葱油パスタを作ったお話
葱油拌麺というものがあり、上海や台湾などで食べられる美味しいジャンクフードです。
そういう食べ物は作ってみたいな~と考えた俺は、インターネッツなどで葱油拌麺と打ちこんで検索し、いくつか動画やレシピを見ている内に、これは作ろう、となります。
ところで、先日俺の書いたラノベの二巻が無事出版されました。
皆さんは各自であれしていってください。
そこでこのラノベには料理をする主人公が出てくるので、どうせなら料理描写を投入しよう、とアイデアが沸きます。
ところがこのラノベは舞台が喫茶店なので、いきなり上海料理が出てきたら異常になってしまう。
であれば、麺を中華麺ではなくパスタにしてしまえばいいのでは、ということで解決がされました。
で、早速やっていくのですが、これがまあ、あまり美味しくなく、自分でも食べながらどうなのこれ、を自問自答。
で、一つの原因として、主人公は辛いパスタをリクエストされたので、鷹の爪や豆板醤を入れて辛くしたのがあるな、と。ていうか作ったことのない料理にいきなりアドリブを入れる方がどうかしている。
でもまあ、一応作ったし、と、その調理シーンをラノベに入れ込みました。
以下がそれになります。
青ネギ一束を取り出し、小さめに刻んでいく。フライパンに葱を投入し、油を多めに入れる。火力を調整しながらネギを焦がす。同時にパスタを茹でておく。ネギがいい感じに焦げてきたら一度油とともに取り出し、今度はフライパンに鷹の爪とにんにくを入れ炒める。そこに豚のひき肉を入れ、醤油と豆板醤で味付けしていく。人数分の皿を用意し、醤油と酢、ラー油と花椒を混ぜたものをそれぞれ皿の底に垂らす。その上に茹で上がったパスタを乗せ、そこに味付けしたひき肉と砕いたピーナツを乗せ、最後に上からネギとネギ油をかけて完成。
以前、小金井市の台湾人コミュニティを仕切っている黄さんに教えてもらった葱油拌麺のレシピに、俺がアドリブで四川風味を加え、それをパスタでやってみたというわけだ。名づけるとすれば、葱油パスタ(四川風)といったところだろうか。
「まあ本当は中華麺でやるほうが絶対に美味しいんだろうけど……」
この描写には嘘があって、本当は砕いたピーナツは乗せてません。
動画で乗せてる人がいたのでパクったのです。
そして最後のセリフが実に言い訳がましくて惨めですね。
で、このような描写を入れ込んで一人満足していたのですが、こちらの描写、丸ごとカットになりました。本文では、アラビアータを作成、みたいな一言だけになっています。とほほ。
で、色々あって無事二巻も発売されたので、葱油パスタのリベンジを試みてみることにしました。
今回は基本レシピに忠実にやっていきます。
まず、葱油を作成しますので、葱をご用意ください。
こう。
そして、こう。
これらをフライパンに並べ、油を投入し、中火から弱火で熱していきますわよ~
焦がさないように気を付けよう。片手間にソシャゲなどをやっているとあっという間に焦げますわよ~。
青ネギが茶色くなり、白ネギがキツネ色になったところで、醤油、たまり醤油、砂糖をどっかーんと投入。
ところで、家にはたまり醤油がなかったのでスーパーへ行ったのですが、
これしか売ってなかったんで買ったんですけど、これであってる? 本当に?
どっかーん。
煮えたぎった油に醤油を投入すると一瞬で沸くので、速度が重要となります。あと油跳ねに注意してわよ。
火を止めて味を馴染ませるために放置。その間にパスタを茹でますわよ~。
別段珍しくも面白くもない単純にパスタを茹でているだけの写真なのですがせっかく撮影したので掲載してしまう。
その間に、パスタにかける用のソースを作成。
醤油、砂糖、酢をチャンプります。量は各自で。
そして葱油と葱を離反させます。
これは自分で食べるためだけだったら別段やらなくていい作業なのですが、今回は完成品の写真を撮影する、という目的が別にあるので、します。何故別段やらなくていいかは後で説明しますわよ~。
で、お皿の葱油に先ほど作成したソースを混ぜておきます。
このように醤油を結構使うので、馬鹿みたいに醤油の量を増やすと辛すぎて食えたもんじゃなくなりますのでご注意をわよ~。砂糖の量は多めがいいと思う。
大きなトラブルもなくパスタが茹で上がったので盛り付け。
今回はより油そばに近づけるため、カイワレと刻みのりをトッピングしてみました。ここまでやるなら中華麺にすればいいのにね。
これにて中華風パスタ、葱油パスタの完成でござる。
で、これを思いっきり混ぜ混ぜして食す! 以上!
というわけで、最終的に食べる前に全部混ぜてしまうので、葱と葱油は別に分ける必要がないというお話でした。
結果ですが、前回より全然いけた。美味しい。葱油ペペロンチーノって感じ。
ですが、どんでん返しがもう一個あって、葱油の量が多すぎました。ペペロンチーノ程度の量でよかったのに、作成した葱油全投入してしまった結果、最後の方になるにつれて、油っこくてうんざりしました。葱油は少しでいい。余った分は保存しておこう。
あともう一個。無事完食した俺が台所へお皿を片付けに戻ったところ、具材として投入するはずだったえのきが丸々残っていた。あー絶対に触感的にばっちりだったのに。
タイミングとしては醤油とたまり醤油、砂糖を葱油に投入する局面で一緒に炒めるべきだったな~。あ、あとバターね。これも多分合う。パスタ皿に移すタイミングでバター混ぜるのもありな気がする。あ、あと生姜も入れるの忘れた。詰めが甘すぎる。
中華風ではなくどんどん和風パスタに近づいているな。
というわけで本日のレシピで~す。
材料:パスタ 青ネギ 白ネギ 油(植物性の方が良い) 醤油 たまり醤油 砂糖 酢 カワイレ 刻み海苔 えのき(使ってないが) バター(使ってないが) 生姜(使ってないが)
①青ネギ、白ネギを小さめに切る。
②フライパンにネギ、刻んだ生姜を入れ、具材が浸かるくらいの油を入れる。中火~弱火でじっくりネギを熱する。
③ネギの色が変わってきたら、醤油、たまり醤油、砂糖、えのきを入れて混ぜる。
④醤油が泡立ってきたら火を止め、味を馴染ませるために放置。
⑤パスタを茹でる。
⑥醤油、酢、砂糖を混ぜてソースを作成。
⑦皿に葱油を入れ、先ほど作ったソースとよく混ぜる。
⑧パスタが茹で上がったら皿に移す。熱いうちにバターを乗せる。
⑨焦がしたネギ、カイワレ、刻み海苔をトッピング。
⑩全混ぜして食す。
⑪油の量が多すぎてうんざりする。
⑫以上!
というわけで、オリジナル要素入りの葱油パスタは以上になります。
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