ
要注意点まとめ
こんな映画です
1988年10月2日、飛行機のエンジンパーツが自宅を直撃し、部屋で寝ていたドニーは死亡しました。
しかし、ドニーが死なない平行世界がありました。
事故が起こった時間にドニーは外出していたのです。外出先でドニーはフランクと名乗る不思議なウサギに「世界の終わりまであと28日だ」と告げられます。そして平行世界の終わりと共にドニーは10月2日の事故直前に戻りました。
飛行機のエンジンパーツが自宅を直撃し、部屋で寝ていたドニーは死亡しました。
もう少し詳しく
10月2日に戻ってきたドニーは事故の事を知っているので逃げる事もできたはず。なのにそのまま部屋で事故死します。何故逃げなかったのか?それはドニーが死なない平行世界では妹や母親、恋人が死んでしまったから。ドニーは自分の命を代償として大切な人たちを救う選択をしたのです。
『素晴らしき哉、人生!』と正反対の構造。《フランク》=《クラレンス》か?
しかし、別の考え方もできます。ドニーの死は運命であり、ドニーに選択の余地は無かった。それを示唆する演出はいくつもあります。
例えば、人や自分の行動が数秒前に見える《光の矢》。この光と違う方向に歩くだけで簡単に運命に背く事ができそうですが…、そうしなかった(できなかった?)のはきっと本作の最重要メッセージです。
ドニーが死なない世界は平行世界となって消えてしまうのであれば、彼が死なない限り11月にはならないのです。
観た後はこんな気分になりました
走馬灯や夢なら解り易いのですが、平行世界とかタイムトラベルとなると必ず矛盾を生じます。これは本作だけではなく、他の時間移動系映画も同じです。
観てない人には全然解らない話ですが……
物語のラストでドニーがタイムトラベルを引き起こす描写があります。でもそれだと、ドニーが死んだ世界ではタイムトラベルが起きず、飛行機のエンジンパーツが自宅を直撃しないからドニーは死なない、という事になりませんか?《親殺しのパラドックス》みたいな事です。Kはタイムトラベルに詳しくないので消化できていない部分があるかもしれませんけど…。
まあ、そういったSF的矛盾とか何とかは置いといて、これはドニーの目線で語られるダークな青春映画でもあり、とても懐かしい感じがしました。それこそ学生時代に戻った気分ですよ。
心に残ったセリフ
恐怖克服セラピー。行動を《愛》と《恐怖》に分ける講義を受けているドニー。
「拾った財布を持ち主に返したが、中の金は抜き取った」
という行動について。それは《愛》なのか《恐怖》なのか?
確かに、Kにもさっぱり分かりません…。ただ、ドニーが言う「人間は複雑で2つに分けられない」とは、生と死、運命と選択 に関するメタファーであり、またその曖昧さが本作の1つの主題だと感じました。
そしてもう1つ確実に言えるのは、このセラピー動画の胡散臭さが尋常ではない事。凄い完成度だ!
…因みに、ドニーが実際に財布を拾った時に取った行動は…
「拾った財布を返さず、持ち主の家に放火した」
どうだ!この容赦ないダークヒーローっぷりは!…というかサイコ野郎か?
でもさ、ドニーがいなかったら誰が児童ポルノ伝道師の館を焼き討ちにするの。デロリアンがないと無理だよ、ドク、、じゃなくてドニー。。
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