イタリア語文法　名詞①

基本の名詞

イタリア語では生きているものや物事や考えなど、基本的に全てのものは男性名詞か女性名詞に分類されます。

男性名詞の例：
telefono:　電話
tavolo:　テーブル
gatto:　猫
concetto:　コンセプト

女性名詞の例：
tazza:　コップ
penna:　ペン
farfalla:　蝶
idea:　アイディア

基本的には単語の終わりの文字で男性名詞か女性名詞かを判断することができます。
例えば-oで終わるものは男性名詞、-aで終わるものは女性名詞になることが多いです。
しかしながら例外もあるので、単語を覚える時には次に出てくる冠詞と一緒に名詞の性も覚えてしまいましょう。冠詞はまた次で説明しますが、男性名詞につける冠詞にはil(定冠詞)やun(不定冠詞)、女性名詞につける冠詞にはla(定冠詞)やuna(不定冠詞)があります。

※余談：定冠詞と不定冠詞の違い
定冠詞というのは話し手と聞き手が話しているものの認識が同じであろうというときに使われます。
例えば、
Ho pulito il tavolo. (私はテーブルをきれいにしました)
テーブルをきれいにした、と言われれば普通の人は目に見えるところにあるテーブルか、自宅の食卓テーブルを想像すると思います。急に隣の家の人の家に入っていってテーブルをきれいにする人というのは普通はいないですよね？

対して、不定冠詞というのは、何でもいいから一つという時に使います。
Mi dai una pera?(梨を１つくれますか？)
この場合はどの梨でもいいから一つ欲しい、という意味合いで使います。
逆にお店で超高級梨が１つだけあって、それが欲しいというのあれば定冠詞を使います。

男性名詞
il letto:　そのベッド
un dizionario：　１冊の辞書

女性名詞
la macchina:　その車
una pera　１つの梨

名詞を修飾するために使う形容詞を使う時には名詞の性に合わせて形容詞の形を変える必要があります。

男性名詞
un letto vecchio:　１台の古いベッド
il gatto bianco:　その白い猫

女性名詞
una pera matura:　１つの熟した梨
la tazza rosa:　そのピンクのコップ

のちに出てくる代名詞も男性形か女性形かにする必要があります。

イタリア語では名詞は単数形か複数形かを区別します。
tavolo→tavoli:　机
pera→pere:　梨
gatto→gatti:　猫

ほとんどの-oで終わる男性形は-iに、-aで終わる女性形は-eに変えることで複数形にすることができます。

練習問題↓↓↓

①　左の名詞の説明を右の中から合うものを選びましょう
a. una pera　　　　　1. 果物：女性名詞
b. il gatto　　　　　　2. 乗り物：女性名詞
c. un tavolo　　　　　3. 家具：男性名詞
d. una tazza　　　　　4. 動物：男性名詞
e. la macchina　　　　5. 食器：女性名詞