リノベーションとリフォームの違いは何か、まとめました。
こんにちは。スタジオ・デンデンの成田(@StudioDenden)です。
私はすまいのデザインをしており、「すまいについてのnote」を作りはじめました。
今回のテーマは、「リノベーションとリフォームの違い」についてです。
「リノベーション」という言葉を耳にされたことはありますか?
リノベーションは、最近増えている改修方法のことです。
ただ、「リフォームとどう違うの?」と思われたことはありませんか?
いろんなイメージがわくと思いますが、違いは極めてシンプルです。
今回は、この2つ内容の違いについて、まとめました。
もしあなたが、すまいに何かしらの不満があり、直したい!と考えていたら、「リフォーム」か「リノベーション」のどちらかを行うことで快適な生活につながります。
「リフォームかリノベーション」どちらを選ぶべきか迷ったときに、ぜひ参考にしてください。
この記事はこんな方にオススメ
・リフォームとリノベーションの違いが判らず悩んでいる方
・住まいを改修して住みやすくしたい方
・新築よりも安く理想の住まいを作りたい方
・リフォーム・リノベーションの知識を深めたい方
・自分のすまいや居場所が欲しい人
・今の住まいに不満がある方
結論:違いは「デザイン面を含むか、含まないか。」
結論から述べますと、リフォームとリノベーションの違いは、デザイン面を含めた改修か、機能のみの改修かという点になります。
・リノベーション = “デザイン面”を含んだ改修
・リフォーム = “機能面のみ”の改修
リノベーションに関わるデザイン面とは
ここで述べるデザイン面とは「住み方を改めて考える」という広い見方でのデザインを指しています。
そのためリノベーションでは、次のような質問に答えてもらい、クライアントにとっての住まいの理想と現実のバランスをみて設計を組み立てていきます。
質問例
Q1. 家でどんな過ごし方をしていますか?
Q2. 今の家に、こうしたいと思うところはありますか?
Q3. 新しい住まいで叶えたいことはありますか?
Q4. こだわりたい部屋の優先順位を教えてください
・・・
デザインの有無がもたらす違い
“デザイン or 機能”という改修の考え方の違いにより、次の違いが出てきます。
1.工事に関わる人
2.聞かれることや決めるべきこと
3.予算
4.かなえられること
“工事に関わる人”が変わる。
▼リノベーションに関わる人
クライアント ⇔ 設計者 ⇔ 施工業者
▼リフォームに関わる人
クライアント ⇔ 施工業者
リノベーションは、デザイン面が関わるため、クライアントと施工業者の間に、設計者が入ります。
一方、リフォームは、施工業者に直接頼むため、設計者は不要です。
設計者の有無は次の違いが生まれます。
設計者がいる場合:
①施工業者との間に入り、クライアントにわかりやすく円滑なコミュニケーションの場をつくる。
②工事業者からの工事費を吟味して適切な金額かどうか判断する
設計者がいない場合:
①クライアントと工事業者が直接コミュニケーションをとる。
②施工業者からの工事金額を直接もらう。
“聞かれること・決めるべきこと”が変わる
▼リノベーションで聞かれること、決めるべきこと
①今の住まい方と理想の住まい方
②建物全体の間取り、各広さ、位置、動線
③改修する部分の仕様(色や性能)
④工事の予算、改修内容とのバランス
▼リフォームで聞かれること、決めるべきこと
①どの部分を改修するか?
(例:風呂、トイレ、キッチン、床、壁)
②改修する部分の仕様(色や性能)
リノベーションでは、デザインの要素が関わります。
そのため、住まい全体をどうするべきか考えた上で、どんな工事が必要であるか考えていきます。
聞かれることや決めるべきことが増え、クライアントには、時間や労力などの負担が伴いますが、
住むことについて向き合う機会となり、理想の暮らしに対してこだわる方にとっては、リフォームではたどり着けない面についても住まいをデザインできます。
リフォームでは、機能の改善が目的となるため、対象となる部分の改修に必要な内容を聞かれ、決めていくこととなります。
“費用“が変わる
▼リノベーションにかかる費用
・工事費 + 設計料
▼リフォームにかかる費用
・工事費
リノベーションでは、設計者が関わるため、工事費のほかに設計料がかかります。
設計料の目安は工事費の10~15%となります。
また、自分に合った住まいを考えた上での改修工事となるため、リフォームよりも工事内容が増える場合が多いです。
リフォームはスポットで回収する部分に対する工事費のみの費用となります。
・・・
まとめ:リノベーションとリフォームの特徴・メリット・デメリット
上記の内容が、リノベーションとリフォームの違いとなります。
最後にそれぞれの工事の違いをまとめました。
リノベーションの特徴・メリット・デメリット
▼特徴
・デザイン面を含む改修
▼メリット
・理想の納得いくデザインとなる
・設計者が間に入りわかりやすくまとまった工事となる。
・円滑なコミュニケーションでまとまり
・適正な価格での工事となる。
・住まいについて向き合う、気づきを得る機会を得られる。
▼デメリット
・決めることが多い。
・設計料がかかる。
▼こんな方にオススメ
・設計について詳しくないけれども、こだわりたい方
・工事費の10%で理想の住まいを考えられることにお得と感じる方
・自分のこだわりをバランスよく反映したすまいを作りたい方
・すまいへの不満が全体に関わる方
・住み方について向き合い、
・満足・納得できる家に住みたい方
リフォームの特徴・メリット・デメリット
▼特徴
・機能回復のための改修
▼メリット
・安価で済ませられる。
▼デメリット
・住まい自体は大きく変化しない。
・施工業者とのコミュニケーションをする必要がある。
▼こんな方にオススメ
・今の住まい、住み方に満足している方
・直したい部分が明確な方
・費用を押さえて快適に過ごしたい方
・・・
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後も、「住まいについての記事」を書いていきます。
・興味があること
・困っていること
・悩んでいること
・分からないこと
などがもしあれば、ぜひお気軽にご連絡、ご相談ください!
一級建築士事務所 スタジオ・デンデン
成田佑弥(@StudioDenden)
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