「小さな楽しい」は「大きな楽しい」の入り口
今年の初めごろ、100円ショップのキャンドゥでキッチングッズを買った。商品名は確か「ターナースプーン」という。
写真にあるように大きめのスプーンのような形で、先の部分は熱に強い素材になっており、とくに炒め物などをつくるときに重宝する。全体を混ぜるとき、皿に盛りつけるときも非常に使いやすい。
お玉だと角度的にちょっと使いづらいが、このアイテムだとスムーズに調理、盛りつけが出来る。フライパンで、カレーや親子丼を作るときもかなりイイ感じだ。
(↑横から見た図。この先端部分の微妙な曲線。これのおかげで汁気のある料理でも掬いやすくなっている)
このターナースプーンのおかげで料理がちょっと楽しくなった。もともと嫌いではなかったが、ところどころに些細なストレスはあった。食材を炒めながら、ちょっと混ぜにくいなぁ、とか。皿に盛りつけにくいなぁ、といった小さなストレスがなくなり。スムーズに事が運ぶようになったおかげで、楽しさが少し増えた。
この「小さな楽しい」が重要なんだな、と。牛丼をつくりながら思った。
テレビやSNSで、有名人やらインフルエンサーたちが「大きな楽しい」を日々やっている。そりゃあ彼ら、彼女らも地味で小さなことから積み上げて来ての今があるのだろう。
しかしやはり、注目されるのは現在やっている「大きな楽しい」だ。そしてそれに憧れ、自分も「大きな楽しい」に近づきたいと思う人は多いだろう。しかし「大きな楽しい」は、はるか遠いところにある。
忘れがちだが、最初の入り口は「小さな楽しい」であるべきだと思う。始まりは小さく、そして徐々に大きくなっていく。よく考えたら当たり前のことだが、ついつい忘れてしまう。
「小さな楽しい」は「大きな楽しい」につながるための入り口なのだ。そんな風に考えると、日常には「小さな楽しい」があふれているな、と思う。
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なんてことを、牛丼をつくりながら思いました。牛丼おいしかったです。