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Webライターに「師匠」は必要ですか?【今日の余録】

田中角栄が石破茂首相の「師」と呼ばれるように、誰しも影響を受ける存在がいる。Webライターも例外ではない。成長の過程で「この人の文章を手本にしたい」と思える師匠を見つけることが、スキル向上の近道になる。

歴史を振り返っても、「誰にも教わらず、自力で道を切り開いた人」は、ほとんどいないのではないか。誰もが人生で関わった人たちの影響を受け、学びながら成長しているように感じる。わかりやすい例が、幕末の坂本龍馬だ。彼は佐久間象山や勝海舟から、西洋の思想や技術、未来の日本の在り方を学び、薩長の橋渡し役や大政奉還の立役者となるまでに成長した。

Webライターの人たちにも、それぞれ師匠のような存在がいるだろう。

僕の場合、さとゆみさん(@SATOYUMI_0225)がその1人。きっかけは著書『書く仕事がしたい』。書く仕事の楽しさに加え、ライターとして進むべき道を深く考えさせられた。さとゆみさんのように、読み手の行動を促せるような書き手になりたい。

SNSで知ったまむしさん(@mams428)も師匠のような存在だ。編集者視点での発信は、クライアントとの適切な距離感や、記事を“メディアの一部”として捉える重要性を気づかせてくれる。特にIT記事の編集に携わっていた際は、ライターさんとのやり取りやフィードバックの伝え方が参考になり、実際の業務でも役立った。

そもそもこの業界をよく知らないままライターに転身したので、お二方とも、リアルな現実や課題を教えてくれる貴重な存在でもある。

独学で進めようとしている人がいたら、ぜひ師やメンターとなる存在を見つけてほしい。アドバイスをもらえる関係性を持てれば、さらに向上しやすい。そういう存在は1人でなくてもいい。坂本龍馬が佐久間象山と勝海舟、異なる二人の師から学び、多角的な視点と柔軟な対応力を身につけたように。複数の視点を持つことで、柔軟な発想ができるライターになれるはず。生成AIが隆盛の今、ライターとしての新しい役割を模索する時代が来ている。

もし「今は師匠がいない」と感じているなら、まずはSNSや本を通じて、自分が学びたい分野の人を探してみるのがいいだろう。尊敬する人の文章を読み、気になる表現をノートに写す。これだけでも、十分な学びになる。

師匠は、意外とすぐそばにいるかもしれない

今日の余録と参考資料

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