Logic Proで超リアルなエレキギター打ち込み! Vol.01【パワーコード&ロックなアルペジオ編】
DTM、打ち込みでのリアルな表現が難しいと言われるエレキギター。
今回は第一弾「Logic Proのデフォルト音源のみを使用して、リアルなパワーコード&ロックなアルペジオ打ち込み術」を公開します。
”ギターが弾けなくても” ”外部プラグインに頼らなくても" Logic Pro Xだけで、この動画のようなギターが再現可能です。
動画とテキストで、DAWを用いた打ち込み術を詳しく解説していきます。
また、今回は第一弾ということで、わりと初心者向きの内容になっています。
ワンランク上のギター打ち込みを身につけたい人は必見です。ぜひこの先もご覧ください!
パワーコード&ロックアルペジオ動画
【Logic Proでリアルなパワーコード&ロックなアルペジオ制作術】
基本的にはこの動画を見れば完璧ですが、この記事ではテキストでの解説も記載しています。
パスワードは
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(随時変更します)
ここから先は動画の解説になります。
①パワーコード打ち込み
音色選び
まずは音色選びです。
今回はLogic Pro Xの付属音源から「Eighties Power Chords」を選択します。
Logicの音源には、1音を鳴らすだけで勝手にパワーコードになってくれる音色がいくつかあり、これもその一つです。
ピアノロール上の「A2」より下が普通にパワーコードを弾いた音、
「B2〜A4」までがミュート音になります。
音を入力
ではノート(音)を入力していきます。
まずは8分音符刻みで「ド→シ→ラ→シ→」と入力します。
このままだと機械的な連続音になってしまうため、ベロシティで強弱をつけ、一部分にシンコペーション(前の拍に食って入ること)を入れます
ミュート音
次にミュート音を加えていきます。
現在の「C2」から2オクターブ上げて「C4」にすると、ミュート音になります。
フレーズの1拍目、4拍目裏、2小節目の4拍目以外をミュート音にし、バッキングのフレーズを作っていきます。
さらにミュート音のデュレーションを短くし、キレを良くします。
これでパワーコードのパートは完成です。
②ロックなアルペジオ
ここからはアルペジオのパートを作っていきます。
音色選び
先程の音色「Eighties Power Chords」だと勝手にパワーコードの和音になってしまうため、ここでは「Eighties Electric」を選択します。
音を入力
音を入力していきます。
ここでは、「C-Am-Bm-Em」の4つのコードの構成音を入れていきます。
1拍目にルート(ベース音)、そして2拍目と2拍目の裏にコードの構成音を入れていきます。
ハーモニクスを入れる
この音色は、ベロシティを127付近まで上げると自動的にハーモニクス音が出るようになっています。
アルペジオの最高音を部分的にベロシティ127にし、ハーモニクスを入れます。
ここまでできればアルペジオパートも完成です。
左右に振り分ける
ここからは仕上げです。動画の3:34〜の内容になります。
先程作ったパワーコードのパートを左、アルペジオのパートを右に振り分けます。
ここでは左右に40ずつ振っていますが、数値は他のパートとの兼ね合いで調整しましょう。
ギターパートを左右に振り分けることにより、バッキングとしての働きと存在感、立体感を増すことができます。
完成
ここまでできればギターパートは完成です。動画の3:34〜の、迫力あるギターが再現できます!
今回はLogic Proのデフォルト音源を使って、ロックなパワーコードとアルペジオをリアルに再現してみました。
今回はまだまだ序の口です。少しずつ技術を身につけ、楽曲の完成度を上げていきましょう!