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ラジオ放送100年と、消えない記憶【今日の余録】

日本でラジオ放送が始まって今年で100年目
初めて聞いた人たちは、どう感じたのだろう。目に見えない電波から、人の声が聞こえてくる。僕が初めてインターネットに触れたときと、同じような感覚を覚えたのだろうか。

アメリカでは、ロックフェラーセンターに「ラジオシティー」という名の劇場ができた。当時、ラジオこそが最先端のメディアで、未来への入り口だった。

テレビもスマートフォンもない時代。台所で料理をしながら、畑仕事の合間に、工場で働きながら。人々は耳だけで世界とつながっていた。ニュースも、音楽も、お笑いも、すべてが音声だけで届けられていた。

そういえば、小学生のころは寝る前にラジオをよく聞いていた。山に囲まれた田舎に住んでいたこともあり、聞きたいラジオの音が途切れとぎれ――どころか、砂嵐の音だらけでほぼ何も聞こえないことがしばしば。ラジオもインターネットの今の時代では、考えられない話だ。

災害時には、この電波の届きにくさが命綱になることもある。スマホの充電が切れ、テレビも停電で映らなくなったとき、乾電池で動くラジオが情報を届けてくれる。100年の歴史を重ねた技術は、いまも私たちの暮らしを支えているのは、シンプルにすごい。

かつて日本企業がロックフェラーセンターを手に入れた時代。「日本に買われた」という反発は、今も形を変えて続いているのかもしれない。現職と次期、二人の大統領が示す姿勢からは、80年代のジャパンバッシングの記憶が透けて見える。時代は移り変わっても、古い記憶は消えることなく、新しい判断に影を落とし続けているのか。

トランプさん、仲良くしてください😇

今日の余録と参考資料


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