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世界が"トランプ流"に転がされる時代【今日の余録】
もしG20がなくなったら、世界はどうなるのか。
国際社会が混乱するたびに、その存在意義が問われる枠組みだが、そもそも今の世界に本当に必要なのか。
リーマン・ショックの時、G20は1.1兆ドル規模の経済対策を打ち出し、世界を危機から救った。この時は間違いなく「機能していた」と言える。しかし今、かつてのように連携できているとは言い難い。G20の場で各国が対話しても、米中対立、ロシアのウクライナ侵攻、気候変動政策の足並みの乱れなど、世界の分断は進む一方。
その象徴的な出来事が、今年のG20外相会合における米国高官の欠席だ。これは単なる外交スケジュールの問題ではなく、「米国はもうG20を重視しない」 というメッセージなのではないか。かつて多国間主義を主導した米国は、トランプ大統領の「自国優先」路線で国際協調から距離を置いている。この姿勢は、世界にどんな影響を与えるのか。
G20が機能不全になれば、その影響を最初に受けるのは一般市民の生活だろう。通貨の乱高下、エネルギー価格の不安定化、関税引き上げによる物価高騰。これらはすべて、国際的な協調が失われたときに起こりうる現実だ。
国際社会は歴史的に見ても、協調と対立を繰り返しながら危機を乗り越えてきた。G20がこのまま続くべきなのか、それとも新しい国際秩序の構築が必要なのか。いやそれよりも、アメリカの大統領が代わっただけで世界が大きく揺れ動くことに驚愕している。
トランプ大統領の手のひらの上で、うまいこと転がされているような気がしてならない🙃