無自覚な夢中の先に見つけた、ひとつの結末
こんにちは。とくもです。
カラーガードスタジオ創設物語の途中でしたが、
どうしても形に残しておきたい気持ちがあり、
割り込みですがnoteにまとめます。
今回はいつもと違って、ちょっぴり真剣な思いのお話。
(これまでの投稿も真剣ですが!)
カラーガードコンテスト全国大会に出場しました!
1月29日(日)、東京は駒沢オリンピック総合運動公園で開催された
カラーガードコンテスト全国大会に
とくもが代表をつとめるColorguard Team Axisとして出場をしました。
Axisは僕自身がチームの運営、選曲、Show構成、振り付けをこなし
ましてプレイヤーとして僕自身が出場する社会人カラーガードチームです。
今回の全国大会は、13人の仲間たちと計14人で挑戦をしました。
ドキドキの挑戦・・・!
これまで2度、全国大会に挑戦し、結果は全て銀賞。順位もぼちぼち。
今回が3回目の挑戦・・!
自分自身が作ったShowに、自信と、不安と、
ええい・・ままよ!という思いを胸に、
ハラハラドキドキと本番を迎えました。
本番は一瞬で終わってしまうもの。
本番の完成度は、まぁ!自身の実力はしっかり出せた!という感覚でした。
しかし、メンバーの顔はみんな浮かない表情。
確かに、本番中、さまざまなタイミングでミスをしている音が何度か聞こえていました。
これは今年も結果が厳しいか・・・?と思いながら、
残りの団体を見学。
他の団体の演技を観ながら、
ここ数年の日本のカラーガード業界のレベルアップに感動。
参りました!お手上げです!と思わず唸るほど。
素晴らしいパフォーマンスをする団体の数々に、全身で刺激を受けながら
大会は無事に終了しました。
感染症対策で表彰式は無し。
結果はWebで数時間後に発表されるという形でした。
運命の結果発表!
会場を後にし、宿泊先のホテルにメンバー全員でチェックイン。
楽しい本番だったなー、結果どうなったかなー。
なんて思っていると、メンバーからLINEが1件。
結果がWebにでました!みましたか!?
慌ててWebサイトを開き、結果のPDFファイルを開きます。
この1年間の頑張り、これまで培ってきた4年分の思い・・さぁどうなる!
そう思いながら審査結果を確認すると、
Colorguard Team Axis 金賞 の 文字。
自然と目からスーッと涙が溢れていました。
(M-1チャンピオンばりの綺麗な涙だったと思います。)
慌ててメンバーの部屋に行き、肩を抱き合って涙したのも、
一時期、凄まじく仲が悪くなっていた高校時代からの同級生が、目に涙を溜めていたのも、
どれも一生忘れられない思い出です。
これまで10回以上、さまざまな団体で全国大会に出場し、金賞を受賞したこともありました。
ただ今回は違います。
自分達で掴み取った金賞の景色、空気、喜びは一生忘れられません。
そんな形で、今年は過去最高の形で全国大会を終えることができました。
一般の部、九州支部代表で全国金賞を取るこだわり
実はAxisを立ち上げた時に、僕は1つのこだわりでもあり、大きな目標を掲げていました。それは、
一般の部の九州支部代表として、全国大会で金賞を獲る。
実は、過去にカラーガードコンテスト全国大会・一般の部で
九州支部代表として金賞を取った団体はいくつかあります。
が、金賞を取った団体の指導者は、過去に1名しかいなかったのです。
(その方が、九州支部代表としてこれまでに金賞を受賞した全団体の指導を行なっていました)
実は、その方は僕にカラーガードのいろはを教えてくれた恩師なんです。
誰かがこの状況に新しい風を吹かせないといけない!
と強く思い、自分がそのポジションになってやるんだ!
とAxisを設立した過去がありました。
全国大会の厳しさと現実
そんな熱い思いを胸に秘め、活動をはじめたAxis。
現実は決して甘くありません。
全国大会で金賞を獲ることの難しさ、
作り手としての自身の未熟さを痛感する2年間を過ごしました。
そして新型コロナウイルスの蔓延。
3年目を終え、Axisは一度活動休止を宣言します。
そこでへこたれず、いつの日か来たる活動再開のタイミングに備え、
活動休止期間に、ミュージカル、舞台、ダンスやバトンの大会、
マーチングの大会をとにかくたくさん観に行きました。
どのパフォーマンスにもさまざまな工夫や作り手の意図、
演者の熱量があり、とっても刺激的な時間を過ごすことができました。
この時間と経験が、今回の全国大会金賞にも
大きく影響をもたらしていると、自分自身で思っています。
最高の成果!努力が報われる瞬間!
そんな思いを胸に活動と努力を続けてきたものだから。
今回の結果は人一倍、メンバーの誰よりも胸が熱くなる結果でした。
残念ながら、恩師の団体には後一歩のところで敵いませんでした。
教え子として後を継ぐような結果を残せたことが、何よりも成果だったと思います。
夢中になれるもの
最後に。
僕の兄夫婦が初めて大会を観にきてくれたのですが、
大会後、僕の前で兄が兄嫁に言っていた言葉が今でも忘れられません。
自分には何もないと思い、生きてきた人生。
なんとなく好きで、続けてきたカラーガード。
気がついたら僕はカラーガードに夢中になっていて、
人に認められる結果を出したんだなと感じた瞬間でした。
本当になにかに夢中になったとき、
夢中になっている自覚はないのかもしれません。
今回の金賞も、まだ僕の中では夢の中のような出来事。
来年度また金賞を獲って、夢じゃないことを証明したいと思います。