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【NFT特集vol.5】NFT×資金調達事例4選

今日アート・エンタメ業界で注目されている「NFT」について取り上げていく本連載、5回目となる今回は「NFT×資金調達」について取り上げます。


NFTとは
NFT(Non-Fungible Token=非代替性トークン)とは、「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ」のこと。暗号資産(仮想通貨)と同じく、ブロックチェーン上で発行および取引されます。

最近、「NFTバブル」とも言われるほど多領域で大盛り上がりとなっているNFT。
今日は、そんなNFT事業を展開する各企業の資金調達ニュースをご紹介する前に、まずはスタートアップの資金調達において重要な用語を簡単にご紹介します。


資金調達ラウンド(/シリーズ)とは
スタートアップ企業の資金調達の段階を示すもの。
シードラウンド・・・創業前または創業後間もない成長ステージ(シード)にある企業が行う資金調達のこと。
アーリーラウンド・・・起業直後で、事業を開始したばかりの段階。約2000~5000万円の資金調達が見込まれます。
シリーズA ・・・ビジネスモデルがある程度確立しており、製品を売るための市場調査、広告費、設備費の為の資金調達を行う段階。
シリーズB ・・・シリーズAで調達した資金を元に、製品やサービスをローンチ(=公開)した後、新規の開発費や人件費の為に資金を新たに調達する段階。
シリーズC ・・・事業、利益共に安定している状態。

参考:
https://start-note.com/manuals/before-starting-business/preparation/179/
https://paid.jp/v/contents/pre/useful/ipo_financing.jsp


①『約190億円を調達!NFTマーケットプレイスの最大手Opensea』

スクリーンショット (19)

https://opensea.io/?locale=ja

7月20日、NFTマーケットプレイスの最大手である「OpenSea」は、シリーズBラウンドで1億ドル(約109億円)の資金調達を受けたと発表しました。

3月にはシリーズAラウンドで2,300万ドル(約25億円)の資金調達を実施しており、創業わずか4年で15億ドル評価のユニコーン入りを果たしました。

今回のラウンドには、タレント・スポーツエージェンシーのCreative Artists Agency(CAA)、Michael Ovitz、Kevin Durant、Ashton Kutcherなどが参加しています。

OpenSeaの共同設立者兼CEOであるDevin Finzerは声明の中で、
「当社が規模を拡大していく中で、お客様に焦点を当て、最高のユーザー体験とNFTへのエントリーポイントを提供していきたいと思います。」
と述べています。

NYを拠点とし、更なるNFT市場の拡大を目指す注目のスタートアップ。
今後の展開に目が離せません。

参考URL:
https://gamebiz.jp/news/301078
https://www.neweconomy.jp/posts/99194
https://thebridge.jp/2021/07/opensea-raises-100m-at-1-5b-valuation-for-nft-marketplace-the-first-part
https://www.theblockcrypto.com/post/111977/opensea-secures-100-million-in-series-b-round-at-1-5-billion-valuation
OpenSea HP:
https://opensea.io/?locale=ja

②『約14.5億円を資金調達!NFTミントプラットフォーム及びマーケットプレイスで知られるMintable』

スクリーンショット (20)

URL:https://mintable.app/

NFTのミント(鋳造)プラットフォームとマーケットプレイスを提供するミンタブル(Mintable)がシリーズAラウンドで1,300万ドル(約14.5億円)の資金調達を行ったことを7月1日に発表しました。

今回のラウンドでは、クロスボーダー決済・送金ネットワークプロトコルを開発する米国Fintech企業のリップル社(Ripple Labs Inc.)、NFT投資ファンドであるメタパース(Metapurse)の他、エクスペディア(Expedia Group)のプラットフォーム&マーケットプレイス担当プレジデントであるジョン・キム(John Kim)氏などの投資家が参加しています。

4月には、大手ストリート系ファッションブランド「A BATHING APE®」(BAPE)がMintableで独自NFT(非代替性トークン)のリリースすることを発表したことで話題となりました。

今後も、独自トークンの発行及び取引ができるプラットフォーム及びNFTマーケットプレイスに対する、多産業からの介入が楽しみです。

参考URL:
https://www.neweconomy.jp/posts/131439
https://coinpost.jp/?p=240587
Mintable HP:
https://mintable.app/

③『約5億円の資金調達!注目のNFTゲームコミュニティ運営Yield Guild Games』

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URL:https://yieldguild.io/

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URL:https://axieinfinity.com/

NFTゲームコミュニティ運営のイールド・ギルド・ゲームス(Yield Guild Games:YGG)が2021年8月19日に約5億円(460万ドル)の資金調達を行ないました。今回の資金調達はトークン取引によって実施されています。

YGGはNFTゲームで「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」を実現するため、ユーザーにNFTを貸すサービスを提供しています。
「Play-to-Earn」 の代名詞とも言えるベトナム発のNFTゲーム「Axie Infinity」は、YGGが貸し付けを行っているNFTゲームの一つです。

Axie Infinityは、ゲーム を始めるために3体のNFTキャラの購入を必須としており、初期費用に数万~数十万かかると言われています。このユーザーの敷居の高さを解決する為に「スカラーシップ制度」が設けられており、当制度で必要とされるNFTの貸出をYGGが行っています。

参考URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/bf86b8d3db967a6cb041399f900427509c34497e
YGG:https://yieldguild.io/
YGG Twitter:https://twitter.com/yieldguild
Axie Infinity:https://axieinfinity.com/

④『約4.28億円を資金調達!急成長のNFTサッカーゲームSorare』

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URL:https://sorare.com/

NFTサッカーゲーム「Sorare(ソーレア)」提供の仏Sorareが、大手ベンチャーキャピタルファンドである「e.ventures」が主導するシードラウンドの資金調達で400万ドル(約4.28億円)を資金調達した事を発表しました。

7月13日時点では、ソフトバンクらから約590億円の資金調達を報じられていましたが、今回のラウンドでは大型資金調達とはならなかったようです。

しかしSorareは2月、既にシリーズAラウンドで約55億円(5,000万ドル)の資金調達を実施しており、今回の資金調達によって「調達した400万ドルを用いて2020年末までにチームの規模を2倍にし、世界のTOP20に属するサッカーリーグと契約を結ぶ」との声明を発表しています。

過去数ヶ月間で急速に提携チームを拡大してきており、今後のさらなる成長が期待されます。

参考URL:
https://www.neweconomy.jp/posts/135559
https://bittimes.net/news/86974.html
Sorare公式:https://medium.com/sorare/our-next-chapter-sorare-raises-a-4m-seed-round-led-by-e-ventures-b8e615bce191
Sorare :https://sorare.com/

今回は、NFTサービスを展開する企業の資金調達事例をご紹介しました。

今回の資金調達事例では 注目のNFTマーケットプレイスだけでなく、NFTゲームを提供するスタートアップをご紹介しました。
現在、NFT界隈の中でも、NFTゲーム市場が急拡大しており、これから独自の経済圏を築くとの期待が高まっています。

スタートアップ企業の資金調達の動きから見る、今後のNFT市場の展開に期待が高まります。

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