神代植物公園でハクメイとミコチに会ってきた話(ネタバレあり)
さて、皆さんは現実です。
では漫画は???????????????
「二次元です」と、ドヤってしまうドヤり界隈に住民票を持っていらっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、俺は今日ここで宣言したいのですることにする。
「漫画 is 現実です!!!!!!!!!!」
「はっは~ん、以前から竹内は狂ってる狂ってるとは思っていたが、二〇一八年四月をもってより狂いが深刻になってきたな」と、したり顔をしてしまう、したり界隈の皆さん、したってる場合じゃないんですよ。
「はっは~ん」じゃないんですよ!!!!!!!!!!
俺が狂っているわけではない事を完璧に証明してやるウェブログを今から執筆してやるので読むといいですよ!
その日イベントクエストが発生した。
早速俺は神代植物公園に到着することになるのですが、あまりの天気と気候の良さに上機嫌で自宅から自転車で向かったことにより一時間近く自転車を漕ぐという罰ゲームが発生してしまい、到着時点で既にステータスウインドがオレンジ色に。
しかしここで止まる訳にはいかない。「絶対にイベクエをクリアしてみせるぞ!」という強い気持ち、強い愛、が俺を奮い立たせ、堂々とした立ち振舞でスマートにチケットを購入、そして真っ先に入口付近にいる係の方に「話す」コマンドを実行し、手に入れたアイテムがコチラ。
『ハクメイとミコチ ハクミコクイズラリー』だ!!!!!!!!!!!!!
その日の神代植物公園入り口では、付近に手軽なベンチなどが無かったため、地面にこれを置いて写真をとるオタクの姿が見られたことでしょう……そっとしておいてくれてありがとう、来園者の皆さん。つまみ出されても文句は言えない? などとビクビクしておりました。
『ハクメイとミコチ』に纏わる植物の姿を実際の植物園で発見しながらクイズを解いていくと、最終的にはオリジナルポストカードがもらえて優勝してしまう、というとんでもない魅力に溢れたイベントが発生していたのです!
こういうのを本気で楽しむのは選ばれしオタクだけ、と思っていましたが、結構普通に作品を知らなさそう(偏見)な親子連れとかもこの用紙を持っていたので、「ライバルは多いほうが燃えますからねえ……」と謎の強キャラ口調になったところでいざスタート。
「神代植物公園でっかい!!!!!!!!!!!」
と、幾度か来たことがあるはずなのに、いざ自分の足で目的を持って回るとなるとそのデカさにたじろいでしまう。
開始早々「これネットに答えだけ上がってねえかな。いやきっとあるはずだ。なぜならインターネッツの世界はこの神代植物公園よりも遥かに広大なのだから……」と、最悪かつスマホ世代の悪いところ全部煮染めたような思考に陥る現代の愚者こと俺。
そんなズルをして手に入れたオリジナルポストカードは果たして嬉しいのか? という疑問にも即座に「嬉しい!」と答えられるほどの厚顔無恥さを内心でどこか誇りに思いつつも、やはり「ハクメイもミコチも、作品内で、めんどくさい、に対して真摯に向き合い、それらを乗り越えて得たものを実に幸せそうに堪能していたではないか。おまえはあの作品から何を学んだんだ」というもう一人の俺の声にハッと目が覚め、一気にやる気アップ。ステータスウインドも無事白色に戻り、早速インストールしたアプリで写真を撮影。
なんてかわいいの!
実はというとこれ、東京都公園協会がリリースしているアプリで、現在、『神代植物公園×ハクメイとミコチ』コラボの機能が搭載されており、このように撮影した写真にハクメイとミコチを重ねることができるというスグレモノ。
詳しくはこのリンク先を熟読しておくと何が起こったか理解できるかと思います。
他の来園者の皆さんも全員リンク先を熟読しておいてくれていたならば、突然地面に顔を近づけ、特に何も被写体になるようなものなどない芝生を撮影し始めるオタクに恐怖心を抱かずにもおれたように思うのですが、それは言うまい……
あとこれは是非とも憶えて帰ってほしい情報なのですが、ハクメイもミコチも身長は九センチという設定なため、この写真だと小さすぎてしまうというオタクにあるまじきミスを起こしている。
はい、ここでドヤり&したり界隈の皆さんは、「はっは~ん、こいつは二次元キャラがフレームに使えるアプリで現実風景の写真を撮影できることを取り上げて、漫画は現実とかのたまおうとしているのだな」とお思いでしょうが、「焦るな! この先度肝抜いてやるから」とだけ伝えておきましょう……
「はっは~ん」じゃ!!!ない!!!!!!ん!!!!!!だよ!!!!!!
ところで情報ですが。
神代植物公園は平成二八年五月に大温室がリニューアルオープンしましたのでまだ入ったことのない俺はそこに侵入。
ここでもやはりアプリを起動させ、素敵写真撮影に余念のないオタク……
七年に一度しか開花しないショクダイオオコンニャクですが、神代植物公園では二〇一五年九月に開花しており、その際は沢山の人が詰めかけたのですが、現在の様子です。
この写真の、帰宅してから見返すときの「?????????」さは特筆すべきものでした。角度もおかしいな。やり直し!
やり直しませんでした。
早速飽きはじめているのでこういう「お前は本当にキャラを愛しているのか?」と疑問を抱かれても仕方のない撮影をやってしまうなど、本当にバカに道具渡すと碌なことにならない好例。
大温室からログアウトしまして、再び外に出ると目の前は薔薇園でしたので、そうなると当然、ノーインターバルで
「薔薇園に着いたら ココアをいれてあげよう 血を拭いてあげよう 涙も拭いてあげよう」と、脳内で大槻ケンヂの『Guru』が大音量で流れてしまうのは、もはや避けられようもない事実なため、甘んじて受け入れながら、鼻歌交じりで薔薇園内を探索。
血塗れでキャッチボールをしている双子を捜しているのではなく、薔薇を探しているのですよ。
と、いうのも先程の『ハクミコ フォトフレーム』にはもう一種類あり……
このイラストと同じ薔薇はどこだ! と、薔薇おじさんにジョブチェンジしてしまっているため仕方のないことなのです。
スマホと薔薇を見比べながら薔薇園をおよそ二周半するオタクの姿、想像してみてください。そこには真実を探求する者の孤高さを纏った背中が見えませんか……? もしくは、一人ぶつぶつと「これは違う」「なんか惜しい」など呟きながら薔薇本来のもつ美しさにも気づかずに一心不乱で早歩きする迷惑な男性の背中が。
果たしてこの薔薇で正解なのか? は謎ですが、個人的には大きさも含めてお気に入りの一枚であり、「ハクメイもミコチもセンもコンジュも可愛い! 萌え~~~~~~」と前時代的オタクに早くもジョブチェンジしてしまう始末です。早く帰ればいいのにね。
ちなみにこの時点でまだ一問もクイズラリーに挑んでいないことにようやく気づく。
あと五問もまるまる残ってるんだぞ! と自分に活を入れながらも、「寄り道って楽しいじゃない? 寄り道をどれだけ楽しめるか、こそが人生マスターへ近づくための近道なのさ……」などと、寄り道と近道を全然上手に使いこなせていない日本語を吐きながら、ようやく薔薇園からログアウト。
この先、イベントネタバレがあります!!!!
クイズラリー用紙の裏面に記された園内マップを片手にクエストにようやく取り掛かる! おじさんが本気出したらこんなのあっと言う間だかんね!
早速道に迷ってオロオロする俺。
「地図に描かれたクイズポイントは絶対ココだろう、間違いなく」と思って移動した場所に全くその気配がなく、何度も同じ道を行ったり来たりしている間に、「このクイズラリー、ハードモードなのでは???????」と再びステータスウインドがオレンジ色に。
回想は突然挟まれるからこそ有効なのであり、ここでもそれを使用。
回想始まり~朝起きた。スマホいじってた。神代植物公園に行こう! 来た。~回想終わり。
「朝から何も食していない!」という気付きが発生。
道理ですぐにステータスウインドがオレンジ色になるわけだ! と理解し、「ご飯食べたい。深大寺といえば蕎麦だし」と思考がほぼ蕎麦に持っていかれるが、かろうじて「せめて一問クリアしてからにしないと、蕎麦食って満足して帰宅しかねないぞ、俺」と思い直し、再び園内マップと格闘再開!
よ、ようやく見つけた……
ちなみにこれは、第一問のクイズの答えであるために画像処理をしています。
(コンジュかわいい……)という思いを抱きつつ、ようやくタスク一つクリアしたので、再優先事項が「食事」に移行しました。
神代植物公園の「深大門」から再入場用スタンプを発行してもらい、深大寺へ。
その前に。
深大寺には動物霊園があり、我が家に住んでいた猫、七輪こと、ちっちもここで火葬してもらっていたため、霊園に寄りちっちに挨拶。
で、「絶対に昼ごはん間違えたくないギルド」に加入している俺は、絶対に昼ごはん間違えたくないな! と決意していたため、深大寺周辺に数ある蕎麦屋さんの中でも特にどこが評判良いか? をスマホで検索していたのでそのお店を探すことに。
お参りも兼ねつつ……
鬼太郎たちにも挨拶しつつ……
このあたりで、「こっちにお店がありそう! あ、違った! あっちだ!」と、素早くステップを踏んで進行方向を切り替えたところ、「あれ、今のって物凄く、オープンワールドRPG感なかった? ひょっとして人生ってハイスペックなオープンワールドなのかも?」という気付きを得ることに。あとはステータスが可視化できれば言うことないんですけどね。「状態:異常」とかね。
無事に入店できたため、ちっちに献杯がてらポーションで回復しつつ、ステータスウインドを再び白色に戻すことに成功。
「これは麦ジュースかな?」等の『孤独のグルメ』内コーナーの『ふらっとQUSUMI』の物真似も華麗に炸裂(独り言)。
パーフェクト昼ごはんに成功。危うくこの時点で優勝しかけるが、あくまでも本日の優勝タスクは『ハクミコクイズラリー』の成功なのだ。気を引き締めて「ステータス:満腹 ほろ酔い」を維持したまま神代植物公園へ再ログイン。
(画像処理をしています)
見つけた!
第二問の答え! わーい、わーい、とはしゃぎつつ撮影していると……
「ハハハハハハハクメイやんけ!!!!!!!!!!!!!!!!!」
と、一気にテンションが爆上がりしてしまうほろ酔いのオタク。
なんということでしょう。
等身大(九センチ)のハクメイが、そこにいてこっちを見て微笑んでいるではありませんか。
予期せぬ出会い。
神代植物公園と『ハクメイとミコチ』のコラボイベントがある、と知り、それ以上の情報を仕入れずに参加したからこそ、この出会いには驚きました。
予期せぬ出会いは、感動を生む。
考えてみれば俺も子供の頃は、それこそ、予期せぬ出会いの連続だったなあ。カメとかヤモリとか、知識がなかったが故にそのファーストコンタクトがいつまでも心に残ったものだ。まさにあの頃の体験が訪れたのでした。
「嘘だろ……ハクメイおる……めっちゃ俺のこと見とるやんけ……」と呟きながら地面に這いつくばり撮影するオタクがまたしても再登場。ところで、神代植物公園としては、このように残念な人材が現れてしまったのは当初の企画意図通りだったのでしょうか? 本当に? 疑問を抱かずにはおられません。
「あかん……ハクメイおった……目がおうた……」と、思わず漏らす俺の頭に疑問がカットイン。
ヒュパッ。
「さっきの一問目のとこにも、コンジュおったんちゃうん?」
ヒュパッ。
こうしてはおられないのがオタク。
でっかい神代植物公園の、来た道を戻り、一問目のクイズ箇所へ辿るも、またしても道を間違え、遠回りをするという愚行をサラリとこなす。
しかも、その場には小さいお子様とお母さんが「ほら~クイズあったよ~」と微笑ましい親子コミュニケートの真っ最中であり、さすがの俺も「ちょっと! コンジュ探すんでそこ退いてもらえませんかね!」とは言えるわけもなく、遠巻きにコンジュの姿を不審者と思われないように必死でチラチラ横目で探すに留める。
結果ですが、見つけられませんでしたし、不審者そのものの態度でしたね。
本当はあの親子さえいなければ見つけられたのかもしれませんが、他者と他者が共存できる世界こそが美しいものである……と考える俺なので、そこはもう十分捜索した! と見切りをつけ、第三問へ向かうこととします。
パンパスグラスの巨大芝生エリアを抜け……
ようやく第三問の答えを発見。
これ、結構難易度高くて、俺がパーなだけかもわかりませんが、地図の読み方が一番難しかったエリアだったように思います。
と、先程のハクメイに出会えた感動を再び手に入れようと……
ミコチおったー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「どういう状況だ??????」と思いつつも、木に巻き付いた蔓を駆け下りている、もしくは駆け上っているのかな、と自分を納得させ、第四問へ。
さて、第四問と五問は、神代植物公園に併設されている植物多様性センター内にある、という情報は、クイズラリーの用紙をもらった時に係の方に聞いていたので、そのようにします。神代植物公演からログアウト。
植物多様センターとは、二〇一四年四月に開所。小規模の展示室があるほか、園地を「武蔵野ゾーン」「奥多摩ゾーン」「伊豆諸島ゾーン」の三ゾーンに分割し、東京都を代表する3種類の植生を再現しているらしいですよ。wikipediaからの丸コピーですけど。
ちなみに植物多様センターは、入場料がないです。この時初めて知りました。
で、無事にログイン。
ん??????????????????????????????
んんん??????????????????????????????
植物多様センターにログインした途端、この様に園内マップから既にハクメイとミコチが親切すぎるヒントをくれている。さっきまでの難易度がここにきて怖ろしく低くなっている!
ビギナーモードなのか???????
四問目と五問目でいきなり?????????????
普通は、尻上がりに難易度は上がっていくものだと思うのだが、ひょっとしたら、このクイズラリー、四問目と五問目が施設を跨ぐために、最後まで挑戦せずに途中でキャンセルしてしまう人々がいるため、その人達の救済処置として、このように難易度をイージーにしているのではなかろうか?
という仮説が浮かび上がる。
ともあれ。
クイズラリー再開だ。
ミコチが嬉しそうに「トイレの裏にあるよ!」と教えてくれているトイレで、先程のビールを排泄していると、横の便器に入れ墨の量がすごい外国人の方が登場し、「まさかこの男もクイズラリーを……?」と期待したが、そんなことはなかった。ぜひ次の機会に!welcome to japan!
おかげさまですぐに発見できた第四問目の答え。
そしてそこには……
こっそりと隠れるようにハクメイとミコチが!
「ハクメイ! 顔に泥ついてるよ! 先日雨だったからかな?」と教えてあげるも、ハクメイは気にしていない御様子。
それもそのはず、ハクメイは大工仕事もこなす職人気質なので、顔についた泥なんかいちいち気にしないのさ。ふふ。
等と、脳内で会話しながら撮影。
「池の間の道にあるよ!」と教えてくれたハクメイの言葉を100%信じて進んでいった結果、本当にありました! 第五問の答え!
そして更に……
センもいたんですよ!
オワアアアアアアアー!!!!!!!!(自我からのログアウト)
(再度ログイン。人間性を取り戻す)
そして、無事五問全てクイズの答えを書き込んだ俺は一七時までに植物多様センターを訪れ、結果を報告できたために、オリジナルポストカードを入手でき、イベントクエストをクリアできたのでした!!!!!!!
更に植物多様センターには豪華プレゼント的展示がありまして
アニメ『ハクメイとミコチ』名場面集展示!
更には……
柿の葉テントのセンと、園内では出会えなかったコンジュうわわおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(狂うオタク)
竹の切り株湯船とイワシ親方うわああああああああああ!!!!!!!!!
この完成度、神なの?????????????????
さて、ゴールである植物多様性センターにて、無事オリジナルポストカードを頂き、無事クイズラリーを終えた俺は、ツイッターで「是非、カフェグリーンサロンにも行ってください!」との情報を得、行かなきゃ! という使命感を抱いたので再度神代植物公園へ戻り、グリーンサロンへログイン。
そこでは、アニメ『ハクメイとミコチ』のキャラ設定画などを展示しているのであった。
同時に、植物園を堪能しきった人々が寛いでいる場所でもあるため、その中にズケズケと割り込み、「キャラ設定画撮らせてもらっても構いませんかねえ?」などと尋ねる強心臓は維持していないため、チラチラと横目で設定画などを見ながら、暑さを和らげるために、バニラアイス(ローズジャム)を注文。
美味い。
それを完食した後、レジのおねーさんに、「いっいっいっ入り口にある絵をさささ撮影してもいいですかっ!」とスマートに訪ねた結果、「いいですよ」を受けて、この写真。
終わり。
はい。
というわけで、皆さんにも理解してもらえたと思いますが、「漫画は現実」なんです。
それがわかった以上、もう二度とドヤ顔やしたり顔はしてほしくありませんね、
「はっは~ん」じゃないんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
今回のように、「ハクメイもミコチもセンも、現実に神代植物公園に存在している」ということが理解りましたので(コンジュは発見できず)、もう二度と、「漫画は二次元」などという戯言は言わずにいてほしいものです。
そして俺も狂っていない、ということが立派に証明されましたよね????????????
ちなみにですが。
「ハクメイもミコチもセンもコンジュもプラスチック板の二次元じゃないか!」という反論は受け付けません。
何故なら、今回の場合に限り、「だから何?」以外の感想がコチラからは出ないからです。
おしまい。
優勝〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!
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