漫画初心者が選ぶ おすすめ群像劇漫画3選☀️
普段は漫画より映画派な私ですが、去年は漫画欲が上がった年でした📚
今回はそんな私がイチオシの漫画をご紹介します。
グラフィックノベル、ラブコメディ、ヒューマンドラマ……ジャンルは違えど、共通点は群像劇であること。私は群像劇(オムニバス)形式の映画が好きなのですが、漫画でもその面白さは変わらないという大発見。人間模様やちょっとした日常、登場人物の誰かに共感できるのが魅力です。
ちなみに、オムニバスは英語で「全ての人のため」を意味するラテン語に由来するそう。☜超納得!
そんな日常を描いた漫画なので、人を選ばず楽しめる3冊です!(しいて言えば大人の方がより楽しめるかも…)
1. 森薫『乙嫁物語』(休刊中)
中央アジアを舞台にした、部族同士の結婚をめぐるグラフィックノベル。 単に部族と言っても、一括りにできない暮らしの違いがあり、普段馴染みのない文化を知ることが出来ます。また、 部族間の結婚という個人間の話でありながら、文化の交流のようなものが垣間見え、 興味深かったです。
描写力と描き込みに定評のある作者によって、緻密に描かれた美しい嫁入り道具にうっとり。 彼らにとっては生活に纏わること、日常を映しているのがまたいいです。心が温まります💏 (ちなみに作者は中学2年生の時にシルクロード関連の本を調べていて、中央アジア・コーカサス地域にはまったそう。なんてニッチ….。)
2. 近藤 聡乃『A子さんの恋人』(完結)
ニューヨーク(以下NY)と日本を舞台にしたラブコメディ。 優柔不断な主人公・「A子」こと「英子」には、 日本に置き去りにした日本人の恋人A太郎と、ニューヨークに置き去りにしたアメリカ人の恋人A君が……。
一見、三角関係の話だと思いますが、『A子さんの恋人』は恋愛の枠に収まらない物語。 「なんでこんなことになったんだろう」と自分を見つめ直す主人公。 相手(A太郎、A君)を知ることで自分を知り、A子はより自身のことを好きになる。 最後には涙がポロリ。読者にも人生を見つめ直すきっかけを与えてくれるような物語です。
物語はフィクションですが、作者本人もNY在住。 在住者の目線ならではの、飾り気のない、ありのままのNYでの生活が覗けます。 エッセイ「ニューヨークで考え中」もおすすめです📕
3. ヤマシタ トモコ『違国日記』(連載中)
両親を亡くした女子中学生が、叔母である小説家に引き取られたことで始まる2人の日常生活。
感情描写がとても繊細なのが一番の魅力。 主人公・朝は両親の死を目の当たりにし、悲しさを感じる前に、自分自身何を考え、感じてるのかわからなくなっていた。 そんなモヤモヤを、小説家・槙尾がその語彙力を駆使して感受性豊かに代弁してくれる。 他人であるはずの槙尾の言葉を通じて、読者である私が朝の感情をリアルに感じ取れるのがすごい!ありのままを生きる槙尾の言葉にドキっとしてしまいます。
『違国日記』では、日常に潜む息苦しさが描かれています。「普通」という価値観はなく、誰しも感じ方は違う。「違い」に悲観的になるのではなく、「自分だけの気持ち」を大切さを知ることができました。誰しもが経験したことのあるような日常的なほっこりモーメントと、その人だけが知る世界を行き来するストーリーで、リアルであり不思議な気持ちになる漫画でした。
まとめ
日常を描く群像劇の映画と漫画は、当たり前すぎて埋もれがちな小さなことの大切さを気付かせてくれたり、「あ、これでいいんだ」という穏やかな気持ちにさせてくれます。
コマで描かれているのが漫画ならではの面白さ。好きな映画を思い出す時は、映画全体の雰囲気を感じる断片的なスチール写真が頭に浮かぶのですが、漫画はシーンとして覚えていることに気付きました。より、心に響いた台詞を記憶しています…💘
以上。おすすめ群像劇漫画3選でした。
ここまでお付き合いありがとうございました!
よかったら読んでみてください💌